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2018/05/31

EUR/JPYの反発は短絡的?

EUR/JPYは、買い圧力が強まっています。

ただし、日足で見る限りは、EUR/JPYは5月23日以来、急激に下げており、ここから反発するには、余程の力が要るものと思われます。

むしろ、下げ止まったから、上げだというのは、短絡的な見方のように思えます。

ドル/円、重くなる

ドル/円、クロス円が、引き続き下げています。

特に、下げは、ドル/円で顕著です、

ドル/円の日足を見てみますと、昨年の4月19日から6連続陽線を出しています。

中でも、昨年の4月20日からのの2連続陽線は、すでに埋めようと、過去2日間試されていますが、今日もまた試そうとしています。

イタリア政局懸念が後退

ニューヨークダウは、イタリア政局への懸念が後退し、金融株を中心に買いが優勢となり 、前日比306.33ドル高の24,667.78ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、イタリアの政局への警戒感が緩み、暫定値ながら前日比0.072%上げて2.853%で引けました。

原油価格は、産油国が協調減産を年末まで継続するとの見方が強まり、前日比1.48ドル高の68.21ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇を受け、前日比2.4ドル高の1,306.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、イタリアの政局への警戒感が緩み、リスクが回避されたとして買われ、一時109.07近辺をつけました。

EUR/USDは、一時1.1676近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、一時127.32近辺まで反発しました。

イタリア政局不安からの下げは、ほぼ取り戻した格好となりました。

2018/05/30

マーケット・ポジションは?

全般に、値動きが上下ともに抑えられています。

どちらかと言えば、ドル/円が買い気になっている分、クロス円も、買い気になっています。

しかし、基本的には、レンジです。

買いもしっかり

昨日までと違い、EUR/JPYは、買いがしっかりしてきています。

急落が何日か続いて、マーケットも学習し、売り先行で、下がれば買おうとしているようです。

しかし、まだ、完全には、底を確認してはおらず、基本的には、戻り売りで良いと思います。

まだ、下がるか?

ニューヨークダウは、イタリアやスペインの政局混乱への警戒感から欧州の株式相場が軒並み下落したことに加え、米長期金利が低下したこともあり大きく下げ 、前週末比391.64ドル安の24,361.45ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、イタリア混迷で大幅低下し、暫定値ながら前週末比0.149%低下し2.783%で引けました。

原油価格は、協調減産の縮小を警戒した売りが続き、前週末比1.15ドル安の66.73ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前週末比4.7ドル安の1,299.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、イタリア政治の混乱を受けてリスク回避の動きが広がりから、一時108.11近辺まで下げました。

EUR/USDは、欧州に入り売りが再び強まり、一時1.1510近辺まで下落しました。

EUR/JPYは、段階的に下げ、一時124.62近辺まで下げました。

しかし、EUR/JPYは、昨年の6月26日の週の大陽線の寄り付きレベルである124.50を週の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)で埋めないとまだ一服はしないものと見ています。

2018/05/29

ロンドンの出方は?

これからの時間、一番気になるのが、ロンドン勢の出方です。

127.00以下に下げてから、戻りがないものの、結構、ドル/円、クロス円は、ショートにはなっているもようです。

たぶん、ロンドン勢も、それに気づくものと思われ、そうなると、いつもながらのショートスクイズが結構出る可能性は高いものと思われます。

全体的に、下がるのか?

東京は、ドル/円とクロス円の売りで入ってきました。

しかし、ドル/円が主役とも思えず、ドル/円の売りが長続きするのか疑問です。

むしろ、EUR/USDが売られないと、クロス円の下げにも限りがありそうです。

というのも、昨日の、EUR/JPYの下げは、ひとえにEUR/USDの下げに寄っていました。

伊政治不安からユーロ売り

ニューヨークは、為替以外の主な市場は、メモリアルデーで休場でした。

為替相場では、ドル/円は、EUR/JPYの下げに連れ、一時109.23近辺まで下げました。

EUR/USDは、イタリアの政治不安から売られ、一時1.1608近辺まで下げました。

EUR/JPYは、イタリアの政治不安から売られ、一時126.86近辺まで下げました。

EUR/USDは、1.1554近辺のサポートに近づいてきています。

EUR/JPYは、既に127.50近辺の週足のサポートを割り込んできています。

当面、124.50近辺がターゲットになってきています。

2018/05/28

ロンドン・ニューヨーク休場

強いような、弱いような相場です。

要するに、参加人数が少なすぎるため、相場が長続きしないものと思われます。

世界全体の約37.1%の取引があるロンドン(2016年調べ)と、19.4%あるニューヨークがともに休場のため、アジアは、シンガポール7.9%、香港6.7%、東京6.1%と、合わせても20.7%とニューヨークよりやや多いぐらいですから、参加者は少なく閑散にもなるわけです。

目先は買い上げか?

本日は、ロンドン・ニューヨークが休場です。

ドル/円、EUR/USD、EUR/JPY、GBP/JPYなどに、先週金曜のニューヨーククローズと本日のシドニーとの間で、窓が出来ています。

先程から、窓を埋めようと売りが先行していましたが、マーケットは、ややショート気味となっているもようで、今後ロンドン、ニューヨークが不在の中、ショート・カバー(買戻し)が出るかもしれません。

しかし、それはあくまでも、短期的な話であって、長期的には、特にEUR/JPYは下がるものと見ています。

EUR/JPY、上昇

シドニーは、EUR/JPY上昇です。

米朝首脳会談実施が、再び期待され、
円売りが強まりました。

日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、
前週金曜のニューヨークローズ、今回は
非公式です)

ドル/円 109.74-76  (109.55近辺)
EUR/USD 1.1682-86  (1.1654近辺)
EUR/JPY 128.24-27  (127.67近辺)

2018/05/27

[5/25]FX経済研究所出演

5/25日(金)放送の日経CNBC「FX経済研究所」に出演しました。

出演した番組は、YouTubeで配信されています。今回の研究レポートのテーマは「『利食いが大好き』方式YouTube」です。

過去の番組は公式サイトからご覧になれます。水上紀行は通常毎週金曜日の出演です。
YouTubeHiroseTusyo Official(ヒロセ通商公式サイト)

2018/05/26

EUR/JPY、重要な局面が来週も続くか?

ニューヨークダウは、原油相場下落でシェブロンやエクソンモービルなどの石油株が売られ 、前日比58.67ドル安の24,753.09ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、低下が続き、暫定値ながら前日比0.04%低い2.93%で引けました。

原油価格は、主要産油国の協調減産が緩むとの見方や米国の増産観測から売られ、前日比2.83ドル安の67.88ドルで引けました。

金価格は、利益確定売りが強まり、前日比0.7ドル安の1,303.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、一時109.12近辺まで売られたものの、その後反発し109.56近辺まで戻しました。

EUR/USDは、1.1734近辺までいったん買われた後、1.1647近辺まで下落しました。

EUR/JPYは、127.15近辺まで売り込まれましたが、その後127.75近辺まで戻しました。

EUR/JPYは週足のサポートである127.50近辺を、週末のニューヨーククローズが127.66-67近辺になったことで、割り込むことができませんでした。

しかし、来週は改めてEUR/JPYの戻り売り方針で行きたいと思います。、

負けっぷり

相場は、勝つ時もあれば、負ける時もあります。

特に、英米勢の負けっぷりには、学ぶべき点が多いと思っています。

彼らが、自分の見方が間違っていると認識した時は、躊躇なく一気にロスカットして、すべてのポジションを解消します。

この自分の非を認め、行動に移すことは、マーケットで生き残るためには、必要不可欠なことです。

ポジションが大きければ、マーケットに厚みのある東京、ロンドン、ニューヨークの各センターのオープニング直後を、ロスカットのタイミングにすることが多いと言えます。

彼らのロスカットによって、相場が大きく動くこともありますが、彼らにしてみれば、負けたとわかれば、一刻も早く、マーケットから脱出することしか頭にありません。

そして、ひとたび、ポジションがスクェア(ポジションなし)になれば、傷を癒す、つまり休むことに徹します。

このように、やめること、休むこと、それぞれにメリハリがあるため、ロスカットからの立ち直りも早く、翌々営業日ぐらいからは、また普通にマーケットに戻ってきます。

負けっぷりが良ければ、自ずと勝ちっぷりも良くなるものと、個人的には思っています。

2018/05/25

静かなマーケットだが

あまりに、マーケットが静かななので、昨日のニューヨーク以来の動きを、1時間足で追いながら、見てみますと、日本時間昨日22時台にドル/円、EUR/JPYが急落しています。

つまりは、米朝首脳会談の中止が告げられたためで、これでドル/円、EUR/JPYのロング筋は総投げになったもようです。

そして、その後は、文字通り、閑散としたマーケットになっています。

しかし、まだEUR/JPYのロングは、解消していないものと見ています。

5・10日(ゴトウビ)

さて、今日は、ドル/円が買い気になっています。

25日で5・10日(ゴトウビ)に当たり、仲値に向けて、輸入企業のドル買いが出やすい言えます。

ショートカバー(買戻し)が多少あるとは思いますが、それ以上に、この局面でドル買いが出る理由は特にはないと思います。

5・10日(ゴトウビ)

一転、米朝首脳会談中止

ニューヨークダウは、米朝首脳会談中止で地政学リスクへの警戒感が強まって下げ 、前日比75.05ドル安の24,811.76ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米朝首脳会談の中止で一時2.95%まで低下し、暫定値ながら前日比0.018%下げて2.975%で引けました。

原油価格は、ロシアが協調減産の縮小に言及したことから売られ、前日比1.13ドル安の70.71ドルで引けました。

金価格は、トランプ米大統領が米朝首脳会談を中止すると表明したことからリスク回避的に買われ、前日比14.8ドル高の1,304.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、米朝首脳会談が中止となったことを受けて地政学的リスクへの懸念が強まり、一時108.96近辺まで下落しました。

EUR/USDは、一時1.1750近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、一時127.75近辺まで下落しました。

トランプ大統領に振り回されている感じです。

2018/05/24

リターンエース?

EUR/JPYは、安値圏で停滞しています。

しかし、こうなるとまたロンドンが入ってくると売られるものと思われます。

EUR/JPYの週足で、2017年6月26日の週に、実体の寄り付き124.59、実体の引け128.39とする大陽線が出ています。

既に、実勢値が128.38を下回ってきていますので、この広義の意味の窓を埋めにいく(リターンエース)可能性があります。

ビッグプレーヤー、出没?

昨日は、ビッグプレーヤー(大口仕手筋)が、昨年4月の米朝緊張以来のEUR/JPYロングを、閉じに入ったと見ています。

そのため、唐突に巨大な売りがEUR/JPYで出たものと思います。

しかし、彼らが、昨日で、全てのEUR/JPYロングを解消できたかと言えば、たぶんできていないものと思われます。

というのも、昨年4月以来今年の1月までに大量に流動性の低いEUR/JPYを買っているため、おいそれとは閉じきれないものと思われ、今日もまた、既に売ってきていますが、さらに売るものと見ています。

ただし、いっぺんに売ろうとすると、買いが逃げてしまうため、売っては戻りを待つ的な動きをするのではないかと見ています。

後講釈では説明がつかない円高ドル高

ニューヨークダウは、公表された5月のFOMC議事要旨よれば、物価上昇圧力の高まりが必ずしも利上げ加速につながらないとの見方が広がり買い優勢となり、 前日比52.40ドル高の24,886.81ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米中通商協議や北朝鮮問題の行方に不透明感が強まっており、暫定値ながら前日比0.066%下げて2.994%で引けました。

原油価格は、発表された米週間原油在庫統計によりますと、市場予想に反して大幅に在庫が増えたことから、需給が緩むとの観測を誘い売りが優勢となり、前日比0.36ドル安の71.84ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比2.4ドル安の1,289.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、トルコの通貨リラの急落と米朝首脳会談の延期の可能性を表向きの理由とされましたが、一時109.55まで下落しましたが、その後110.33近辺まで反発しました。

EUR/USDは、一時1.1676近辺まで下げました。

EUR/JPYは、一時128.24近辺まで下げました。

個人的には、EUR/JPYで大口のユーロロングの手仕舞いが発生したのではないかと見ています。

2018/05/23

「利食い大好き」方式

今日も、もっと引っ張れば、利食い幅が広がったのですが、レートを見て、直感的に「良いレート!」と思ったら利食っていました。

このことを、「利食いが大好き」方式と呼んでいます。

一般に、どこそこまで到達したら利食いをするということ決めてかかることが多いと思いますが、それをやると、折角の利食いのチャンスを失ったり、幸いにも利食い点に到達しても、ヘトヘトになってしまいます。

ドル/円は転換点か

ドル/円の1時間足を見ますと、5月17日の20時頃から、ヘッド・アンド・ショルダーを形成しています。

ネックラインは、5月19日の3時台につけた110.61です。

このネックラインを下回ると、4時間足で、110.32~110.67の長めの陽線を埋める(リターンエース)の可能性が出てきます。

実は、ドル/円は、今後を占う重要ポイントに差し掛かっているものと見ています。

調整色強まる

ニューヨークダウは、米朝首脳会談の開催を巡る不透明感が強まったことから売りが優勢となり 、前日比178.88ドル安の24,834.41ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、上昇していたものの、米朝首脳会談の開催を巡る不透明感が強まったことから下落に転じ、暫定値ながら前日比変わらず3.060%で引けました。

原油価格は、イラン産原油の供給懸念は根強く、一時72.83ドルと約3年半ぶりの高値を付けましたが、利益確定売りに押され、前日比0.11ドル安の72.13ドルで引けました。

金価格は、FOMC議事録要旨の発表を翌日に控えて、ポジション調整の買いが入り、前日比1.1ドル高の1,292.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、110.80から111.00近辺を中心に保ち合い(もちあい、横ばい)でした。

EUR/USDは、一時1.1830近辺まで上昇したものの、その後反落となり、1.1769近辺まで緩みました。

EUR/JPYは、一時131.35近辺まで上昇したものの、その後反落となり、130.60近辺まで緩みました。

調整色の強いマーケットでした。

2018/05/22

神経質な長期金利

今のドル高の主因として、米長期金利の上昇が上げられていますが、過去、決してそうばかりではなく、長期金利の上昇が、すなわち債券価格の下落として着目され、ドルが売られてことがありました。

債券価格の急落(利回りの急騰)は、インフレがコントロールできなくなった時に起きやすいとも言えます。

米国は、これから金融政策の正常化のために、段階的に金利を引き上げて行くわけですが、ここでマーケットに不安を抱かせるようなことをすると、途端に長期金利がコントロールできなくなる恐れがあります。

EUR/USDはスクエアに近いか?

東京は、値頃感から(戻りもこれくらいか)、EUR/USDを売ってきているところもありそうです。

ただし、昨日の1.1717近辺からの上昇はジリ高、つまり戻りを売って買戻しの繰り返しによる上昇で、1.1770から下がらなくなると、とうとう我慢をしきれず、買戻しの損切りが集中しました。

そういう意味では、ポジションは、今のところスクエア(ポジションなし)に近く、そこでまた売るとショートになって、上に戻すことになりそうです。

米中貿易摩擦懸念が後退

ニューヨークダウは、米中通商懸念が後退したことから買われ 、前週末比ドル298.20ドル高の25,013.29ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、入札を控えて利益確定売りも出たものの結局横ばいとなり、暫定値ながら前週末比0.002%下げて3.054%で引けました。

原油価格は、米中貿易摩擦への懸念後退を受けて上げ 、前週末比0.96ドル高の72.24で引けました。

金価格は、米中摩擦を巡る警戒感が後退したためやや下げ、前週末比0.4ドル安の1290.9ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ムニューシン米財務長官が中国との貿易協議で関税を「保留する」と述べたことを受けて買われ、111.40近辺をつけましたが、その後全般に調整的なドル売りが強まり、110.95近辺まで軟化しました。

尚、同氏は、「強いドルは米国に有益」と言及しました。

EUR/USDは、ドル買いユーロ売りトライの動きが先攻し、1.1717近辺まで下げましたが、その後は、ショートの買戻しが終日続き1.1795近辺をつけました。

EUR/JPYは、131.00近辺まで買いトライ後、いったん130.58近辺まで緩んだものの、その後買いがぶり返し130.93近辺をつけました。

EUR/USDは、ドル高基調がマーケット全般に認知されたことで、実に短期間でショートがつみ上がったことから、買戻しとなりました。

ドル/円は、EUR/JPYなどクロス円の買いが強かったこともあり、下げは限られたことが、逆に上値の再トライの可能性がありそうです。

2018/05/21

疑い深いロンドン

結局は、順繰りにドル買いになるものと思いますが、現状は、ドル/円がリードしています。

さて、東京タイム、素直にドル高になっていることに対して、こういう時は、ロンドンは、実に疑い深く入ってくるものです。

つまり、東京タイムにできた流れには、素直には乗らず、今回の場合で言えば、東京でドル高が進行したことで、ポジションはドルロングと見て、まずは、ドル/円は売り、EUR/USD、GBP/USDは買いで入ってくるのではないかと見ています。

要は、ロンドン勢が東京タイムに出来たドル高の流れに追随することで、東京・アジア勢のドルロングの利食い場には、やすやすとはならないとばかりに、ドル売りで入ってくる可能性が高いものと考えます。

マイナビニュースにコラム掲載(2018/5/21)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「ホワイトナイト」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
https://news.mynavi.jp/article/mizukami-138/

ドル高は続くか?

今日の日本時間午前9時台も、いつものように、東京・アジア勢の思いの丈をぶつけてきています。

すなわち、ドル/円の買い、EUR/USDの売り、GBP/USDの売りがでています。

やはり、東京タイムは、ドル/円が主導する可能性はあります。

ただし、基本的には、ドル高相場だと思いますので、EUR/USDも、GBP/USDも下がる(ドル高)ものと思われます。

円安気味

シドニーは、円安気味です。

日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、
前週金曜のニューヨークローズ)

ドル/円 110.90-93  (110.76)
EUR/USD 1.1771-75  (1.1770)
EUR/JPY 130.52-56  (130.36)

2018/05/20

これからの展開は(2018/05/20)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

続伸しました。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月15日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング219,317枚vsユーロショート104,203枚、ネットユーロロング 115,114枚(前週 ロング120,505枚)です。

また、同時点の円は、円ロング64,926枚vs円ショート61,246枚、ネット円ロング3,680枚(前週 ショート5,262枚)

つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング61,361枚vsポンドショート55,740枚、ネットポンドロング5,621枚(前週ロング 3,988枚)です。

ユーロのネットロングは、5月15日時点では、ほとんど変わりません。

円のネットポジションが、ほぼスクエア(ポジションなし)ですが、若干ロングに転じています。

ポンドのネットポジションが、ほぼスクエア(ポジションなし)です。

さて、今週ですが、先が読めなくなってきていますので、「困ったときは、長いチャートを見る」という私自身のルールに従って、長いチャートを見てみたいと思います。

今回は、一番気になるEUR/JPYから見てみたいと思います。

昨年の4月のトランプ政権と北朝鮮との緊張の高まりから、EUR/JPYは、114.85近辺から大幅に上昇し、さらに同年12月にトランプ政権がエルサレムをイスラエルの首都として認定したことに反応して、一時は137.51まで上昇しました。

その間の上げ幅は、約22円にも上りました。

しかし、今年の2月には反落し、3月23日には128.94まで下げた後、133.48までリバウンドしたものの伸びず、再び129円台前半まで下げてきており、128.94がネックラインのなってきていると思われます。

つまり、昨年4月以来のユーロロングの解消は、未だに十分にはなされていないのではないかと見ています。

そして、128.94がブレイクしてくると、2017年4月以来の高値137.51とネックラインの128.94の差である8.57円分、ネックラインの128.94から下がる、つまり128.94-(137.51-128.94)=128.94-8.57=120.37ということになります。

つまり、トランプ政権の主に北朝鮮リスクを回避するために、ユーロ買い円売りがなされてきましたが、このネックラインである128.94を割ると大幅に調整される可能性があります。

そして、大量のEUR/JPYロングを解消するということは、大量のユーロ売り円買いが発生すると思われますが、EUR/JPYとしては流動性が低いことから、EUR/USDとドル/円に分解して(バラして)売ることになるものと見ています。

ただし、今の相場はドル高相場であるため、その中で、EUR/USD売り、ドル/円売りをしても、動きに偏りができることになります。

つまり、EUR/USDは素直に下がるが、ドル/円はドル高の中でドル売りが発生するため、上げ幅はゆっくりとするものと思われます。

ただし、これは、ドル高地合いではよくあることで、ボラティリティーの高いEUR/USDの下げは速く、一方ボラティリティーの低いドル/円の上げはゆっくりだということで、それによるクロス円が下げるのは決して珍しいことではありません。

当面の課題は、EUR/USDが現在左のショルダー(肩)、中央のヘッド(山)まで作って、今後左のショルダーが作るかが注目点です。

左のショルダーを形成するようであれば、EUR/USDの下落は一時的に止まりレンジ相場になりますが、左のショルダーを形成せずに、そのまま落ちるようであれば、短期間に大幅安となり、クロス円の下落も早まり、ドル/円の上げも早まるものと思います。

個人的には、EUR/USDは、今回は、ヘッドアンドショルダーを作らず、それほど時間を掛けずに下がるのではないかと 見ています。

なぜなら、ユーロが下げてきているにも関わらず、シカゴIMMポジションが最新の5月15日時点でも依然として、11.5万枚もユーロロングとなっているためです。

つまり、まだ今回のユーロ安に関して、それ程危機感が出来ていないためではないかと思われます。

したがって、1.1600近辺が、しっかりと切れてくると、かなりマーケットの緊張感も変わってくるものと思われます。

ドル/円は、ドル高地合いであれば、まだ上がる可能性がありますが、それほどの勢いはないものと見ています。

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2018/05/19

円高方向に戻すが、ドルのジリ高傾向は続くか?

ニューヨークダウは、米中貿易交渉を受け様子見ムード強く 、前日比1.11ドル高の24,715.09ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、利益確定で低下し、暫定値ながら前日比0.053%下げて3.058%で引けました。

原油価格は、週末を前に利益確定売りが出て、前日比0.21ドル安の71.28ドルで引けました。

金価格は、イタリアで新興政党「五つ星運動」は、極右「同盟」と連立政権樹立に向けた政策で合意したことから欧州政治の不透明感が強まり、逃避的に買われ、前日比1.9ドル高の1291.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、売り上がりの買戻しから、一時111.08近辺まで買い上げられたものの、週末で米国債10年もの利回りの上げが一服したことやEUR/JPYの売りにその後軟化し、一時110.61をつけました。

EUR/USDは、イタリアでの政治不安から売られ、一時1.1750近辺まで売られました。

EUR/JPYは、EUR/USDの下落に連れて下げ、一時130.24近辺をつけました。

ドル/円の上げは、米長期金利低下とイタリア政局不安からのEUR/JPYの売りに押し戻された格好となりましたが、これで上値トライが終わったとは見ていません。

基本的に、上値の売りを意識して、戻り売りが先行する限り、ジリ高傾向は続くものと思われます。

本物でありたい

私は、過去35年間、外国為替に携わってきました。

その間に、インターバンクディーラー、インターバンクセールス(他の銀行に対する外為営業)、コーポレートディーラー(法人企業向け外為営業)、ストラテジスト(外為での投資戦略立案の専門家)など、いろいろな形で外為経験を積んできました。

そうした、いろいろな担当で、一貫して思ってきたことは、「本物でありたい」ということです。

言い方を換えれば、プロフェッショナルでいたいということでした。

しかし、そう言ってしまえば簡単ですが、本物であり続けることは、簡単ではありません。

何事も継続してやり続ける意志を持つことが必要ですし、現状に満足せずさらに学んでいく姿勢も必要です。

そういう意味から、自分を律し、自分で自分に負荷を与え続けるしんどさはありますが、「本物である」ためには、避けては通れないことだと思っています。

それだけに、難しい相場局面が読めた時や、皆様からねぎらいのお言葉を頂いた時などは、やってきて良かったと心底思います。

2018/05/18

ロンドンに警戒

ドル/円、EUR/JPY、GBP/JPYは、1時間足でジリ高基調を続けています。

これだけ、高値に張り付いているということは、全然ショートは解消しておらず、むしろショートが増えているものと思われます。

そして、月並みではありますが、ロンドンが入ってくると、ショート・スクイズ(ショートの炙り出し)がなされるものと思います。

痛みを伴わないと上げは止まらないか?

これだけ、特にドル/円・クロス円はジリ高をしているということは、ドル/円・クロス円はショートが解消されていないものと思われます。

解消するためには、どうしても既存のポジションを手仕舞う必要があります。

これは、痛みが伴うため、出来るだけ避けたいと思うのが人情です。

しかし、それを避けているうちは、ドル/円・クロス円は上げ止まりません。

未だドル高の達成感なし

ニューヨークダウは、金利上昇が重荷となったほか、米中交渉への警戒も売りを誘い 、前日比54.95ドル安の24,713.98ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、上昇が続いており、暫定値ながら前日比0.015%上げて3.111%で引けました。

原油価格は、中東懸念で買い先行後は上値重く、前日と同じ71.49ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比2.1ドル安の1,289.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、米長期金利の上昇を背景にドル買いが優勢となり、一時110.86近辺をつけました。 

EUR/USDは、1.1800近辺を中心に、上値の重い展開が続きました。

EUR/JPYは、130.60前後で、横ばい推移となりました。

未だに、ドル高の達成感がなく、ドル高方向まだ続伸するものと見ています。

2018/05/17

誰もが抗しがたい熱狂

全体的に、あまり方向感がありません。

ただし、ドル/円はまだ上値トライの可能性があり、一方、EUR/USDは下値トライの可能性を秘めています。

いずれも、やるだけやらないと戻りも限られそうです。

相場には、誰もが抗しがたい熱狂が必要です。

110.50が間近に

ドル/円の110.50が、間近になっています。

しかし、110.00がそうだったように、110.50も機関投資家の売りが待っているのではないかと見ています。

つまり、ヘッジなしのオープン外債に、上がったところで、ヘッジを掛けるということを、ドル上昇局面では、50銭刻みのラウンド・ナンバー(00とか50とかといったキリの良い数字)でやってくるのではないかと見ているからです。

EUR/JPY、下値を試したものの、失敗

ニューヨークダウは、前日下げた反動で押し目買いが入りやすく 、前日比62.52ドル高の24,768.93ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、さらに3.10%付近まで上昇し、暫定値ながら前日比0.028%上げて3.100%で引けました。

原油価格は、発表された週間在庫統計によりますと、在庫の減少が続き、需給改善を見込む買いが優勢となり、前日比0.18ドル高の71.49ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの反発を受けて上げ、前日比1.2ドル高の1.291.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は一時110.07近辺まで下げましたが、その後110.40まで反発しました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             、

EUR/USDは、一時1.1766近辺まで下げた後、もみ合いながら、1.1820まで反発しました。

EUR/JPYは、一時129.53近辺まで下げた後、130.37近辺まで反発しました。

EUR/JPYの下げを試したものの、下げ切れず、買い戻されています。

EUR/JPY、下値を試したものの、失敗

2018/05/16

EUR/USD主導のドル高

今回のドル高局面の主役は、EUR/USDです。

5月9日にいったん1.1823の安値をつけた後、14日には1.1996まで反発したものの、今朝1.1816近辺まで下げ、安値を更新しています。

形状的には、続落しそうな格好をしていますが、この下落の根拠は何かというと、米長期金利が上昇しているためのドル高だと言えると思います。

米債券価格には警戒

米10年債利回りが、一時3.09%をつけたことで、ドル買いが強まっています。

確かに、最近の反応としては、それが常識的だと思います。

しかし、利回りの逆数的である価格の急落が、ドル安を生んだ時代も過去にはあり、あまり手放しで、ドル高とは言い切れません。

特に、利回りの上昇が急ピッチになると、警戒が必要です。

米長期金利上昇でドル高

ニューヨークダウは、 10年物国債利回りは一時3.09%に上昇したことから下げ、前日比193.00ドル安の23,706.41ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、一時3.09%まで上昇し、暫定値ながら前日比0.070%上げて3.072%で引けました。

原油価格は、米国による経済制裁でイランの原油輸出減少を懸念した買いが続き、前日比0.35ドル高の71.31ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比27.9ドル安の1,290.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された4月の米小売売上高は0.3%と予想通りだったものの、前月3月が0.6%から0.8%に上方修正されたことを受け、長期金利が上昇しました。

これを受け、ドル/円は、一時110.45近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、一時1.1820近辺まで下落(ドル高)しました。

EUR/JPYは、一時130.44近辺まで下落しました。

目先、ドルの高値トライが続きそうです。

2018/05/15

高止まり

ドル/円は、相変わらず、高値圏を維持しています。

ここからの上げも、今のところ限られてはいますが、しかし、高値圏から緩む気配もありません。

いわゆる、高止まりの状態です。

これを、値動き分析的に、申し上げれば、売り上がって、ショートが切れていない状態です。

ドル/円、110.00再トライか?

ドル/円が、109.70台に乗せてきたということは、110.00の再トライが意識されます。

最近では、5月2日の110.04高値、10日の110.02高値と二度試したものの、余程売りがあったところを買ってしまったらしく、いずれも反落となりました。

しかし、今回も試すものと見ています。

方向感定まらず

ニューヨークダウは、米中の貿易摩擦への警戒感が和らぎ、買い安心感が広がったことから上げ 、前週末比68.24ドル高の24,899.41ドルで取引を終えました。

ただし、ロス商務長官は米中の隔たりは大きいとも述べています。

米国債10年物利回りは、10年債が再び3%を試し、暫定値ながら前週末比0.031%上げて3.131%で引けました。

原油価格は、イランの減産見通しや米大使館のエルサレム移転で反発となり、前週末比0.26ドル高の70.96ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが反落したことから売られ、前週末比2.5ドル安の1,318.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、EUR/JPYの買戻しを受けて上昇した後、EUR/USDの反落(ドル高)を受けて、一時109.67近辺までさらに上昇しました。

EUR/USDは、EUR/JPYの上昇受け、一時1.1996近辺まで上昇しましたが、その後反落となり、1.1927近辺まで下げました。

EUR/JPYは、一時131.38近辺まで上昇しましたが、その後反落し、130.78近辺まで下げました。

EUR/JPYの買戻しが一巡し、結局、EUR/USDもドル高に転じるなど方向感がはっきりしません。

2018/05/14

[5/11]FX経済研究所出演

5/11日(金)放送の日経CNBC「FX経済研究所」に出演しました。

出演した番組は、YouTubeで配信されています。今回の研究レポートのテーマは「ショート・スクイズYouTube」です。

過去の番組は公式サイトからご覧になれます。水上紀行は通常毎週金曜日の出演です。
YouTubeHiroseTusyo Official(ヒロセ通商公式サイト)

EUR/JPY、堅調だが

EUR/JPYが、思いのほか堅調です。

130.57近辺の10日移動平均線を上抜いたためと思われます。

ただ、この先、131.05近辺の10週移動平均線と131.26近辺に5週移動平均線のレジスタンスがありますので、やはり、そのあたりはきついところだと思います。

ドル高による抵抗線

ドル高がうまく行かなかったから、今度は売りでと思うかもしれませんが、今回のドル高によって、抵抗線も、ドル高方向に向いてきています。

5週移動平均線が、気になっています。

例えば、ドル/円では、現在108.88近辺で上向きであり、これは結構強いサポートだと思います。

EUR/USDで言えば、1.2055近辺で下向きであり、これは強いレジスタンスだと思います。

あまり変わらず

シドニーは、全体的に、先週末とあまり変わりません。

日本時間午前5時56分現在(カッコ内は、
前週金曜のニューヨークローズ)

ドル/円 109.39-42  (109.37)
EUR/USD 1.1941-42  (1.1940)
EUR/JPY 130.52-55  (130.60)

2018/05/13

これからの展開は(2018/05/13)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

上ひげを長く出しながら寄り引け同時線が出現しています。 (後述)

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月8日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング226,601枚vsユーロショート106,096枚、ネットユーロロング 120,505枚(前週 ロング120,568枚)です。

また、同時点の円は、円ロング51,812枚vs円ショート57,274枚、ネット円ショート5,262枚(前週 ショート1405枚)

つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング62,194枚vsポンドショート58,206枚、ネットポンドロング3,988(前週ロング 26,372枚)です。

ユーロのネットロングは、ほとんど変わりません。

円のネットポジションが、ほぼスクエア(ポジションなし)です。

ポンドのネットポジションが、ほぼスクエア(ポジションなし)です。

さて、今週ですが、ドル/円の日足を見ますと、ああレンジにはまってしまったかと思う形状をしてきています。

つまり、勢いよく上げてきて、最初の山を高値付近で作り、いったんは緩むが下げ切らず、またふたつ目の山を作るが、上げ切らず緩む、つまり、ほぼ一定の値幅で横這いとなっており、こうなると相場が収斂するまでしばらく動かなくなるものと見ています。

ただし、現状のレンジ幅は、1円50銭ぐらいと狭いため、目先の収斂には時間はかからないものと見ています。

しかし、月足のようなもっと長いチャートで見ると、もっと大きな収斂には時間が掛かりそうです。

それから、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足で見てみますと、上ヒゲが長いのに寄り引け同時線が出ています。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W

要は、この上ヒゲを超えて上伸すれば、強い上昇を確認しますが、寄り引け同時線を下回ってくると下落の可能性が出てきます。

つまり、来週は4月19日からのドル高相場が、継続するのかどうかの攻防の分岐点だと言えます。

そして、言い換えれば、今回のドル高の牽引役だったEUR/USDの方向性が問われる一週間でもあるとも言えると思われます。

さらには、前述のように、ドル/円自体は、レンジ相場にはまりそうですので、もろにEUR/USDの方向性が、EUR/JPYの方向性をも示唆することになるものと思われます。

個人的には、相場の流れを見る限り、結構強力なドル高相場だったとは思っていました。

米利上げも理由としてはあったものの、先週発表された米消費者物価指数(CPI)の一指標だけで、ドル高が崩れてしまうとのは、もともと、ムード先行の相場だったのかと思います。

もちろん、相場にムードは必要です。

しかし、それを裏打ちする事実がなければ、結局は、足元をすくわれるだけだと思っています。

そういう意味からも、先週のCPIは、もちろん重要な指標で、しかもそれが良くなかったとはわかりますが、マーケットが米利上げに先走った感はぬぐえないと思っています。

なにか、材料不足のところを無理に、ドル高に理由をつけて買ったのではないかと思えてなりません。

結論的に申し上げれば、ドル/円がレンジ相場に入ったように、EUR/USDも多少の下押しはあってもレンジ相場に入る可能性が高いものと思われます。

それは、各クロス円の動向を見ても、動きづらくなっており、ドル/円がレンジであれば、相手の対ドルの通貨ペアもレンジになるものと見ています。

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2018/05/12

明日の「これからの展開は」について

明日の「これからの展開は」の掲載は、午後となります。

 

相場一服

ニューヨークダウは、ヘルスケア関連株が総じて買われ、前日比91.64ドル高の24,831.17ドルと7日続伸で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、長短の利回り格差が2007年7月以来の水準に縮小しており、暫定値ながら前日比0.006%上げて2.968%で引けました。

原油価格は、相場が急速に上昇した後の週末とあって、利益確定売りが優勢となり、前日比0.66ドル安の70.70ドルで引けました。

金価格は、利益確定売りが優勢となり、前日比1.6ドル安の1,320.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、調整色強く、109.20~50近辺での保ち合い(もちあい)でした。

EUR/USDは、一時1.1968近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、一時130.69近辺まで上昇しました。

EUR/USD、EUR/JPYの反発は、一時的という見方が強そうです。

しかし、両者とも、週足では、下ヒゲを長く出しているのは、気になるところです。

尚、ドル/円は、高止まりしていて、しばらくレンジ相場になるのではないかと見ています。

相場が止まらない 

相場がワンウェイ(一方向)に走り、底が見えなくなったり、天井が見えなくなったりすることがあります。

しかし、底が見えなくなったり、天井が見えなくなったりすることは、意外と底や天井が近くなっていたりしていることが多いと言えます。

底が見えない、天井が見えないという状況とは、以下のような状況になっています。

底が見えない状況とは、まさに下落のメドがつかなくなっているためで、ロングを持っているマーケット参加者は、損失が加速度をつけて膨らむことに恐怖し、ロングポジションを投げることでポジション的にはロングが軽くなっていきます。

一方、天井が見えない状況とは、上昇のメドが立たなくなって、ショートを持っているマーケット参加者が、膨らむ損失に恐怖して、ショートポジションを買い戻すことでしこっていたショートポジションが解消されます。

その相場の最終局面では、プライスはなんでも良いから投げて、相場から脱出したいという思いから売ったり買ったりが中心となるため、相場の動きに加速がつく訳です。

したがい、相場が止まらなくなったという時は、急落、急騰のクライマックスに差し迫っていると考えて良いと思います。

ただし、相場の転換は、稀にVの字になりますが、一般的にはUの字ですので、まずは天井圏、底値圏を形成することが多いと言えます。

2018/05/11

100円越えの売りは?

ドル/円は、いったん売られたものの、再び買い気になっています。

このままでは、またロンドンが上値を試す可能性がありますj。

ただし、ドル/円の日足を見てみますと、4月23日に上昇後、高値圏で往ったり来たりを繰り返しており、いわゆるレンジ相場になってきています。

特に、特徴的なのは、100円越えでかなり売りが出ることで、これは既に申し上げていますように、資本(機関投資家)筋の売りがかなり出て、上昇圧力を抑えているものと思われます。

ドル/円、買い気だが

ドル/円が強めです。

なかなか、買いが引きません。

それだけ、ブル(強気)が多いということなんだと思います。

しかし、昨日の英米の指標でも、予想よりインフレも英国の場合は景気も弱いという内容で、ドル買いシナリオにも陰りが出てきているところで、ドル/円は依然としてブルなのは、良くあるタイムラグ(時間のズレ)なのかもしれません。

難易度上がったか、ドル高?

ニューヨークダウは、発表された4月の米消費者物価指数(CPI)が0.2%と予想の0.3%を下回ったことから、思ったほど物価上昇圧力が高くないと受け止められ、前日比196.99ドル高の24,739.53ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、CPIが予想を下回ったことで、ひとまずインフレ警戒感が後退したことから低下し、暫定値ながら前日比0.040%下げて2.964%で引けました。

原油価格は、米国のイラン核合意離脱を受け、供給減となると見た買いが続き、前日比0.22ドル高の71.36ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前日比9.3ドル高の1,322.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、一時110.02まで上げたものの、それ以上には伸びず緩んできたところに、4月の米CPIが予想を下回って発表され、一時109.32近辺まで下落しました。

EUR/USDは、予想より弱いCPIを受け、一時1.1947近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、CPI発表後、一時130.77近辺まで上昇しましたが、その後は130.40-50近辺でもみ合いとなりました。

最近のドル高ムードに水を差した格好ですが、だからといってドル高志向を払拭するまでには至ってはいないものと思われます。

ただし、買っていれば良かったドル高から、難易度は上がったものと思われます。

2018/05/10

EUR/USDの5日移動平均線

EUR/USDの5日移動平均線は、現在1.1892近辺にあります。

この5日移動平均線は、今回4月20日以来の下落の過程で大きな役目を果たしてきました。

つまり、簡単に言えば、5日移動平均線が 実勢値に近づくと下げるということを繰り返しており、一般的には、一番はっきりした下降トレンドのレジスタンスになっています。

今日のロンドンのターゲットは?

ドル/円は、値動きからすると、まだ結構ショートが残っているようです。

下がる気配がありません。

ロンドンまでこの調子なら、今日のロンドンは、ドル/円のショート・スクイズがターゲットなるものと思われます。

EUR/USD、あっけない反落

ニューヨークダウは、原油高を背景にシェブロンやエクソンモービルなど石油株が買われたほか、素材株にも買いが入り 、前日比182.33ドル高の24,542.54ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油高を受け3%台に上昇し、暫定値ながら前日比0.028%上げて3.004%で引けました。

原油価格は、米国がイランへの経済制裁の再開を決めた結果、需給ひっ迫観測が再び強まり、一時3年5カ月ぶりの高値71.36ドルをつけ、前日比2.08ドル高の71.14ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの反落を受け、前日比0.7ドル安の1,313.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、109.70前後で高止まりとなりました。

EUR/USDは、一時1.1897近辺まで上昇したものの、その後一時1.1841近辺まで反落となりました。

EUR/JPYは、一時130.49近辺まで上昇した後、129.94近辺まで反落しました。

ドル/円の買いの強さが印象的だった一方、EUR/USD、EUR/JPYは、単なるショート・スクイズ(ショートのあぶり出し)であって、買戻し一巡後は、ドル・インデックスが上昇したこともあって、いとも簡単に反落してしまいました。

2018/05/09

ロンドンの力が必要?

ドル/円自体に加え、EUR/JPY、GBP/JPYのショートカバー(買戻し)も合わせて出て、ドル/円は急上昇してしまいました。

余程、円ロングになっていたかということにつきます。

そして、円ロングの解消のための円売りが集中したのち、高止まり(円の安値圏維持)になっていますので、ポジション的には、ほぼスクエア(ポジションなし)の状態になっているものと思われます。

こうなると、またしても、ロンドンの力を借りなくてはならないと見ています。

下げづらいか?EUR/JPY

EUR/JPYの日足を見てみますと、3月23日に、一時129.17の安値をつけて反転しています。

そして、放物線を描くように、上げて下げて、現在129.40近辺、つまり、3月23日の安値水準に接近してきています。

個人的には、このまま下げてほしいとも思いますが、すんなり下をぶち割って、下がるのはいっぺんには無理があるような気がします。

米のイラン核合意離脱は、それほど影響せず

ニューヨークダウは、トランプ米大統領のイラン核合意からの離脱を発表すると、一時150ドル超下落したものの 、その後持ち直し、前日比2.89ドル高の24,360.21ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、イラン核合意離脱自体は予想の範囲内で上昇し、暫定値ながら前日比0.023%上げて2.972%で引けました。

原油価格は、トランプ米大統領のイラン核合意からの離脱の発表は、想定通りであったことから買いは限られ、材料出尽くし感からの売りに、前日比1.67ドル安の69.06ドルで引けました。

金価格は、前日比0.4ドル安の1,313.7ドルで取引を終えた後、トランプ大統領が核合意からの離脱を発表すると、時間外取引で上昇しました。

為替相場では、ドル/円は、一時109.35近辺まで上昇後、108.83近辺まで下落するなど、上下動の激しい展開でした。

EUR/USDは、一時1.1838近辺まで売られましたが、その後1.1886近辺まで反発し、結局1.1860台に落ち着きました。

EUR/JPYは、129.50前後でのもみ合いに終始しました。

トランプ米大統領のイラン核合意からの離脱発表による相場の振れはありましたが、結局、それほど相場の方向性には影響しませんでした。

2018/05/08

三連休明けのロンドンは?

三連休明けのロンドンの出方が、気になります。

彼らが考えているのは、東京・アジア勢のポジションがどうなっていて、それをどう炙り出そうかということだけだと、基本的には思います。

したがって、東京でできた軌跡(流れ)に逆行して嫌がらせしてくると思います。

今日のところは、EUR/JPYの下落がきれいなのが、気になるところです。

セリングクライマックス

EUR/USD、EUR/JPYが連日下げており、下げもそろそろという見方も増えているようです。

しかし、まだセリング・クライマックス(売りの絶頂)がないため、下げも終わりとは言いきれないと見ています。

セリング・クライマックスとは、ギュンと下げた後、たくり上げられるような買戻しが出て、結果として下ヒゲが長く出るというもので、これが出ると下げに一服感が出るのが一般的です。

ユーロ、下値を再トライか?

ニューヨークダウは、アップルなどハイテク株に買いが入り上昇しましたが 午後は伸び悩み 、前週末比94.81ドル高の24,357.32ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、入札を控えて小動きで横ばいとなり、暫定値ながら前週末比0.000%の2.950%で引けました。

原油価格は、米国がイラン制裁を再開するとの観測やベネズエラの経済混乱を背景に生産が細るとの見方が強まり、前週末比1.01ドル高の70.73ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが重いことを受けて、前週末比0.6ドル安の1,314.1ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、EUR/USDの下攻めに乗って、109.40まで上昇したものの、その後EUR/USDが小反発すると、109.00近辺まで軟化しました。

EUR/USDは、1.1898近辺まで売り込まれたものの、下げきれず、一時1.1938近辺まで反発し、その後1.1925近辺に落ち着きました。

EUR/JPYは、軟調地合が続き、一時129.96近辺をつけました。

EUR/USDは、1.1900割れを相当量の売りで試したものの、割り切ることはできませんでしたが、その後の戻りも限られ、今後、再度下値を試すものと思われます。

また、EUR/JPYの上値の重さも、相当なものがあります。

2018/05/07

実は、ロンドンは休みだが

早速、ご指摘を受けましたが、本日は、ロンドンはバンク・ホリデー(祝日のこと)でした。

しかし、ロンドンはいなくて低調かもしれませんが、特にドル/円はショートですので、ショートカバー(買戻し)は、続くものと思われます。

油断は禁物だと思います。

ロンドンに警戒

今日の東京で、いろんな通貨ペアを売ってショートになってしまったと思います。

特に、ドル/円、EUR/JPY、GBP/JPYは、積極的に売り込み、現状のポジションはショートだと思います。

それだけに、今日のロンドンは、要警戒だと思います。

今日に限らず、ロンドンは、ロンドンオープン以前に、東京・アジア勢がなにをやったかをチェックしています。

EUR/JPY、戻り売りか?

EUR/JPYは、多少戻す可能性があります。

つまり、131.00近辺の5日移動平均線との間で乖離が出来ているためで、それを埋めに行く局面があるのではないかと考えています。

ただし、トレンドは、引き続き下方向だと思われますので、戻り売り方針が良いのではないかと思っています。

やや円安、ユーロ安

シドニーは、ドル/円、EUR/JPYはやや円安、EUR/USDはややユーロ安です。

日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、
前週金曜のニューヨークローズ)

ドル/円 109.10-12  (109.06)
EUR/USD 1.1958-59  (1.1962)
EUR/JPY 130.52-56  (130.48)

2018/05/06

これからの展開は(2018/05/06)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

引き続き反撥です。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月1日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング221,011枚vsユーロショート100,443枚、ネットユーロロング 120,568枚(前週 ロング130,594枚)です。

また、同時点の円は、円ロング57,349枚vs円ショート58,754枚、ネット円ショート1405枚(前週 ロング583枚)

つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング84,565枚vsポンドショート58,193枚、ネットポンドロング26,372(前週ロング 37,365枚)です。

ユーロのネットロングは、減少です。

円のネットポジションが、ほぼスクエア(ポジションなし)です。

ポンドのネットロングは、減少気味です。

さて、今週ですが、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足の下降トレンドを上にブレイクしており、目先ドル高が予想されます。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W

ただし、ドル高の度合いは各通貨ペアにより違いがあります。

なぜなら、通貨ペアにより、ボラティリティー(価格変動率)に違いがあるためで、一般的に、EUR/USDやGBP/USDがボラティリティーが高く、ドル/円のボラティリティーは低くいと言えます。

したがって、ボラティリティーの高低差によって、クロス円の方向性が決まってきます。

たとえば、現状で言えば、EUR/USDが下げやすくなっている一方、ドル/円が足踏み状態になっているため、EUR/JPYが大きく下がる可能性があります。

しかも、EUR/USDで下がるのと、EUR/JPYで下がるのとでは、EUR/USDの方が大きめとはなるものの、EUR/JPYの下げもそれ程変わらない大きさになる可能性があります。

それは、逆に言えば、EUR/USDは大幅に下落するが、ドル/円の動きはかなり限られたものになりそうだということです。

ドル/円は先週、上ヒゲの長い十字架線を出しましたが、一方日足では、下ヒゲを出しており、つまり、荒っぽく上下するものの、結局方向感がなく、新たなレンジ相場に入ってしまった可能性があります。

これにより、ドル/円が限られたレンジ内で上下する間に、EUR/USDの下落が続き、結果として、EUR/JPYが下がるということが起きるものと見ています。

そして、EUR/JPYが大きく下がるということを他の方面から見るとすれば、以前にも申し上げましたが、昨年の4月からトランプ政権と北朝鮮の緊張の高まりをきっかけとして、米系ファンドの買い上げにより、EUR/JPYが118円から137.50近辺まで約19.5円という大幅上昇しました。

今年に入り7.50円ほど反落を見ましたが、未だにトランプ政権と北朝鮮の緊張緩和は、上げた分の19.5円のうちの残り12円分がEUR/JPY相場に反映されてはいないとも言えます。

もちろん、米朝首脳会談が成功裏に終わらないことには、完全にはEUR/JPYのロングは解消されないかもしれませんが、下げ余地がまだ結構あると見ています。

尚、シカゴIMMのユーロのネットロングも、依然として12万枚もあり、この点からも、EUR/USD、EUR/JPYに下げ余地があると見ています。

こういったことから、ドル高地合いの中で、EUR/JPYはじめクロス円の円安方向への歪み解消相場になるものと見ています。

ただし、EUR/USDやEUR/JPYのようにトレンド性が高い相場になると、ロンドン勢が東京・アジアでできた順張りポジションをスクイズ(炙り出し)してひと儲けしようとして、ロンドンタイムに調整相場になりがちですので、警戒が必要です。

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2018/05/05

値を戻したものの、根底にはドル高志向

ニューヨークダウは、アップル上場来高値で、投資家心理の改善につながり、前日比332.36ドル高の24,262.51ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計が予想を下回ったものの、利上げ期待を後退させる内容ではなかったことからほぼ横ばいとなり、暫定値ながら前日比0.004%上げて2.950%で引けました。

原油価格は、トランプ米政権が近くイラン核合意からの離脱を決断し、イランへの制裁再開観測から買い優勢となり、前日比1.29ドル高の69.72ドルで引けました。

金価格は、米雇用統計から物価上昇圧力が依然として鈍いと受け止められ、金への資金流入が細るとの懸念が後退し、前日比2.0ドル高の1,314.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、非農業部門就業者数は16.4万人(予想19.2万人)や平均時給0.1%(予想0.2%)が予想を下回ったことから当初108.65近辺まで売られたものの、EUR/USDやGBP/USDでドル買いが強まったことから、109.25近辺まで反発し、その後は109.00近辺で横ばいとなりました。

EUR/USDは、雇用統計発表直後1.1994近辺まで反発したものの、すぐさま、売りが強まり、一時1.1910近辺まで反落し、その後は1.1960近辺で横ばいでした。

EUR/JPYは、雇用統計発表後、一時129.90近辺まで売られたものの、その後は130.50近辺に戻しました。

結局、今回も期待してはいけない米雇用統計となりました。

ただし、マーケットでは、ドルインデックスの上昇が意識され、ドル高期待が基本的に心理の根底にはあるものと思われ、来週もドル高方向を試そうとするものと思われます。

情報交換

昔、昔、インターバンクディーラーの頃、気の合った他行のディーラーと1時間ぐらい電話で話し込むことは、ざらでした。

もちろん、マーケットは開いていますので、顧客や他の銀行からプライスを求められれば、プライスをどんどん出しながら、会話を続けました。

話し合っていた内容は、テクニカル的な話もしましたが、それよりも、相場観や、各国の政治・経済・金融政策とか、投資家動向などでした。

決して、どこにオーダーがあってといった話はしませんでした。

なぜなら、いくらオーダーがたくさんあっても、オーダーは抜ける時には抜けるということを、お互いに経験的によくわかっていたからでした。

したがって、オーダー状況にとらわれていると、本当の相場が見えなくなると考えていました。

それよりも、現状各国の政治・経済・金融政策といった相場環境がどのようだから、内外投資家筋がどういった投資方針になり、その結果大きな相場の流れを作る資本移動が起きるのか、そしてそれによって各通貨はどのように変動するのかについて、延々と話し合っていました。

ブレーンストーミングのように話し合うことで、自分は気づかなかった見方を知ることや、自分ひとりではモヤモヤしていたイメージがはっきりしてくるなど、実に有意義な情報交換だったと思っています。

2018/05/04

EUR/USD、まだ下がるのか?

EUR/USDの日足を見て思うのですが、5日移動平均線が1.2000近辺まで上から接近しながらも、実勢値が1.1990近辺にあうのは、むしろ下がる力がないのではないかと見ています。

もちろん、これからの1日という時間の区切りのどこかで下がる可能性はまだありますが、それにしては、落ちる気配がないままに、現在地点にいることが、気になります。

これが、もし落ちる余力がなければ、逆に反発の可能性が出てきます。

その結論も今日の米雇用統計から、導き出されるものと思います。

本日は米雇用統計

これまで、米雇用統計については、やっているのは投機筋だけで、そのために方向感が定まらず、往って来いのマーケットになっていて、もう過去の遺物と言ってよいとまで思っていました。

その意味から、ここ1~2年、まったく米雇用統計に関心を持ちませんでした。

しかし、米長期金利(米国債10年物利回り)が上昇してくると、話は別のようです。

今、注目すべきは、平均時給です。

荒っぽい展開

ニューヨークダウは、米中の貿易交渉を警戒して売られたものの、その後押し目買いが優勢となり、前日比5.17ドル高の23,930.15ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州債と伴に低下し、暫定値ながら前日比0.021%下げて2.946%で引けました。

原油価格は、イラン核合意の先行き不透明感から、中東からの供給が細るとみた買いが強まり、前日比0.50ドル高の68.43ドルで引けました。

金価格は、米長期金利が低下したことが有利に働き、前日比7.1ドル高の1,312.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、米長期金利の低下を受けて下落していたところに、さらに発表された4月のISM非製造業景気指数が56.8と予想の58.0を下回り急落となり、一時108.93近辺をつけました。

EUR/USDは、発表された4月のユーロ圏の消費者物価指数が0.7%と予想の0.9%を下回ったことなどから売られたことやEUR/JPYの下落に押されたことから、一時1.1950近辺まで下げた後、1.2004近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて下げ、一時130.27近辺をつけ、その後は131.10近辺まで反発しました。

ゴールデンウィーク中の薄いマーケットでの、荒っぽい展開でした。

2018/05/03

【5/4】米国雇用統計ライブ

皆様おなじみの小林芳彦さんのライブに出演します!

>>> 5月4日(金)20:40~21:40

>>> http://yoshihikotv.blog.fc2.com/

★番組内容★

 21:30の雇用統計発表を控えた
 注目ポイントを生解説!
 指標発表後の相場・今後の動きについて、
 リアルタイムで解説致します!

EUR/USD、ショートスクイズでるか?

EUR/USDは、思いのほかショートになっているようで、高止まりしています。

これは、いったんショートがきれいにならないと下がらないものと思われます。

この状況は、ロンドンも察知し、ショートスクイズ(ショートの炙り出し)になるものと思われます。

手の内を読もうとするロンドン

EUR/USDは、日足で見ると、確かに1.1920近辺にリターンエース(窓埋め)の下限のサポートがあります。

これを意識してか、しつこく買ってきています。

また、昨日のロンドンタイムのショートスクイズ(ショートの炙り出し、買い上げ)が強烈だったのも、記憶に新しいものと思われます。

ただし、今日、逆にショートスクイズを、アジア勢が意識しすぎると、その逆をやってくる可能性があります。

6月利上げ示唆から、結局はドル高か?

ニューヨークダウは、前日比174.07ドル安の23,924.98ドルで取引を終えた後、FRBが6月にも利上げするとの思惑が重荷となりました。

米国債10年物利回りは、FOMC結果公表後、ドル高が再び強まったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.009%上げて2.974%で引けました。

原油価格は、前日比比0.68ドル高の67.93ドルで引けた後、FOMCの結果発表直後は一時買い優勢となりました。

金価格は、前日比1.2ドル安の1,305.6ドルで取引を終えた後、FOMCの結果発表直後は一時買い優勢となりました。

為替相場では、ドル/円は、FRBは今回の利上げを見送ったため一時109.60近辺まで下落したものの、早ければ6月の利上げを示唆されたため反発となり、一時110.04近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、FOMCの発表後いったん1.2025近辺まで上昇後、1.1938近辺まで反落しました。

EUR/JPYは、FOMCの発表後いったん131.84まで上昇後、131.26近辺まで反落しました。

6月の利上げが示唆された以上、結局はドル高になるものと思われます。

2018/05/02

アーリーバード登場

今まで、東京・アジア勢は、なにもやっていませんでしたが。ロンドンのアーリーバードが、ドル買いで入ってきているもようです。

アーリーバード(Early bird)とは、早起き鳥のことで、マーケットでは、早出組のことを、こう呼んでいます。

夏時間であれば、日本時間午後2時頃(現地時間午前6時頃)に入ってきていることが、わかります。

南北朝鮮融和からか?

EUR/JPYを見ていますと、かなり下がる可能性があります。

日足の複数の移動平均線の収束が進んできていたところに、昨日のニューヨークで、最下段にあった25日移動平均線を下回って引けており、下方向へレンジブレイクの可能性が高いと見ています。

EUR/JPYは、昨年の4月以来上昇してきましたが、本来の原因は、米国と北朝鮮の緊張の高まりからで、米系ファンドが、地政学的リスクの回避から、大量にユーロ買い円売りをしたためでした。

ドル全面高

ニューヨークダウは、発表された4月のISM製造業景気指数が57.3と予想の58.4を下回ったことから、前日比64.10ドル安の24,099.05ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドル高と翌日のFOMCの結果発表を控えて上昇し、暫定値ながら前日比0.013%上げて2.966%で引けました。

原油価格は、米国の生産が過去最高を更新し、需給悪化を警戒した売りが出て、前日比1.32ドル安の67.25ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比12.4ドル安の1,306.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、米長期金利の上昇を背景にドル買いが優勢となり、一時109.89近辺をつけました。

EUR/USDは、続落し、一時1.1981近辺をつけました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて下げ、一時131.57近辺をつけました。

GBP/USDは、4月の英製造業・PMIが53.9と予想の58.4を下回り17カ月ぶり低水準となったことが嫌気され、一時1.3588まで続落しました。

ドル全面高となっています。

2018/05/01

どうなる?EUR/JPY

連休の狭間とはいえ、ここまで、相場がフリーズして(凍って)しまうことも珍しいと思います。

しかし、相場自体は、大きくトレンド転換する可能性があり、注目しています。

そんな中で、注目している通貨ペアに、EUR/JPYがあります。

昨年20円上げた、EUR/JPYの行方は?

どうなる?EUR/JPY

下がるか?EUR/GBP

ユーロとポンドのクロスであるEUR/GBPは、どういう状況にいるかが気になります。

週足ベースのEUR/GBPは、いったんレンジを下にブレイクしたものの、そこから反発しています。

しかし、戻りに伸びもなく、やや重くなってきています。

これが意味するところは、再びユーロ安ポンド高が再来する可能性があります。

全体的に方向感定まらず

ニューヨークダウは、マクドナルドの決算が好調な内容だったことから上昇したものの、IT・ハイテク株中心に次第に上値が重くなり、前週末比148.04ドル安の24,163.15ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、横ばいとなり、暫定値ながら前週末比0.004%下げて2.488%で引けました。

原油価格は、イランを巡る情勢が悪化するとの懸念が強まり、買いが優勢となり、前週末比0.47ドル高の68.57ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが軟調であったため、前日比4.2ドル安の1,319.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、一時109.45近辺まで上昇するも、その後109.09近辺まで反落しました。

EUR/USDは、一時1.2065近辺まで下げた後、いったん1.2106近辺まで戻しましたが、その後再び反落となりました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて上下しました。

GBP/USDは、一時1.3713近辺まで下げました。

方向感定まりません。

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