来来(おいでおいで)、中国
本来、新しい都市にくれば、まずは観光バスに乗って、町のだいたいの全容を掴むものだと思っています。
しかし、今回は、上海最後、つまり中国最後の日に、シティーツアーバスに乗って町をぐるっと回りました。
これは、北京でも思ったことですが、車の市街を走るスピードは速く、また車間も狭く、その上最近はレンタルサイクルが北京でも上海でも多く、それをもかいくぐって走るドライバーは凄いと思います。
正直、乗っているほうがドキドキするシーンも、何回かありましたが、それが事故につながらずにいるのは、町に阿吽の呼吸があると思います。
言い換えれば、都市にリズムがあると思います。
これは、もちろん、中国だけの話ではなく、日本の都市都市にもあることだと思います。
旅行者は、そのリズムに乗れないために浮いてきて、ああ旅行者だと目立つ存在になるのだと考えています。
旅人に必要なことは、その土地に溶け込むことだと思います。
スマホなどが使えない場合、地図を広げることがあるかもしれませんが、実はこれは危険なことなのです。
見知らぬ街の道端で地図を広げることは、自分のほうから、異邦人であることを周囲に知らせることになるからです。
ただし、今回の、北京から上海に相通じて言えることは、実に安全だったということです。
もちろん、油断をしてはいけませんが、普通に気を使っている分には、中国というイメージとは異なり、とても安全です。つまり、それだけ、国が豊かだということだと思います。
また、ニューヨークやロンドンの中華街で受ける、究極の愛想のなさを知っている身としては、この両都市の人々のフレンドリーさには、驚くばかりです。
今、日本から中国への渡航者が、諸般の理由から、減っています。
実際、今回の旅で、日本人と出会ったのは、上海の小籠包屋さんぐらいで、あとは皆無でした。
でも、今こそ、是非中国を訪れてみてほしいと思います。
その通貨を扱うなら、その国に行ってみるということは大変大事だと改めて思いました。
ただし、そこは日本ではありません。
想定外のことは起きる可能性はありますので、一定の緊張感を持つことを、十分承知してください。
さて、明日、日本に戻ります。次は、日曜の週間レポートから再開させて頂きます。