怖いEUR/JPY
EUR/JPYが上昇を開始したのが、4月17日の週で、その時のEUR/JPYの水準は116.00近辺でした。
それが、10月25日には、134.50の高値をつけ、つまり、ここ半年で18円の上昇を見ています。
そして、その後反落に転じたとはいえ、安値は131.45と高値から3.05円下げたにすぎません。
これから、12月に向けて手仕舞いの季節を迎えますが、実需のほとんどないEUR/JPYだけに、手仕舞いの反落が大きくなる可能性はあると思います。
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EUR/JPYが上昇を開始したのが、4月17日の週で、その時のEUR/JPYの水準は116.00近辺でした。
それが、10月25日には、134.50の高値をつけ、つまり、ここ半年で18円の上昇を見ています。
そして、その後反落に転じたとはいえ、安値は131.45と高値から3.05円下げたにすぎません。
これから、12月に向けて手仕舞いの季節を迎えますが、実需のほとんどないEUR/JPYだけに、手仕舞いの反落が大きくなる可能性はあると思います。
よく、米系ファンドが買ったもようとか、売ったもようと申し上げていますが、それは、あくまでも。彼らの特徴的な売り買いの仕方から推測しています。
良く潜水艦が、ソナー(音波探知機)で、敵戦艦のスクリュー音を聞き分け、どの艦かを当てるようなものです。
米系ファンドの買いの場合は、値動き分析の買い上げのような、敢えて高いところ買い上げていくことでわかります。
売りの場合は、今度は安値を叩き潰すような売り方でわかります。
ドル/円の不気味な下げっぷりが気になります。
しかし、またEUR/JPYのロングの解消売りに押されている可能性があります。
5月~6月のEUR/JPYの買いが、如何に凄まじかったことが想像されます。
ニューヨークダウは、米下院が法人税減税の段階的導入を検討と伝わり売られ、前週末比85.45ドル安の23,348.74ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、法人税減税の段階的導入検討との報道を受けて下げ、暫定値ながら前週末比0.038%低下し2.368%で引けました。
原油価格は、OPEC加盟国などによる協調減産が延長されるとの観測から買いが優勢となり、前週末比0.25ドル高の54.15ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの反発を受けて上昇し、前週末比5.9ドル高の1,277.7ドルで取引を終えました。
為替相場では、一部報道で、トランプ大統領の税制改革の目玉である法人税減税に関して、米下院で段階的な導入が検討されていると伝わったことが嫌気されてドル売りが優勢となり、ドル/円は一時113.03近辺まで下落しました。
EUR/USDは、一時1.1658近辺まで上昇(ドル安)となりました。
EUR/JPYも、やや反発気味です。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「値動き分析の基本」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/111/
今日のロンドンは、結局はEUR/JPYを売ってくるものと思われます。
ただし、今のところ、132.00前後がサポートになっていることは事実です。
しかし、それを割り込んでいくには、ドル/円の下げに頼ろうとしても、それは限界があると思います。
やはり、EUR/USDの下落がないと、EUR/JPYは下げ切れないと思います。
今のところ、ドル/円も、EUR/USDも、そしてEUR/JPYも攻防戦となっています。
ただし、私の値動き分析によれば、今年の5~6月頃に、米系ファンドが、EUR/JPYを買い上げており、その後大々的な売り戻しが出たのは、先週の金曜が初めてだったと思われます。
先週の金曜のEUR/JPYの売りは、確かに大量に出ていました。
しかし、それで、あれだけ大量のEUR/JPYのロングが解消したとは毛頭思えません。
昨日の週間レポートで、月曜の東京オープン前後でのEUR/JPYのロスカットの可能性について申し上げました。
EUR/JPYは、実際やや売り気は強いですが、今のところ小動きに終始しています。
まだ、可能性はありますし、東京で動かなければロンドンの可能性もありますので、引き続き警戒です。
シドニーでは、先週のニューヨーククローズ比
あまり変わりません。
日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、
前週金曜のニューヨークローズ)
ドル/円 113.74-76 (113.68)
EUR/USD 1.1608-11 (1.1609)
EUR/USD 132.10-15 (131.98)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
上昇に転じました。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
10月24日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング143,539枚vsユーロショート100,035枚、ネットユーロロング 43,504枚(前週 ロング90,452枚)です。
また、同時点の円は、円ロング60,077枚vs円ショート176,934枚、ネット円ショート116,857枚(前週 ショート101,286枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング66,162枚vsポンドショート67,647枚、ネットポンドショート1.485(前週ロング5,047枚)です。
ユーロは、大幅にユーロロングが減少しています。
円は、ネットショートが若干増えています。
ポンドは、ほとんどポジションはありません。
さて、今年のEUR/USDとドル/円、それにEUR/JPYの流れを週足で振り見てみますと、EUR/USDについては、年初来9月まで上昇し、その後軟化しています。
一方、ドル/円を見ると、今のところ、年初来のレンジ相場が続いています。
EUR/JPYについては、EUR/USDほどの安定感はありませんが、4月から9月まで上昇してきました。
これらの動きにの中で、一番気になったのは、EUR/JPYで、4月半ばから猛烈に買われ、高値を買ってあえて自分の存在を示威する典型的な米系ファンド(※)からの買いでした。
(※)売り方、買い方の特徴から、米系ファンドと推定しています。
特に、5月から6月に掛けて、ECBの量的緩和の縮小を期待した買いが集中したものと思われます。
そして、先週26日、ECBは量的緩和を月額600億ユーロを2018年1月から月額300億ユーロに半減しました。
しかし、ユーロ圏のインフレ率がなお低水準に止まっているため、必要に応じて債券買い入れを再度延長する選択肢を残しました。
これは、もっと積極的な決定をECBに期待していた市場を失望させ、まずは、EUR/USDの投げを誘いましたが、さらに翌日には、EUR/JPYの強烈な売りが、特に米第3四半期GDP・速報値の発表後出ました。
EUR/JPYの手仕舞いは、5月から6月に強烈に買われた分であり、5月~6月時点の新規買いは、連日行われた結果、相当のEUR/JPYロングが出来たものと、当時、考えていました。
しかし、その後鳴りを潜めていたことから、まだ持っているのか半信半疑になっていましたが、先週金曜のドル/円は売るは、EUR/USDも売るはという、要は、EUR/JPYとして売るには、ポジションが大き過ぎて、バラして(クロス円をドル/円とこの場合はEUR/USDに分解して)手仕舞ったものと思われます。
ただし、先週金曜で、EUR/JPYがすべてスクエアになったとは思いません。
よくあるのは、EUR/JPYのロングの大口プレーヤーこの週末じっくりと考えた末に、流動性の高い月曜の東京オープン前後に、EUR/USDとドル/円で、強烈に売ってくる可能性があることです。
これは、三大マーケットのどれかのオープニングでよくあるのですが、極めて唐突に売りなり買いなりが出ることがあって、なんだなんだということになることが多いですが、これは大口の損切りが出ている時の動きですので、損切りが出尽くすまでは、逆張りは危険です。
突然、例えば売りがガツンと出て、いったん静かになったかと思うと、しばらくして、最初の売りの何倍もの売りが怒涛のごとく出るということがありますが、これなど典型な例ですので、気に留めておいてください。
米系ファンドが10月の終わりの段階でEUR/JPYでつまずいたとしたら、これから1カ月は、ドル/円にしても、EUR/USDにしても手仕舞いが早まる可能性はあると考えています。
10/27日(金)放送の日経CNBC「FX経済研究所」に出演しました。
出演した番組は、YouTubeで配信されています。今回の研究レポートのテーマは「指値で待つ!」です。
過去の番組は公式サイトからご覧になれます。水上紀行は通常毎週金曜日の出演です。HiroseTusyo Official(ヒロセ通商公式サイト)
ニューヨークダウは、予想を上回る増収増益となったマイクロソフトと半導体のインテルなどが買われて投資家心理が改善し、前日比33.33ドル高の23,434.19ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、トランプ大統領が次期FRB議長にパウエル氏指名に傾いていると報じられたことをきっかけに下げ幅を拡大し、暫定値ながら前日比0.047%下げて2.414%で引けました。
原油価格は、OPECとロシアなどの主要産油国が協調減産を延長するとの見方が強まり、前日比1.26ドル高の53.90ドルで引けました。
金価格は、トランプ大統領がFRBの次期議長にハト派とみられるパウエル現理事を指名する方向に傾いていると報じられ利上げペースが緩やかになり、金への資金流入が続くとの見方が強まり、前日比2.2ドル高の1,271.8ドルで取引を終えました。
為替相場では、発表された米第3四半期GDP・速報値は3.0%と予想の2.6%を上回ったことから、ドル/円は、一時114.45近辺まで上昇、EUR/USDは一時1.1575近辺まで急落しました。
ところが、前日からのEUR/USDの急落に伴い、今年6月頃からEUR/JPYを買い上げてきた米系ファンド(推測)が、ユーロ安を嫌い、大量のEUR/JPYロングの手仕舞いに出動したことから、ドル/円は急反落し113.64近辺をつけ、EUR/JPYは一時131.75近辺まで急落しました。
この間、EUR/USDは、小反発となりました。
一見、米GDPを受けたドル買いに当初見えましたが、前日のユーロ安を受け、大量にファンドが保有するEUR/JPYロングの反落を恐れたEUR/JPYの手仕舞いが中心となりました。
ただし、EUR/JPYの6月のレベルは124.00近辺、そして金曜の引けが132.00割れとまだ8円もあり、来週もEUR/JPYロングの解消売りは続くものと見ています。
私は、ギャンブルも単に当たる当たらないというものではなく、駆け引きがあるとは聞きますが、マージャンも、競馬も、その他もろもろの賭け事も含めて、ギャンブルは一切やりません。
私が、ギャンブルをやらない最大の理由は、何も本職であるディーリングに心血を注いでいるのに、さらにギャンブルでまた神経をすり減らす気になれないからです。
しかし、世の中には、本当に元気な人たちがいます。
たとえば、香港やシンガポールのチャイニーズ・ディーラーのように、日中、ディーリングで売った張ったをエネルギッシュにやった末に、仕事を終えてから、さらにカード賭博に熱中するというのには、彼らチャイニーズは本当に博打好きだと思わずにはいられませんでした。
ディーリングにしても、ギャンブルにしても言えることは、儲けようという気持ちがない時に儲かるものです。
私も、一回だけ、そんな経験があります。
銀行を退職し、心機一転、新天地で頑張ろうと思い、それまでいた銀行の持株会で買った株を全く無欲に全部売ってしまったことがありました。
そうしましたら、その後時を経たずして、その株は半端ではない大暴落をしました。
まさに、無欲の勝利だったと、ディーラーであるだけに、殊更に思ったものでした。
為替はわかっても、株のことはわからないというビギナーの思いが勝因だったと、今でも思っています。
10/20日(金)放送の日経CNBC「FX経済研究所」に出演しました。
出演した番組は、YouTubeで配信されています。今回の研究レポートのテーマは「日本が引き締め…?」です。
過去の番組は公式サイトからご覧になれます。水上紀行は通常毎週金曜日の出演です。HiroseTusyo Official(ヒロセ通商公式サイト)
EUR/USDが下落するとしたら、ドル/円は上昇する可能性があります。
今のところ114円台前半が強い抵抗線になっていますが、114.50をしっかり上抜くと上昇に弾みがつく可能性があります。
ところで、なぜここに来て、ドル高かですが、米株堅調、米債利回り堅調、好調な米企業決算と、ファンダメンタルズ的に、ドル高になる状況が続いています。
EUR/USDを日足で見てみますと、ヘッドアンドショルダーが、ほぼ完成してきています。
ネックラインのある1.1600近辺をしっかりと割り込んで来ると、ヘッドの頂上である1.2100近辺とネックラインの1.1600の差500ポイントを1.1600からさらに下落する、つまり1.1100近辺がターゲットになります。
ユーロ高を嫌うECBにとっては、御の字でしょうが、また、2015年3月からのレンジ相場に戻ってしまうと思うと、油鬱な気分です。
しかし、今年は、年初来、ユーロ買いが7月まで続き、さらなる上昇を期待していましたが、1.2000近辺では、ECBからユーロ高牽制発言も出てたことは、もっと気にすべきだったかもしれません。
全体的に閑散です。
たぶん、昨日のECBの政策発表に失望し、かなりロスカットが出たためだと思います。
つまり、マーケットが傷んでしまっているものと思われます。
ニューヨークダウは、米企業の相次ぐ好決算を好感されたことや、ECBの量的金融緩和の縮小を決めたものの、縮小ペースは緩やかなものにとどまると受け止められたことから上昇し、前日比71.40ドル高の23,400.86ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米下院が予算決議案を可決したことを受け、暫定値ながら前日比0.027%上げて2.459%で引けました。
原油価格は、主要産油国が協調減産を延長するとの観測を受けて上昇し、前日比0.46ドル高の52.64ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落を受けて下げ、前日比9.4ドル安の1,269.6ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ジリ高を続け、一時114.08近辺まで上昇しました。
EUR/USDは、ECBが発表した資産購入額の縮小幅が予想並みの月300億ユーロにとどまったため、失望感から売られ、一時1.1656まで下げました。
EUR/JPYは、EUR/USDの下げに連れて下げ、一時132.66近辺をつけました。
本日は、ECB理事会が、政策金利を決定します。
ECBは、ここのところずっと、量的緩和を進めてきましたが、EU域内の景気が回復してきているため、緩和の解除を実施すると見る向きもあり、注目です。
欧州各国は、2008年のリーマンショックによって大打撃を受け、民間銀行がまずおかしくなり(金融危機)、それに次いで、民間銀行を救済しようとした国自体がおかしくなり(ソブリンリスク)、大変な状況が、ここ10年近く続きました。
その間に、あまり公にはなっていませんが、たとえばドイツ銀行が中国に救済されるなど、多くの欧州の金融機関は中国と関わり合いを持つようになっています
。
ドル/円は、東京に入ってくると強含みです。
しかし、昨日がそうだったように、海外になると、伸びきれません。
特に昨日の場合は、かなり買い込んだためにロングになり、真っ逆さまに落ちました。
この脆さは、ロングメイク(ロングポジションを作る)を先行させているためだと思われます。
本日は、ECB理事会があり、量的緩和の解除決定の可能性があります。
リーマンショックで、大きく損失を出し、立ち直れないのではないかと危ぶまれたヨーロッパなのに、しっかりと立ち直ってきたと言えると思います。
それに、比べれば、日本はリーマンショックでほとんどダメージを受けていないのに、なぜ、マイナス金利も解除できないか本音では不思議でなりません。
しかも、インフレの芽は、日本でも芽吹いてきているのにと思います。
ニューヨークダウは、四半期決算を発表した航空機のボーイングが大幅に下げたことを受けて全体的にも押し下げ、前日比112.30ドル安の23,329.46ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、上げ幅縮小も上昇を続け、暫定値ながら前日比0.015%上げて2.434%で引けました。
原油価格は、原油在庫が予想に反して増加し、需給が緩むとの懸念から、前日比0.29ドル安の52.18ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前日比0.07ドル高の1,279.0ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、タカ派として知られるテイラー・米スタンフォード大教授が次期FRB議長の有力候補の1人だとする一部報道が材料視され、一時114.24まで上昇しましたが、その後、米金利の上げ幅縮小ならびにダウの下落を受けて反落し、一時113.48近辺まで下げました。
EUR/USDは、上昇を続け、一時1.1818近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れて上げ、一時134.49近辺をつけました。
もっと持続性のある上げ方をドル/円はするかと思いましたが、予想以上に脆く、ここのところの上昇は、それほど大したものではないのではないかという印象が残りました。
ドル/円の1時間足から4時間足ぐらいを、見てみますと、10月17日ぐらいから蛇行しながら、言い換えれば、下値を切り上げながら上昇してきています。
そして、10月23日以降、114.00近辺を天井にしながらも、引き続き下値を切り上げて来ており、察するに、マーケットは、114円台前半を壁に(上値のメドに)して、相当ショートになっている可能性が高いと見ています。
まだ、東京ですが、これがロンドンが入ってくると、ショートスクイズ(ショートのポジションを潰しにかかる)しようと、果敢に買い上げてくるのではないかと考えています。
オーストラリアの第3四半期の消費者物価指数が前年比1.8%と予想の2.0%を下回り、AUDは急落です。
今日は、そんなことを予想して、ボリンジャーファイブが収束していたのかはわかりませんが、見事に相場は急落しました。
こういう時は、売りの逆指値でエントリー(リバースエントリー)しましたが、あくまでもラッキーですから、早速、多少ではありますが、利食いました。
結果的に、もっと持っていれば良かったということも、もちろんありますが、逆もあるわけで、そのあたりは、恵みに感謝して利益を刈り取ることが良いように思います。
円高気味です。
ドル/円は、114.00に売りがあって、それを意識して売っている可能性はあります。
ただし、114.00の売りを壁にして売っているとしたら、結局ショートになって買戻しが今後出る可能性があります。
その点にはご注意ください。
ドル/円やや売り気
ニューヨークダウは、建機のキャタピラーや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)が大きく上昇したことを受けて上げ、前日比167.80ドル高の23,441.76と2営業日ぶりに過去最高値で終えました。
米国債10年物利回りは、税制改革への期待から上昇し、暫定値ながら前日比0.053%%上げて2.419%で引けました。
原油価格は、産油国の協調減産への期待や、中東の地政学リスクへの警戒感から買いが優勢になり、前日比0.57ドル高の52.47ドルで引けました。
金価格は、世界的な景気回復への期待からダウがする一方反落し、前日比2.6ドル安の1,278.3ドルで取引を終えました。
為替相場では、米税制改革やFRB議長人選に絡んで、ドル/円もEUR/USDも上下し、結局はドル高となりました。、
結構、相場が荒っぽくなってきていますので、警戒が必要です。
今日は、リバースエントリーがNZD/USDで発動になっています。
しかし、投機筋が、無理矢理、上方向に突破しようとして買い上げたものの失敗し、その反動で反落しました。
こうしたダマシを避けるために、リバースエントリーではエントリーのタイミングに遊びを作っていますが、それでも足りなかったことで、今、アゲンスト(不利)な状況にあります。
ただし、今のところ、まだ反発の余地も残っており、そのまま状況を見たいと思っています。
これだけ、東京でも閑散としているということは、ニューヨークで、多くのマーケット参加者が、やられたものと思います。
つまり、昨日のニューヨーク(日本時間の今朝4時頃)での急激な円高により、円ショートを持っていた多くのマーケット参加者が、米国債利回りの低下に連れて、大きく投げさせられたものと思われます。
このようなお通夜のような相場は、大々的なロスカットが出た時の症状だと見て、まず間違いありません。
相場は、静かです。
昨日、上げたのが、ニューヨークから下げて戻ってきており、トレンドレスな(方向感がはっきりしない)相場です。
じっくり見て良いように思います。
ニューヨークダウは、前週末まで連日で過去最高値を更新していたため、利益確定売りが優勢となり、前週末比54.67ドル安の23,273.96ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、手掛かり材料に乏しい中低下し、暫定値ながら前週末比0.016%下げて2.368%%で引けました。
原油価格は、イラクからの輸出巡って強気弱気が揉み合い、前週末比0.06ドル高の51.90ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが買いに変わったことから買い優勢となり、前週末比0.4ドル高の1,280.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、自民党圧勝も買い材料となって買ったものの上げきらず、日本時間本日未明に、ポジション調整の売りに大きく下げ、一時113.25近辺をつけました。
EUR/USDは、先週末からの下落基調が続き、一時1.1725近辺をつけました。
EUR/JPYは、シドニー上放れて始まったものの。その後は下落を続け、一時133.10近辺を続けました。
為替は、月曜のシドニーから高値を掴んでしまい、あとは調整に終始したという格好でした。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「 脇を締める」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/110/
ドル/円は、やはり、午前9時台も思いの丈をぶつけましたが、ロングになって反落しました。
しかし、総崩れにもならず、下げ渋っていることから、ロンドンが入ってくると、再度上を試すのではないかと見ています。
確かに、先週金曜のニューヨーククローズとの間には、窓があいていますが、結構、この窓を気にしてショートにしている人もいるために、現状の相場が下げ切れないでいるようにも思えます。
いったん緩んでいたドル/円は、高値圏を維持しています。
この日本時間9時台は、先にも申し上げましたように、東京勢が、「さあやるぞ!」と、気合の入る時間帯です。
しかし、基本的には、投機筋の買いのため、10時以降になっても上げ切れないと、10時以降投げが出やすい相場になりやすいと言えます。
逆に申し上げれば、10時台になっても買いが引かなければ、実際に投資家層のフロー(資金の流れ)がついている可能性が高いと言えます。
自民圧勝を受け、ドル/円の買いで東京は始まりました。
しかし、あくまでもムード先行の買いだと思われ、買い切れなければ反落するものと思われます。
東京の思いの丈が出る午前9時台に注目です。
シドニーでは、円安です。
日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、
前週金曜のニューヨークローズ)
ドル/円 113.89-91 (113.50)
EUR/USD 1.1763-66 (1.1780)
EUR/USD 133.96-01 (133.71)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
横ばいです。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
10月17日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング186,751枚vsユーロショート96,299枚、ネットユーロロング 90,452枚(前週 ロング98,079枚)です。
また、同時点の円は、円ロング55,010枚vs円ショート156,296枚、ネット円ショート101,286枚(前週 ショート101,419枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング72,871枚vsポンドショート67,824枚、ネットポンドロング5.047(前週ロング15.508枚)です。
いずれも、あまり変化はありませんが、ポンドは、ほぼスクエア(ポジションなし)となっています。
さて、今週ですが、円安が進行しています。
欧米勢の実質的な下期は、基本的には9月から12月でもちろんその年により長かったり短かったりはするものの、、仕掛けによって、方向性がでる時期です。
その理由は、上半期(1月~6月)と違って、9月~12月という短期間のため、、相場を積極的に仕組んでいくぐらいでないと儲からないからだと思います。
ざっと、2005年から今年(中間報告)までのこの9月~12月の時期のドル/円のトレンドを見ると以下の様になります。
2005年 上昇
2006年 横ばい
2007年 下落
2008年 下落
2009年 横ばい
2010年 横ばい
2011年 横ばい
2012年 上昇
2013年 上昇
2014年 上昇
2015年 横ばい
2016年 上昇
2017年 上昇(中間報告)
上昇が6回、下落が2回、横這いが5回です。
もちろん、大きなトレンドが、上昇トレンドであったり、下落トレンであったりするわけで、それに影響を受けているものと思われます。
そのせいもあってか、アベノミックスが公となった2012年以降、この期間に上昇することが多いと言えます。
したがって、今年もこの期間、上昇する可能性は高いとも言えます。
ですから、目先のドル高の可能性は否定できませんが、個人的に気にかかっているのは、グローバルな景気回復とそれに伴う金融引き締めです。
米国は年内、ECBも近い将来の実施が予想されていますが、日本については、まったく予想されていません。
しかし、人手不足の深刻化、時給の大幅上昇、不動産価格の上昇などインフレの芽が出ていることは確かです。
また、ECBの利上げもささやかれていますが、彼らのベースにしているドイツ国債の利回り(0.45%ぐらい)と日本国債の利回り(0.07%ぐらい)は、ドイツ国債の利回りの方が高いとはいえ、米国債の利回り(2.38%ぐらい)にくらべれば、それほどの差はなく、それでもECBは利上げの観測があって、日本が荒唐無稽と言われる筋合いもないように思われます。
また、そもそも、今回の世界的に低金利状態になった元凶は、リーマンショックであり、確かにヨーロッパはコテンパンにやられました。
しかし、日本は20年ほど前のバブルの崩壊により、リスクに対して相当慎重になったため、それほどリーマンショックではやられてはいませんでした。
なのになぜ、ECBは利上げの観測があって、日本にはないのかその方がおかしいと思います。
今の仕掛けの相場のエクスキューズ(言い訳)は、米国の利上げであり、はっきり言って、これとECBしか見ていなくて、日本については、ノーガードと言ってよく、これでもし日銀が、マイナス金利解除を表明したとしたら、それだけでも、相場は大どんでん返しになるものと思います。
常識的に考えれば、引き続きドル買いトライの相場が、12月初めまで続き、FOMCなりなんなりを手仕舞いのきっかけとして、手持ちのロングを大きく利食って、クリスマス休暇に入るというのが欧米勢の定石を踏んだ流れなのでしょうが、相場はそんなに米系ファンドが画策しているようには、もう簡単には行かないと言いたいものです。
特に、今や、日本勢に力があるだけにそう思います。
明日の「これからの展開は」の掲載は、午後となります。
ニューヨークダウは、法人減税を含む税制改革の実現で米企業業績が押し上げられるとの期待から買われ、前日比165.59ドル高の23,328.63ドルと5日連続で過去最高値を更新して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米税制改革への期待で大幅上昇し、暫定値ながら前日比0.063%上げて2.381%で引けました。
原油価格は、需給改善を期待した買いが優勢でしたが、短期的な利益確定売りも出て上値も重く、前日比0.18ドル高の51.47ドルで引けました。
金価格は、2018年度の予算案が可決しトランプ米政権の税制改革案の審議が本格化するとの期待が広がり、前日比9.5ドル安の1,280.5ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、トランプ米政権の税制改革が実現に向け前進したことを好感してドル買い優勢となり、113.50超えまで上昇し、その後もほぼ高止まりでした。
EUR/USDは,1.17台後半で、ほぼ横ばいでした。
EUR/JPYは、一時113.97近辺まで上昇後、やや軟化しました。
ドル/円は、かなり買われましたが投機色は強く、どこまで持つものか疑問です。
これは、オプション用語です。
もったいぶった言葉ですが、要は、バニラはプレーン(あっさりした)バニラとも言いますが、要は、バニラアイスクリームのようなシンプルなものを意味しているのに対して、エキゾティックは複雑なものという意味に過ぎません。
つまりは、オプションという商品を、さらに特別なものと印象づけるために生まれた言葉だと言えます。
金融商品に限らないかもしれませんが、金融商品にはそういった言葉で、商品の差別化を図ることを目的にしているものが多く、その言葉の響きから、購入する者に特権意識に近い気持ちを抱かせるものだと、個人的には思っています。
しかし、その言葉の響きをもって目先の高利回りやリスク回避を売り物にしながら、その実、大変なリスクを潜ませている商品があって、大損失を被ることになります。
申し上げたいことは、決して言葉の響きに惑わされないということです。
やはり、大事なご自分のお金を投資する以上は、投資の対象とする商品の内容が十分理解できるものに限るべきだと思います。
その意味から、投資対象にするなら、シンプルなものに限ると私は思っています。
商品の内容がブラックボックスになっていて仕組みが見えないとか、仕組みを説明されてもわからないものは、やはり避けるべきだと思います。
また、そうした複雑なものは、売り手に有利に商品が出来上がっていると見ておくべきでしょう。
ある会合で、円の引き締め(緩和解除)について、話そうと考えていましたが、そこの人から、そんな荒唐無稽なことを話すのかと、問いただされました。
しかし、私は、基本的に、この世界に絶対はないと思っていますし、特に円の緩和解除につながるような、たとえば、人手不足で工程の省略化、時給の上昇、不動産価格の上昇など実際に起きているのに、それを、おかしいと思わない方が、おかしいと思います。
本当に、絶対というもの、あるいは荒唐無稽という型にはめるような考え方は、厳に慎まなければなりません。
EUR/USDを、週足で見てみますと、年初来の上昇傾向が、いったん1.2100近辺を9月につけて頭打ちとなり、調整に入りました。
しかし、1.1700近辺も底堅く、現在、再び上値トライを始めているもようです。
上昇途中の1.1900も、強いレジスタンスだと思われるものの、やはり1.2100近辺を試してみないことには、終わらない相場に見えます。
動意薄です。
しかし、EUR/USDは、上値を確かめようとしていると思われます。
1.1900突破が当面の課題です。
ドル/円は、はっきりしません。
ニューヨークダウは、4日続けて過去最高値を更新し、前日に23,000ドル台に乗せた後とあって、利益確定売りが先行したものの、決算期待の買いは根強く、引け間際に上昇に転じ、前日比5.44ドル高の23,163.04ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、下げて始まったものの、ダウがその後下げ渋ったことから、下げ幅を縮小し、暫定値ながら0.032%下げて前日比2.314%で引けました。
原油価格は、新たな材料に乏しく、持ち高調整の売りが優勢となり、前日比0.75ドル安の51.29ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDやや強含んだことを受けて上げ、前日比7.0ドル高の1,290.0ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、反落後。112.50近辺でのもみ合いとなりました。
EUR/USDは、順調に上げ、一時1.1858近辺をつけました。
EUR/JPYは、荒っぽく上下し、結局133.40近辺で引けました。
相場の踊り場的な展開でした。
相場の反応度合いは、いかに起きた事象が、より多くのマーケット参加者にとって意外だったかどうかによります。
つまり、どれだけマーケットが油断していたかということであり、たとえば、ここ数年で言えば、スイスショック、ブレグジット、トランプ大統領当選などが、マーケットが油断をしていたために、相場に
いかに大きな影響を与えたかという例だと言えます。
今後で言えば、もちろん北朝鮮問題もありますが、私が、今一番注目しているのは、グローバルな景気の回復であり、またそれに伴う金融政策の引き締めだと見ています。
もちろん、金融政策の引き締めに関しては、アメリカは年内、ECBもそれほど遠くない将来だと見られていますが、ここにきて、日本の人手不足、時給の大幅上昇等が、マスコミで頻繁に取り上げられています。
昨日からの、ドル/円の印象は、ひとつには、押し目もほとんどなく、112円台を一本調子で上昇したことから、マーケットは売り上がって下がらず、買戻しを繰り返したことです。
そして、もうひとつは、そうして113円台乗せてから、上げは急減速しており、113円台には、たぶん相当大きな売りがあるということです。
これらのことから、マーケットはどういうポジションを持つのかですが、可能性の高いのは、上値がかなり重いので、再度戻り売りで入るということです。
ドル/円、EUR/JPY、いずれも上値が重いようで、やや反落しています。
あと、値動き分析的にも、ショートの買戻しも一巡しているようです。
ここから、押し目買いをするのは、危険だと思います。
ニューヨークダウはIBMが急伸したほか、金利上昇でゴールドマン・サックスなど金融株が買われたこともあり、前日比160.16ドル高の23,157.60ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、FRB議長の人事に関心が集まり、暫定値ながら前日比0.041%上げて2.341%で引けました。
原油価格は、米週間石油在庫統計で在庫が予想以上に減り、需給の改善期待が広まり、前日比0.16ドル高の52.04ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比3.2ドル安の1,283.0ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、一時113.05近辺まで上昇しました。
EUR/USDは、EUR/JPYの上昇に連れて上げ、一時1.1805をつけました。
EUR/JPYは、ドル/円に連動して上げ、113.28近辺まで上昇しました。
今日は、マーケットが静かですので、相場の転換点について、お話ししましょう。
相場の転換点とは、トレンド相場からレンジ相場、レンジ相場からトレンド相場へ転換することを言います。
いずれの場合にも、はっきりとした特徴があり、これを知っておくと、今の自分のがなすべきこと、こうした局面での相場に対する心構えなどが、事前にできて、大変役に立ちます。
要は、無駄な損失を出さずにいられます。
日足を見る限り、どれもレンジにはまっているように思われます。
上げたいけど上がらない。下がらないけど下がらないという感じです。
確かに、火事場の馬鹿力をだせば、一時的に動きますが、結局戻ってきてしまうような相場です。
こういう相場に、まじめに付き合うと、体力を相当消耗しますので、やるにしても、さらっとやることです。
あまり、やる気を感じない相場です。
今のところ、EUR/USDの上昇(ドル安)につれて、EUR/JPYが上昇、ドル/円が下落気味です。
マーケットに新鮮味がありません。
ニューヨークダウは、予想を上回る四半期決算を発表した医療保険のユナイテッドヘルス・グループなどが買われ上昇し、前日比40.48ドル高の22,997.44ドルと連日で過去最高値を更新して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、横ばいで推移し、暫定値ながら前日比0.004%下げ2.300%で引けました。
原油価格は、イラクや米国の供給を巡る思惑が交錯し、前日終値近辺でもみ合い、前日比0.01ドル高の51.88ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比16.8ドル安の1,286.2ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、発表された米輸入物価指数が市場予想を上回ったことから、112.45近辺まで上昇しましたが、その後反落となりました。
EUR/USDは、1.1743近辺まで売られた後、1.1770近辺に反発しました。
EUR/JPYは、132.00を中心に横ばい推移となりました。
日経平均は、基調株高が続いています。
ドル/円が、今後それにいかに反応するかが注目です。
今朝。注文の出し方として、成行、指値、逆指値について、会員向けにコラムで解説致しました。
主に、今自分自身が、重きを置いている、指値についての解説が中心となりました。
内容的には、指値は確かに難しいですが、つくかつかないかのギリギリのところまで引きつければ、リスクもかなり軽減できます。
大事な事は、相場はこれ一回限りではなく、今回乗れなくても、次に乗れればいいという気楽さが大事だということです。
ドル/円については、昨晩深夜にショートカバー(買戻し)しているため、それ程、ショートにはなっていないと思います。
しかし、先ほどから、BID(買い)が引かないところを見ると、ロングメイク(ロングを作ろうと)しているように思われます。
昨日、タカ派とされるスタンフォード大のテイラー教授の次期FRB議長候補の選出の話がショートカバーを誘ったようですが、確かにショートカバー(買戻し)のきっかけにはなる材料ではありますが、
これだけでドルがどんどん上がる材料ではないよう思います。
夜中の内、相場は方向転換して、マーケットは思案気味です。
単純に、下がダメだったから、今度は上となりそうな気もします。
しかし、この相場、そんなに単純ではないと思います。
ただ、買わないことには、下がりもしないでしょう。
ニューヨークダウは、アップルの投資判断が引き上げられたほか、金融株が長期金利の上昇で買い戻され、前日比85.24ドル高の22,956.96ドルと3営業日ぶりに最高値を更新しました。
米国債10年物利回りは、次期FRB議長候補の選出で、タカ派とされるスタンフォード大のテイラー教授がトランプ大統領の高い評価を得たとの報道が伝わり利上げ期待が強まり、暫定値ながら前日比0.029%に上げて2.302%で引けました。
原油価格は、中東情勢の緊迫化で買われましたが、結局利益確定売りに上げ幅を縮め、前日比0.42ドル高の51.87ドルで引けました。
金価格は、原油や銅の上昇につれて朝方は買い優勢で推移しましたが、最終的には利益確定売りが優勢となり、前日比1.6ドル安の1,303.0ドルで取引を終えました。
為替相場では、タカ派とされるスタンフォード大のテイラー教授が次期FRB議長候補の選出で、ドル/円は急上昇し、112.29をつけました。、
EUR/USDは、1.1786近辺まで下落、そして、EUR/JPYはドル/円に連れて132.32近辺まで上昇しました。
ここから。ドル/円が続伸するか、注目です。
やはり、ドル/円は、重たそうです。
ただし、ここで、売るとまた、ロンドン勢に買い上げられる可能性があります。
つまり、まだ安いところでは売れないと思います。
下げるなら、まずはロンドンが買いから入らないとと思います。
ドル/円は、先週金曜日のニューヨーククローズが111.85であったのに対して、シドニーオープンこそやや低めでしたが、東京オープン前には、やや強めになっています。
これは、たぶん輸入企業が5・10日(ごとうび)の振替で買ってきているものと思われます。
最近は、貿易収支も、売りにも買いにもあまり偏らなくなったとはいえ、以前に比べると、輸入のドル買いは目立ちます。
一方、輸出は、貿易摩擦を避けるために、現地あるいは現地周辺国に工場を移し、国内を経由しなくなっている取引が増えています。
静かです。
ドル/円は、重めです。
また、EUR/USDは、買い気です。
たぶん、ドル/円は、株価の推移をにらんでいるものと思われます。
シドニーでは、全体的に下げています。
日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、
前週金曜のニューヨークローズ)
ドル/円 111.75-78 (111.85)
EUR/USD 1.1813-17 (1.1821)
EUR/USD 132.01-06 (132.23)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
反落です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
10月10日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング195,816枚vsユーロショート97,737枚、ネットユーロロング 98,079枚(前週 ロング90,833枚)です。
また、同時点の円は、円ロング51,655枚vs円ショート153,074枚、ネット円ショート101,419枚(前週 ショート84,643枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング79,610枚vsポンドショート64,102枚、ネットポンドロング15.508枚(前週ロング19.949枚)です。
ユーロは、ほとんど変わりません。
円のネットショートは、増加しています。
ポンドは、ほとんど変わりません。
さて、今週ですが、ひとつ気になったのは、シカゴIMMのネット円ショートが1万7千枚ほどと結構増えていることです。
ユーロやポンドのポジションは、それほどでもないのに、円ショートが増えている一因は、日経平均の上昇を見て円売りしているからだと思います。
しかし、それにもかかわらず、ドル/円は上値が重くなっています。
要するに、従来からの株高円安ではなく、株高円高になっているということです。
https://nikkei225jp.com/chart/
この株の上昇を値動き分析的に言えば、買戻しによるジリ高が進行していて、先週金曜は、一段のショートのロスカットが出た形状をしています。
一方、ドル/円の方は、積極的買い上げてきたためロングが積み上がり、上値が重くなって反落を初めている可能性があります。
もしかしたら、リーマンショック以降の株高円安の構造から株高円高に、根本的な変化が出てきている可能性があります。
それは、リーマンショック以降のグローバルな景気後退・金利下落局面が、最近、IMFも指摘しているグローバルな景気回復見通し、それに伴う金利上昇局面へと転換していることが、従来の株と為替の関係に根本的な変化を与えてきている可能性があります。
つまり、今までの流行りだったリスク・オン、リスク・オフとは違う相場展開になるのではないかと思われます。
いまだ、通貨全般にどうなるのかという全容は掴めませんが、ドル/円でいえば株高円高(株安円安)の相場展開になるのではないかと、現在考えています。
いずれにせよ、大きなエポック(ある年代の起点となる年・事件)転換の時を迎えているように思われます。
たとえば、日本で言えば、これまで上がらなかった株がどんどん上がる株に、株高でも円高になるドル/円こうした今までにはあり得なかったことが起きる可能性があるのではないかと思います。
尚、これは、決してこれまでなかったというわけではなく、古くは終戦、プラザ合意、リーマンショックなど、まったくガラリと時代が変わってしまったことはあり、今回が、リーマンショック(2008年)からだとしても、たった9年のことですから特に驚くには値しないと思います。
ただし、9年ぐらいのことだとしても、一回そのムードに浸ってしまうと、それがこれからも続くと思うようになるのが、人間の性(さが)だと言えるでしょう。
いずれにしても、相場がまた面白くなりそうだと考えています。
今日の「これからの展開は」の掲載は、午後となります。
10/13日(金)放送の日経CNBC「FX経済研究所」に出演しました。
出演した番組は、YouTubeで配信されています。今回の研究レポートのテーマは「2005年秋冬相場 アマがプロに初勝利」です。
過去の番組は公式サイトからご覧になれます。水上紀行は通常毎週金曜日の出演です。HiroseTusyo Official(ヒロセ通商公式サイト)
ニューヨークダウは、業績期待から買われ、前日比30.71ドル高の22,871.72ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米消費者物価指数が予想を下回ったことで大きく下げ、暫定値ながら前日比0.045%下げ2.273%で引けました。
原油価格は、9月の中国の原油輸入量の増加や中東の地政学リスクの高まりで、需給が引き締まるとの観測が広がり、前日比0.85ドル高の51.45ドルで引けました。
金価格は、9月の消費者物価指数は、前月比で0.5%と予想の0.6%に届かなかったことから買いが強まり、前日比8.1ドル高の1,304.6ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、冴えない米消費者物価指数を受け、一時111.69近辺まで下落し、その後は安値圏を形成しました。
EUR/USDは、消費者物価指数発表後、1.1875近辺まで急上昇しましたが、EUR/JPYの下げに押され、1.1810近辺まで反落しました。
EUR/JPYは、終日軟化傾向を続け、ニューヨークでは、一時132.14近辺をつけました。
すでに、大きく円売りに偏っていたドル/円、EUR/JPYが、自律的に反落となったものと思われます。
オーバーナイト(Over Night、略してO/N)は、一晩越すという意味で、よく使われるディーリング用語です。
一番よく用いられるのは、「ポジションをオーバーナイトで持つ」という言い方で、つまりポジションを翌日に持ち越すという意味です。
具体的には、スワップ取引によって翌日にポジションを持ち越すことですから、わかりやすい言葉だと思います。
オーバーナイトする時のスワップ取引を、オーバーナイトスワップ(O/N Swap)と言い、当日から翌営業日までの1営業日間の最短のスワップ取引です。
因みに、ポジションを週末持ち越すことを、「ポジションを、オーバーウィークエンド(Over Week-end、略してO/W)する」と言います。
インターバンクでのスワップ取引には、最短のオーバーナイトスワップから始まり、1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年あたりが一般的ですが、さらに3年、5年といった超長期のものもあります。
また、翌日まで有効な注文(オーダー)を、オーバーナイトオーダーと呼びます。
その他、オーバーナイトという言葉は、別の言い回しにも使われます。
たとえば、「ニューヨーク勢は、オーバーナイトでやられたみたいで、今日のニューヨークは、静かだ」という言い方をすることがあります。
つまり、ニューヨークは、前日から、彼らの時間帯の夜間、ポジションをキャリー(保持)しましたが、東京、またはロンドン時間に、思惑がはずれて損失を出し、今日のニューヨークは大人しいという意味になります。
といった具合に、オーバーナイトは、トレーディングをやる上で使い勝手のよい言葉ですので、ご記憶にとどめておいてください。
日本時間午後9時30分に発表される米消費者物価指数と小売売上高は、現在、年内の米利上げが決定されるかを占う上で、重要です。
最近は、これらの指標に対してのほうが、マーケットは、米雇用統計よりも素直な反応を見せていると思います。
つまりは、金融政策に直結した指標だということだと思います。
ですから、今日の発表内容次第では、また相場は激しく動く可能性がありますので、注意が必要です。
ドル/円が、また重めです。
レジスタンスである下向きの5日移動平均線は、112.41近辺まで下げてきています。
一方、サポートの上向きの25日移動平均線が、111.93近辺まで上げてきています。
ある意味では、この上下の抵抗線の間で、目先、揉み合う可能性があります。
小動きです。
昨日のニューヨークタイムぐらいから、急速にやる気が後退しているように思われます。
今日が実質的に、米系ファンド45日ルールの最終日だということも、関係しているのかもしれません。
ニューヨークダウは、材料難の中、個別銘柄の物色が中心となり、前日比31.88ドル安の22,841.01ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、30年債入札が好調だったことを受け低下し、暫定値ながら前日比0.029%下げて2.320%で引けました。
原油価格は、需要鈍化に警戒感が広がり、需給の緩んだ状態が長引くとの見方から売りが優勢となり、前日比0.70ドル安の50.60ドルで引けました。
金価格は、先行きの米利上げペースが緩むとの観測から買われ、前日比で取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、やや上値の重い展開でした。
EUR/USDは、じり安を続けました。
EUR/JPYは、首尾一貫して下落を続けました
ドル/円、EUR/USD、EUR/JPY、いずれも重くなっているのが、気になるところです。
ドル/円は重く、EUR/USDは堅く、そのため、EUR/JPYが高値圏を維持しています
。
言い換えれば、ドル安で均衡しているとも言えます。
中でも、EUR/USDのジリ高は見事です。
9月22日から10月6まで下げ続けた後、一転して上昇しています。
EUR/USD、EUR/JPYが、ここ2日間堅調に推移しています。
私が常々申し上げてきました、米系ファンドの45日ルールの期限が、今年はたぶん明日13日となります。
しかし、そんなことにはお構いなしでユーロは上げてきており、決算絡みの需給相場よりもECBの量的緩和策縮小を期待したファンダメンタルズ相場からのユーロ買いが、今回は勝っているものと思われます。
静かな相場です。
EUR/USDは、ECBの量的緩和策縮小への期待感が強く堅調です。
ドル/円は、昨日結構下げたことで、逆にベア(ドルに弱気)センチメントを強まったようで、まだショートは完全にはきれていないものと思われます。
ニューヨークダウは、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど好材料が出た銘柄が買われ相場をけん引し、前日比42.21ドル高の22,872.89ドルで取引を終え、過去最高値を更新しました。
米国債10年物利回りは下落を続け、、暫定値ながら前日比0.014%下げて2.346%で引けました。
原油価格は、OPECの月報で需要見通しが上方修正されたことが好感され、前日比0.38ドル高の51.30ドルで引けました。
金価格は、持ち高調整の売りが優勢となり、前日比4.9ドル安の1,288.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、FOMC議事録の内容はまちまちでしたが、ドル/円は、いったん112.50台まで上げていたものの、112.30台まで反落となりました。その後は、再び買い気が強まりました。
EUR/USDは、続伸(ドル安)を続け、1.1860台に乗せました。
EUR/JPYは、ドル/円の上昇、さらにEUR/USDの上昇に連れて上げ、133.40台に乗せました。
やはり、まだドル/円は底値では売れません。
むしろ、再度上値を試しそうです。
ドル/円は、ただ、9月11日からの上げを見てみると、確かに9月中は、上げに勢いがありましたが、10月に入り、たびたび上値は攻められたものの、上げは限界的になりました。
すでに、ご案内のように、ドル/円は、年初来7円ほどのレンジでしかないのにも関わらず、シカゴIMMポジションは(ドルロング)円ショートを維持しており、円安志向が非常に強いことがわかります。
ところが、移動平均線で見ると、112.60近辺の5日移動平均線が、112.61近辺の10日移動平均線を下回りはじめており、いわゆるデッドクロスとなってきています。
つまり、少なくとも上値がかなり重くなってきています。
ドル/円は、元々年初来レンジ相場だったのに、ポジション的にはドルロング円ショートが出来ていて、それが今、米系ファンドの決算に絡んだ45日ルールで閉じに入って今週末に向けてジリジリと下げている部分はあると思います。
ただし、この9月~12月の欧米勢の実質的な下期の相場では、こうした米系ファンドの決算絡みの動きだけでなく、もっとこの3カ月間でポジションを作って、12月には手仕舞うという仕掛けが例年出ていることも確かです。
動意薄(動く気配が乏しい)のマーケットです。
敢えて言えば、ドル安です。
特に、ドル/円は、日足ベースでも、相場が垂れてきています。
ニューヨークダウは、大規模な自社株買いなどを発表したウォルマート・ストアーズが相場のけん引役となり、前日比69.61ドル高の22,830.68ドルで取引を終え、 3営業日ぶりに過去最高値を更新しました。
米国債10年物利回りは、北朝鮮問題のほか、税制改革への不安感も台頭したことからいったん下げたもののその後反発し、暫定値ながら前日比0.002%上げて2.361%で引けました。
原油価格は、サウジアラビアが11月の原油輸出を減らすと明らかにし、需給改善につながるとの期待が高まり、前日比1.34ドル高の50.92ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上げを受けて上昇し、前日比8.8ドル高の1,293.8ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、一時111.99近辺まで下げましたが、結局往って来い(いってこい)で、112.40近辺まで反発しました。
EUR/USDは、一貫して買戻しが入り、一時1.1825近辺ま上昇しました。
EUR/JPYは、買い気が強く、一時132.87近辺まで上げました。
為替は調整の調整もようです。
年間を通して、内外の企業・金融機関の決算集中に絡んだ、相場変動があることは、今までもことある毎に申し上げてきました。
そして、今の時期、注目されるのが、米系ファンドの45日ルールです。
複数の米系ファンドの決算日は、11月末日で、その45日前の10月15日が、投資家にとっては、ファンドへの解約の事前通知期限、ファンドにとっては、解約資金手当ての為替ポジションの手仕舞い期限となります。
その年に、どんな手仕舞いが出るかは、年初来の各相場の推移によって大方わかります。
ストラテジストが、「よくわからない」と言ったらダメかもしれませんが、北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日で警戒されている当日に、ドル/円、EUR/JPYが上がっている(円安)のがなぜなるのか、それがよくわかりません。
つまり、リスク回避の円買いが出やすい日に、なぜ円を売るのかということです。
日本時間9時30分から、黒田日銀総裁の講演が始まっているのが、関係している可能性があります。
東京は、あまり方向感はなく、探りを入れているようです。
とりあえずは、ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYを買っています。
今日が、北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日だということには、直接は関係していないと思われます。
ニューヨークダウは、コロンバスデーの祝日とあって積極的な取引は手控えられ利益確定売りが出て、前週末比12.60ドル安の22,761.07ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、コロンバスデーで休場でした。
原油価格は、前週末に米メキシコ湾岸に上陸したハリケーン「ネイト」の同地域の製油所への影響が限られ、需給が緩むとの懸念が後退し買い戻しとなり、前週末比0.29ドル高の49.58ドルで引けました。
金価格は、前週末に北朝鮮がミサイル発射を準備していると伝わり逃避買いが出て、前週末比10.1ドル高の1,285.0ドルで取引を終えました。
為替相場では、コロンバスデーの薄いマーケットの中、上下動はしたものの、明確な方向感はありませんでした。
本日は、北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日のため、警戒が必要です。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「 マーケットセンターによって気質に変化」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/108/
本日は、コロンバスデーで、ニューヨークは休場です。
ドル/円の買い気が引かないということは、やはり、北朝鮮問題よりもはるかに米金利上げへの期待感が強いものと思われます。
しかし、最近、良く申し上げていますが、9月~12月相場は、仕組まれた相場が多く、今回も、12月まで上げるだけ上げて、FOMCで利上げが決まったら、利食い売り集中という相場になるのではないかと考えています。
そのために、米系ファンドは買い上がっているものと思われます。
10/6日(金)放送の日経CNBC「FX経済研究所」に出演しました。
出演した番組は、YouTubeで配信されています。今回の研究レポートのテーマは「米雇用統計は過去の遺物?」です。
過去の番組は公式サイトからご覧になれます。水上紀行は通常毎週金曜日の出演です。HiroseTusyo Official(ヒロセ通商公式サイト)
ドル/円は、攻防しています。
思いのほか、買いが健闘しています。
言い換えれば、新たに、値頃感(この辺で買いかというフィーリンク)からの買いが出ているように思われます。
ドル/円の日足の形状が、放物線を描きはじめているように見ています。
1時間足でも、先週末に比べても、さらに下げています。
つまり、まだ隠れロングが結構いるのではないかと思います。
しかも、今日は、東京・ニューヨークが休場ですから、ロング筋にとってみれば、まさに薄氷を踏む想いではないでしょうか。
シドニーでは、円絡みは先週金曜
ニューヨーククローズとは、あまり変わりません。
EUR/USDは、上昇傾向です。
日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、
前週金曜のニューヨークローズ)
ドル/円 112.63-64 (112.65)
EUR/USD 1.1736-37 (1.1714)
EUR/JPY 132.19-20 (132.20)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
反発が継続しました。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
10月3日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング187,053枚vsユーロショート96,220枚、ネットユーロロング 90,833枚(前週 ロング88,167枚)です。
また、同時点の円は、円58,770枚vs円ショート143,413枚、ネット円ショート84,643枚(前週 ショート71,347枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング80,325枚vsポンドショート60,376枚、ネットポンドロング19.949枚(前週ロング5.054枚)です。
円は、ほとんど変わりません。
ユーロは、若干ネットショートが増加しています。
ポンドはネットロングが増加しています。
さて、今週ですが、先週金曜の米雇用統計発表に当たっては、年内の米利上げ期待からの、特にドル/円での米系ファンドのドル買いトライが旺盛でした。
しかし、昨今の米雇用統計発表後の相場は、ほぼ毎回往って来い(一方向には相場は進むものの、結局折り返して戻ってきてしまうこと。いってこい)を繰り返していますが、今回は、ロシアのモロゾフ下院議員の「北朝鮮は新たな長距離ミサイルの実験を準備しており、米西海岸を攻撃することが可能だとの数学的な計算すら示した」との発言に、結局往って来いとなりました。
なぜ、往って来いに毎回なるかといえば、米雇用統計相場でのマーケット参加者がほぼ投機筋ばかりだということだと思われます。
投機筋の宿命として、売ったら必ず買い戻さなければならないですし、買ったら必ず売り戻さなければなりません。
つまり、相場が長続きしないわけです。
それでも、普通は、雇用統計発表当日の金曜は、どうにか高値引けあるいは安値引けするところが、今回はポジション的に特にドル/円はロングになっていたため、モロゾフ議員の発言が膨らみ切った風船に針で一突きして破裂させたようなものでした。
実際、今年のドル/円の値幅は、7円ほどしかなく、一般的に年間20円ぐらいの値幅になりますが今年は遠く及ばず、9月からの欧米の実質的な下期入りで、起死回生を狙っているものと思われますが、なかなかうまく行っていないようです。
尚、ファンドが買いで入っているかの見分け方ですが、彼らは、アメリカ人らしく、自己顕示欲が強く、マーケットに知らしめるように、わざと高値をガンガン買ってくる、いわゆる買い上げをすることで良くわかりますので、値動きを良く見てみることが必要です。
いわゆる下がらないから買い戻すジリ高とは、動きが違っていますが、これは1時間足(30分でも可)のチャートを見ていると、良くわかりますので、試してみてください。
一方、EUR/USDは、10月15日が期日となる米系ファンドの45日ルールに従って、9月25日の1.19台前半から先週金曜には一時1.16台半ばまで、約300ポイント下げていますが。また期日の10月15日までは売りが出るものと見ています。
したがって。今週は、まだ戻り売り先行、下げたら買戻しで良いように思います。
尚、米系ファンドの45日ルールについて、簡単に説明しておきますと、米系ファンドの期末が11月30日で、その45日前の10月15日までに、投資家は、解約する場合意思表示が必要ですし、ファンドは15日までに解約資金ねん出のために、手元のポジションの一部を手仕舞うものです。
EUR/USDについては、年初来上昇が続いているため、ポジションはロングになっていると思われ、手仕舞うとなるとEUR/USDの売りがでるわけです。
ドル/円については、年初来レンジ相場が続いていますが、シカゴIMMポジションでは、円売りとなっていて、45日ルールから言えば手仕舞いは、円買いになるはずで、今週は45日ルール最終週であるため、円買いが出る可能性がありますので、警戒が必要です。
なお、ファンドのユーロのロングポジションと円のショートポジションを比較すると、9月25日から手仕舞いに入っているユーロの方が、まだ手仕舞いらしい動きが今のところないドル/円のポジションより大きいことが察せられると思います。
いずれにしても、今年の15日は日曜ですので、たぶん今週の13日の金曜が、45日ルールの期日となるものと思われ、それが過ぎると、12月をにらんだ相場展開に転ずるものと思われます。
今年は、年内の米利上げ(ドル買い)と北朝鮮問題(ドル売り)が対峙しているような格好になっていますので、なかなかポジションを長く持つことは難しいかもしれません。
ニューヨークダウは、発表された9月の米雇用統計は4.2%(予想4.4%)、非農業部門雇用者数は-3.3万人(予想8.5万人)でしたが、賃金上昇率が予想を上回ったことから、FRBが利上げに動きやすくなるとの見方が広がって重荷となり、利益確定売りが強まり、前日比1.72ドル安の22,773.67ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計で失業率の低下や、平均時給の予想以上の予想には交換したものの、北朝鮮が週末にミサイル実験をかとの観測が出て急速上げ幅を縮小し、暫定値ながら前日比0.009%上げて2.893%で引けました。
原油価格は、熱帯低気圧「ネイト」によって製油所が被災すれば、需給が緩むとの見方から売りが優勢となり、前日比1.50ドル安の49.29ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの反発に連れて上げ、前日比1.7ドル高の1,274.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、上値突破を狙って積極的に買われ一時113.44近辺まで上昇しましたが、ロシアのモロゾフ下院議員の「北朝鮮は新たな長距離ミサイルの実験を準備しており、米西海岸を攻撃することが可能だとの数学的な計算すら示した」と発言したため、一転して売られ、一時112.61近辺まで下げました。
EUR/USDは、ドル/円の反落に連れ反発し、一時1.1739近辺まで上げました。
EUR/JPYは、積極的に買いで攻め、一時132.77近辺まで上げましたが、ロシア下院議員の発言に反落し、132.13近辺まで下げました。
米系ファンドが、たっぷりドル/円、EUR/JPYのロングを抱え込んだところでのロシア下院議員の発言に、まさに万歳となりました。
ドル/円、EUR/JPYで買いトライしたファンド筋は、相当の痛手を食ったものと思われます。
私は、通常1時間足のチャートを見ていますが、時間帯が変わる55分過ぎ頃から00分に掛けて、意図的にチャートを作ろうとする動きを良く目にします。
意図的にチャートを作るというのは、上げであれば、あるポイントよりその時間帯が上で終わるか、次の時間帯が上で寄り付くと、買いサインが出るという場面で、意図的に水準をチャートポイントより上に持っていこうとする動きが出ることです。
どの国の誰がそれをしているのかはわかりませんが、明らかに、チャートを作ろうとする意志を感じます。
もちろん、この上げようとする動きに反発する勢力もいて、時間帯の替わる頃は、上げたい向きと上げさせまいとする向きとの攻防戦が繰り広げられます。
実際にこの意図的な売り買いを直接見たのは、ニューヨークにいた頃で、金曜日のニューヨークローズを作ろうとするお客さんがいました。
金曜日のニューヨークローズは、1週間の大引けとなるため、世界中の多くのトレーダーが注目しています。
毎週金曜の現地時間午後4時30分過ぎに電話をしてきて、大口の玉を打ち込んできました。
もちろん、これにより、週末に大口のポジションを持つことで、大きな週末リスクがあることは、お客さんも覚悟の上です。
その玉を受けたトレーダーは、週末越えでポジションをキャリー(保持)したくはありません。
そのため、クローズ間際のマーケットでポジションカバーに走りますので、そのトレーダーにとっては、いい迷惑でしたが、そこはプロらしく、愚痴も言わずにカバーしていました。
そして、ニューヨーククローズとなりますが、お客さんが意図したとおりになったかと言えばそうばかりでもありませんでした。
と言うのも、私自身も経験しましたが、金曜のニューヨークは特に薄いとされていますが、売買してみると、買いが湧いてきたり、売りが出てきたりして、意外や意外、厚いのが実情だったからです。
米系ファンドの45日ルールに伴う下落は、今回は9月25日頃からEUR/USDで始まり、今のところ、1.19台前半から1.16台後半ですから300ポイントぐらい下落してきています。
まず、米系ファンドの45日ルールについて、簡単に説明致しますと、米系ファンドの決算日は11月30日で、その45日前にあたる10月15日までに、投資家は解約を希望する場合、解約の意思表示しなくてはなりません。
一方、ファンドも、解約資金の手当てのため、ポジションを10月15日までに手仕舞わなくてはなりません。
その結果、為替市場では、手持ちのポジションの手仕舞いのための為替取引が発生し相場に影響します。
マーケットは、ドル/円をどうしても買いたいようです。
このような雰囲気の時は、私のようなドルベア(ドルに弱気)な人間は、ただひたすら、静観しているしかありません。
昨日も、ドル/円はEUR/USDに連れて落ちたかと思えば、そこからの切り返しも強く、ヘタに手出ししたら、確実に負けていたものと思われます。
今は、なによりも、ドル/円相場がピンと来ていませんので、こういう時は、大人しくしているか、あるいは、ピンときているEUR/USD相場に徹するかだけです。
今のところ、小動きです。
EUR/USD,EUR/JPYは、頭がやや重いです。
ドル/円は買い気になっています。
ニューヨークダウは、税制改革が実現して企業業績を押し上げるとの期待が強まって買われ、前日比113.75ドル高の22,775.39ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、スペインでカタルーニャ自治州の独立派指導者らが早急な独立宣言を回避するとの見方が広がったことから、暫定値ながら前日比0.022%上げて2.344%で引けました。
原油価格は、サウジアラビアのサルマン国王がロシアのプーチン大統領と会談し、ロシアがOPECとの協調減産の継続に前向きと受け止められて買われ、前日比0.81ドル高の50.79ドルで引けました。
金価格は、FRBが金融引き締めを続ければ、金から資金が流出しやすくなる懸念から、前日比3.6ドル安の1,273.2ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、英国のEU離脱をめぐる先行き不透明感を背景に112.42近辺まで下落したものの、米長期金利の上昇を受け反発しました。
EUR/USDは、1.1699近辺まで下落後も安値圏を維持しました。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れて下げ、一時131.88近辺をつけました。
GBP/USDは、ドイツ産業連盟(BDI)が在英独企業に対して「極めてハード英EU離脱」に備えるよう注意喚起したことが伝わると急落し、一時1.3109をつけました。
ドル/円も動きがわからなくなりましたが、EUR/USDもわからなくなってきています。
米雇用統計も、明日に控えていますので、判らなくなったら、誰が何を言おうと、オーダー(注文)は中止にするのが、良いと思っています。
相場のチャンスなど、いくらでもあります。
それこそ、相場はこれ一回限りでありませんので、次のチャンスのために体力を温存することが大事です。
明日は、マーケットが月間で最注目している米雇用統計の発表です。
最近の米雇用統計の発表については、ある程度法則性があることがわかります。
それは、ひとことで言えば、相場が往って来い(一方向に進んでも、戻ってきてしまう)になることです。
もちろん、予想より実際の数字がはるかに強ければ、買いが強烈に出ますし、予想より実際の数字がはるかに弱ければ、売りが強烈に出ます。
ドル買いでスタートです。
しかし、昨日も海外時間を含めて低調であったため、東京も静かです。
米雇用統計発表を、明日に控えて、模様眺めの可能性もあります。
ニューヨークダウは、発表された9月のADP雇用者数は13.5万人(予想13.5万人)、そしてISM非製造業景気指数は59.8(予想55.5)と改善を背景に景気が楽観視され、
、前日比19.97ドル高の22,661.64ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ISM非製造業景気指数受け上昇したものの、その後伸び悩み、暫定値ながら0.002%下げて前日比2.321%%で引けました。
原油価格は、米国の在庫縮小を好感する買いが入る場面もありましたが、勢いは続かず需要伸び悩みを警戒する売りに押され、前日比0.44ドル安の49.98ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの強含みを受け、前日比2.2ドル高の1,276.8ドルで取引を終えました。
為替相場では、総じて、限定的な動きに終始して終えました。
EUR/USDの1時間足を見てみますと、午前9時台に急上昇した後は、高値圏を維持しており、いわゆる高止まりとなっています。
高止まりの状態は、いったん買戻しが大きく入ったものの、依然としてショートのポジションは完全には解消されていない状況です。
たぶん、ロンドン勢はそのことを見抜き、さらに買い上げて、ショート・スクイズ(ショートポジションのあぶり出し)に出てくる可能性が高いものと見ています。
一方、今回の場合は、米系ファンドによって、EUR/USDは年初来買い上げられてきているため、長期的にはロングになっているものと思われ、ロングポジションの解消売りが出やすいものと思われます。
EUR/USDの上げがこんなに強いとは思っていなかったため、値動き分析のジリ高時のユーロ買いをしていません。
しかし、最終的には、ユーロは落ちるという思いから、戻り売りで待っている形になっています。
今年は、年初来、EUR/USDは上昇を続けてきましたが、米系ファンドの45日ルールの期日が迫ってきていますので、これまでのロングポジションを手仕舞うものと見ています。
厳密に言えば、45日ルールの期日をいつもなら10月15日ですが、今年は、15日が日曜ですので、13日(金)あるいは16日(月)のどちらかが期日になるものと思われます。
EUR/USDが、強含み、ドル/円は横ばい、その結果EUR/JPYが上昇です。
EUR/USDは、ジリ高になるのかもしれません。
つまり、まだショートが残っている可能性があります。
ニューヨークダウは、米景気や企業業績の拡大期待を支えに買いが続き、前日比84.07ドル高の22,641.67ドルで取引を終え、連日で最高値を更新しました。
米国債10年物利回りは、手掛かり材料に乏しい中低下し、暫定値ながら前日比0.018%下げて2.323%で引けました。
原油価格は、需給の改善が遅れそうとの見方が売りを誘い、前日比0.16ドル安の50.42ドルで引けました。
金価格は、FRBによる金融引き締めが進み、金への資金流入が細るとの懸念から売られ、前日比1.2ドル安の1274.6ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、強気だったものの、ニューヨークに入り112.69近辺まで、一時売られました。
EUR/USDは、ニューヨークで、一時1.1773近辺まで買われました。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れた動きでした。
ドル/円は、シカゴIMMポジションが円ショートの上に、さらに円売りトライをしており、あまりついていきたくありません。
EUR/USDの戻り売りが、良いのではないかと見ています。
ドル高が、止まりません。
ただ、EUR/USDには素直になれるのですが、ドル/円は、シカゴIMMポジションも円ショート(ドルロング)にもってきて、どうも買ってくる買い方が米系ファンドらしい高値を買い上げてくる買い方なので、過去にもこの時期によくあったファンドの買い仕掛けではないかと考えています。
私が記憶に残っている一番古いものでも2005年ですから、既に12年間、同じようなことをやっていることになりますし、たぶん、それよりも前から記憶外ながら、同じようなことがあったものと思います。
そうやって、考えると、トレードの記憶など、その場限りになっていることが多いのではないかと思います。
今のような、動いているようで、膠着している相場は、昨日のEUR/USDのように、下げたことを知ってから、ポジションを昨日からのトレンド方向に持とうとします。
そのため、下げてから、売りのポジションが膨らみ、そのため下げづらくなるものです。
ですから、今日は、あまりベア(ユーロに弱気)ではありません。
ドル買いになっています。
EUR/USDは、ファンドの45日ルールよる、EUR/USDの売りで頷けます。
しかし、ドル/円は、なんで買うのかよく分かりません。
様子見です。
ニューヨークダウは、発表された9月のISM製造業景気指数が60.8と予想の58.0を上回ったことで買い安心感が広がり 、前週末比152.51ドル安の22,557.60ドルと、9月20日以来ほぼ1週間半ぶりに過去最高値を更新しました。
米国債10年物利回りは、強いISM指数にもかかわらず横ばいで、暫定値ながら前週末比0.005%上げて2.339%で引けました。
原油価格は、EUR/USDの下落を受けて売りが強まり、前週末比1.09ドル安の50.58ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落を受けて下げ、前週末比9.0ドル安の1,275.8ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、EUR/JPYの下落につれ軟化しました。
EUR/USDは、下落後、上値の重い展開が続きました。
EUR/JPYは、下げ続けました。
ユーロについては、米系ファンドの45日ルールに基づく売りが出ているものと思われます、
ドル/円、ただユーロに押されているだけだと思います。
※米系ファンドの45日ルール:ファンドの11月末決算の45日前にあたる10月15日までに、投資家は解約を希望するならファンドに意思表示をしなくてはなりません。
一方、ファンドは、解約資金手当てのため、応分のポジションの手仕舞いをします、この手仕舞いで、結構相場が一方向に動きます。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「 自分を鍛える」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/107/
EUR/USDの日足を見ますと、先週1.17台前半まで突っ込んでいますが、そこから反発していることや、5カ月移動平均線が、1.1750近辺にあります。
そして、ボリンジャーバンドの5カ月間も内向きになっていて、強いレジスタンス・サポートとなってます。
そういうことから、1.1750近辺が気になっています。
EUR/USDの5カ月移動平均線が、1.1760近辺にあると、既にお伝えしました。
ただし、月足の中では期間の短い移動平均線のため、相場が動くと、結構数値がかわりますので、たとえば1.1560と言っても、1.1550にも、逆に1.1570にも、それ以上にもなりえますので、その点はご了解してください。
さて、現状、5カ月移動平均線は、下から上に上がってきており、サポートになっています。
余りやる気が起きないような相場です。
しかしながら、ドル/円の買い気は強いままです。
EUR/USDは、シドニーで安く始まったものの、買いが強まりました。
しかし、今は軟調気味です。
5カ月移動平均線は、1.1760近辺にあります。
シドニーでは、円安ドル高気味です。
日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、
前週金曜のニューヨークローズ)
ドル/円 112.66-69 (112.51)
EUR/USD 1.1794-97 (1.1815)
EUR/USD 132.78-82 (132.91)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
反発気味でした。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
9月26日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング183,679枚vsユーロショート95,512枚、ネットユーロロング 88,167枚(前週 ロング62,753枚)です。
また、同時点の円は、円42,963枚vs円ショート114,310枚、ネット円ショート71,347枚(前週 ショート51,322枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング80,145枚vsポンドショート75,091枚、ネットポンドショート5.054枚(前週ショート10.161枚)です。
ユーロのネットロングは、増加しています。
円のネットショートも、増加しています。
ポンドのポジションは、ほぼチャラです。
さて、今週ですが、ドル/円は、欧米の実質的な下期が始まった9月5日から仕掛けたと思われる売りに109円台後半から、9月8日には107.22まで下げました。しかし、その翌週、北朝鮮のとりあえずの緊張緩和で一服となりました。
そして、9月14日には、8月の米消費者物価指数が予想を上回ったことでドル買いが強まり、一時111.05近辺まで上昇しました。
さらに、15日になると、米早期利上げ観測が高まり、111.33の高値に。
20日に、FRBはFOMCで政策金利の維持と、10月から保有資産の圧縮開始を決めると、さらにドル買いムードが高まり、長期金利も上昇し、27日には113.26の高値をつけました。
しかし、翌日から、買いはパタッと後退しています。
個人的には、たぶん米系ファンドの9月~12月のロングの仕込みが終わったのではないかと思います。
インターバンク的に申し上げますと、大きく買いたい時に、そのまま買ってしまうより持ち値を良くするために、最初にフェイク(だまし)で売って、マーケットに売りが出ていると思わせておいて、そこをカウンターで売った額よりはるかに大きな額を買うことで、少しでも持ち値が改善しようとする動きをします。
たぶん、9月5日~8日は、まずこのフェイクをやって、下げとマーケット思わせておいて、買い上げたのではないかと考えています。
今や、こういうやり方は、インターバンクは禁止されていますが、ファンドであれば、まだ可能だと思います。
ということで、反転上昇してからは、なんでこんなに買うのだろうと思うぐらい買ってきましたが、やはり彼らはこの9月~12月の下期のストーリーを思い描いているのだと思います。
つまり、FRBの年内利上げは、まず間違いないだろう。
それまで、ドル上昇のムードを保って、12月のFOMCで、利上げが決まってマーケットが買いで殺到してきたら、そこを売り抜けて稼ぐという作戦ではないかと思っています。
なぜなら、この9月~12月の相場はよく仕組まれるためで、今回もまた、同じような相場ではないかと考えています。
一方、EUR/USDは、米系ファンドの45日ルールに基づく、10/15日までのポジションの手仕舞いが続くと見ています。
年初来、EUR/USDは、ジリ高を続けてきましたが、このポジションの調整、つまりユーロ売りが10月15日までは続くと見ており、まだ戻り売りで良いと思います。
しかし、たぶん、ドル/円では、ここのところ米系ファンドは買ってきているとしながら、方や、EUR/USDは、ポジションがユーロロングの手仕舞いが起きるというのは、矛盾があるのではないかというご指摘は受けると思います。
そこで、私として言えることは、米系ファンドの45日ルールというのは、投資家が止めると意思表示してはじめてやることであり、1月~9月まで上げてきたEUR/USDが、どうも頭が重くなっていることは、投資家にとっても気にかかるところであり、ここはいったん手仕舞って、様子を見るかということになるのではないかと思います。
一方、ドル/円には、2012年のアベノミクスのような夢があるのではないかと思います。
ドル/円は、一般的には年間20円の値幅があるのに、今年はまだった7年幅のレンジ相場を続けています。
あのアベノミックスの時だって、2012年10月から翌年の5月までの間に30円弱動いたではないか、選挙もあるじゃないかとなれば、確かに燃えるものは、私のような円高派でも感じます。
いずれにしても、申し上げたいのは、9月~12月は仕組まれた相場になりやすいということです。
そして、特に、仕組んでくるのは、米系ファンドだということで、彼らが何を画策しているかを考えることが大事だと思います。
9/29日(金)放送の日経CNBC「FX経済研究所」に出演しました。
出演した番組は、YouTubeで配信されています。今回の研究レポートのテーマは「相場の離着陸」です。
過去の番組は公式サイトからご覧になれます。水上紀行は通常毎週金曜日の出演です。HiroseTusyo Official(ヒロセ通商公式サイト)
9/22日(金)放送の日経CNBC「FX経済研究所」に出演しました。
出演した番組は、YouTubeで配信されています。今回の研究レポートのテーマは「米系ファンドの45日ルール」です。
過去の番組は公式サイトからご覧になれます。水上紀行は通常毎週金曜日の出演です。HiroseTusyo Official(ヒロセ通商公式サイト)
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