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2018/11/30

円とユーロでドル高気味

ドル/円上昇、EUR/USD下落です。

しかし、基本的にデイトレに過ぎないと思います。

ロンドン勢にとって大事なのは、どっちにストップロスが多いかだけだと思います、

動きづらそうなマーケット

小動きに終始しています。

かなり動きづらそうです。

ロンドンをして、これだけ動かないというのも、珍しいことです。

今週末には警戒

今日から、アルゼンチンでG20が始まり、そこで明日米中首脳会談が開かれる予定で、マーケットは注目しています。

ビッグイベントですので、十分な警戒が必要です。

EUR/USD、相場転換の可能性

今、一番気になっているのは、EUR/USDの1時間足です。

昨日の午前1時から3連続陽線を出しながら、この広義の窓が埋められることなく、また高値圏にいるということです。

レンジ相場であれば、簡単にこの窓が埋められるはずなのに、埋まらないということは、相場が上昇トレンド相場に入ってきている可能性があります。

様子見気分強そう

マーケットの動きは、限定的です。

今日からのG20、さらに米中首脳会談を控えて、様子見気分が強そうです。

変化の兆し?

ニューヨークダウは、米中首脳会談を12月1日に控えて様子見気分強まり 、前日比27.59ドル安の25,338.84ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、利上げ期待後退から低下し、暫定値ながら前日比0.029%下げて3.030%で引けました。

原油価格は、ロシアが減産に踏み切るとの報道を受け上昇し、前日比1.16ドル高の51.45ドルで引けました。

金価格は、前日のパウエルFRB議長の発言から利上げ打ち止めが近いとの見方が強まったことが有利に働き、前日比0.6ドル高の1230.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、11月のFOMC議事録が公表され、金利に対して柔軟なアプローチの必要性が検討されたことが明らかになりドルは一時売られました。

ドル/円は、一時113.36近辺まで緩みましたが、その後再び強含みました。

EUR/USDは、一時1.1396近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、一番はっきりと上昇を示し、一時129.28近辺をつけました。

ドル/円は、実需の買いがあるのか強含みでしたが、EUR/USDは明らかに今までと違ってドル安気味となっており、FRBの利上げ打ち止め観測が相場の流れを変えてきていることを感じます。

獲らぬ狸の皮算用

私の場合ですので、皆さんに当てはまるかどうか分かりませんが、参考までにお話します。

トレードをしていて、自分にフェーバー(有利)に相場が動くと、思わず儲けの計算に走ってしまうことが、過去にありました。

しかし、今、いくら儲かっていると計算し始めて良いためしはまずありませんでした。

確かに、トレーディングは儲けるためにやるのですから、儲けの計算をして良いはずなのですが、私の場合、儲けの計算をし始めると、相場の神様に見放されたように、利益が減ったり、あるいは、場合によっては、得られるはずの利益を皆飛ばすことすらありました。

たぶん、儲けたいという欲望が強くなり過ぎて、冷静な判断ができなくなったためだと思います。

やはり、無心になって相場を追い、結果として利益がついてくるものであって、利食ってみてはじめて、具体的な利益額を知るのが良いと思います。

また、利益があと少しで切りの良い、たとえば10万円になるといったところで、後もう少しを取りに行って切りの良い利益額にしようとすることは、逆効果になることが多く、利益を減らすことになりかねません。

端数でも、利益を確定したら、その額を儲けたことに感謝し、たかぶった気持ちを落ち着けることが大切です。

2018/11/29

EUR/USD、買いトライ

ロンドンは、EUR/USDで買ってきましたが、上値も重い状態です。

すでに、ショートカバー(買戻し)から、新規の買いトライに変わってきているのであれば、反落の可能性も出てきます。

いずれにしても。上をしっかり確かめてからということだと思います。

ロンドン、とりあえず様子見か

ロンドンは、今のところ、様子見です。

隙あらばというところではないかと思います。

戻りきれないドル/円

早朝のパウエル発言で、ドル/円は急落して、ロングポジションがいったんは軽くなったものと思われます。

しかし、値頃感からの買いが新たに出て、再びロングになっているのに加えて、EUR/JPYが重く、先ほどから、再び下げてきています。

重いEUR/JPY

東京オープン後の反応は、オープン前のドル安気味からやや反発してきています。

日経平均が、高く始まったことで、サポートされているものと思われます。

ただし、EUR/JPYの上値が重く、これがドル/円の頭を抑え、EUR/USDを重くさせています。

パウエル発言にアジアは?

パウエルFRB議長発言を、未だに消化していないアジア市場の最初の反応はドル売りになってきています。

しかし、それでもドル安が限られれば、再びドル買い強まるものと考えます。

また、日経平均は、米株の上昇を好感して買いが強まるものと思われ、その点からはドル/円はサポートされるものと見ています。

パウエル発言に米株価急騰、ドル急落

ニューヨークダウは、パウエルFRB議長が講演で、今の政策金利は「中立水準をわずかに下回る」との認識を示たことから、米利上げが近く終了するとの見方が強まり、これがポジティブサプライズ(前向きな驚き)となって急伸し、前日比617.70ドル高の25,366.43ドルで取引を終えました。尚、12月1日の米中首脳会談への期待も膨らみました。

米国債10年物利回りは、上下動した後、暫定値ながら前日比0.002%上げて3.060%で引けました。

原油価格は、発表された米週間在庫統計で在庫が10週続けて増えたことが嫌気されて下落し、前日比1.27ドル安の50.29ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇に連れ下上げ、前日比10.2ドル高の1,223.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、パウエルFRB議長の発言が、利上げ打ち止め時期が近づいていることを示唆したと捉えられたことから一気にドル売りが強まりました。

ドル/円は、一時113.44近辺まで急落しました。

EUR/USDは、一時1.1388近辺まで急騰しました。

EUR/JPYは、一時129.26近辺まで急騰しました。

ドル高に動き出したばかりで冷や水を浴びせ掛けられた格好ですが、ここからドル上昇が再開するかで、ドル高の真価が問われると思われます。

峠の一服

峠に登りつめたら一服して、眼下に広がる景色を眺めてみると、広い範囲の地理関係がつかめてくるものです。

同じようなことが、相場でも言えます。

相場の方向性が分からなくなったり、全体像が見えなくなった時、「峠の一服」が、大事です。

つまり、長めのチャートを、じっくりと見てみるということですが、「一服する」という意味は頭を整理してみるという意味が込められています。

そうしますと、日頃見ている短期のチャートでは見えなかったことが見えてきます。

長めのチャートとは、1時間足を基本にしている私にとっては、8時間足であり、日足であり、週足であり、また月足ですが、基本としている足がもっと短ければ、1時間足ぐらいから長いものを順次見ていっても構わないと思います。

期間が長くなればなるほど、全容が明らかになることを実感すると思います。

ただし、極端なことを言えば、月足を見て、即デイトレはできませんが、相場の趨勢を知ることことで、基本、売り先行で攻める相場なのか、買い先行で攻める相場なのかが分かってくると思います。

また、たとえば、短期チャートでは上昇トレンドと見ていたのが、長期のチャートでは下落トレンドの中の戻しに過ぎないことなど、良くあることです。

それがわかることによって、目先まだ買いでも良いけれど、上げは長続きしない可能性が高く、ロングで攻めても、利が乗れば、しっかり利食うことが重要だと認識することができるわけです。

要は、立ち止まって、違う目線から相場を見てみることが、大切だということです。

2018/11/28

ロンドンはドル買いか?

ロンドンオープン後、ドル買いになっています。

どうも、本気で試そうとしているようです。

ただし、失敗すると、クロス円の売りになる可能性もあります。

円売りトライが先行

ロンドンオープンを前に、円安です。

特に、クロス円に買いが入っているもようです。

ただし、EUR/USDの上昇にも、限りがあるように思われます。

米企業の利益送金は日本からだけではない

米国企業の利益送金ですが、なにも、日本からだけではないと思います。

米国企業は、グローバル企業と言われ、世界各地に拠点を持ち、現地で取引をしています。

もちろん、中国でも、EUでもやっているということです。

中国は、人民元が管理通貨ですので、あまり表立った動きは出ないかもしれませんが、EUR/USDは、やはり、これからの時期、ユーロ売りドル買いが増えるのだと思います。

米企業の利益送金、既に開始?

ドル/円は、今週に入り、顕著にドル買いが強まっています。

水準を変えると横這い、そしてまた上昇、そしてまた新しい水準で横這い、そして上げを再開しています。

これは、実需の可能性が高いと思われ、先日もお話しした米国企業の利益送金がすでに今週から始まっている可能性が高いと思われます。

ドル高継続か

ドル/円は、予想以上に買い気が強く、また短期の上昇トレンドも継続しています。

EUR/USDは、短期の下降トレンドが継続しています。

結局は、ドル高が継続するものと見ています。

着実にドル高進行中

ニューヨークダウは、今週末の米中首脳会談への期待から買いが強まり 、前日比108.49ドル高の24,748.73ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米株高を受けて上昇し、暫定値ながら前日比0.004%上げて3.057%で引けました。

原油価格は、翌日発表される米週間在庫統計を控え持ち高調整の売りが優勢となり、前日比0.07ドル安の51.56ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比9.0ドル安の1,213.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ジリ高を続け、一時113.84近辺をつけました。

EUR/USDは、下落を続け、一時1.1278近辺をつけました。

EUR/JPYは、ドル/円の上昇とEUR/USD下落の綱引きの中で揉まれながらも、EUR/USDの下げ足のほうが速かったため下落し、一時128.36近辺をつけました。

着実にドル高が進行しています。

相場の算数

相場の上では、高等数学より算数が実戦的です。

それでは、算数でなにがうかがい知ることができるかですが、それはマーケットのポジションです。

まずは簡単に、買い(持ちのポジション)を作り、それを利食い、ポジションなしとなった場合は、買い(持ちポジション)1単位は+1、売り(持ちポジション)1単位は-1で、ポジションなしは0とします。

買って売れば、式では+1-1=0となります。

売って買えば、-1+1=0となります。

以下、話を単純化するため、1単位の売り買いでお話を進めさせて頂きます。

あるマーケット参加者が、買いを持っていたのに、上がらないので、手仕舞いましたが、別の参加者は、下げてきた相場の値頃感から、新たに買いを持ったということを、式で表すと以下となります。

+1-1+1=+1

つまり、一人の参加者がロングを手仕舞っても、他の参加者が値頃感から、新たに買えば、結局マーケットのポジションは、ロングのままであって、反発力はありません。

むしろ、さらに下落する可能性があります。

反発力を得るためには、マーケットが、ロングを投げ、さらにベア(弱気)になって、安値を叩くなり戻りで売るなりして、ショートになる必要があり、これを式で表せば以下となります。

+1-1-1=-1

つまり、マーケットのロングは、売って解消され、新たにショートにしたことで、マーケットのポジションは、ショートになり、反発力を持つことになります。

逆にマーケットにあるショートを買い戻すことにより解消され、新たにロングにしたことで、マーケットのポジションが、ロングになり、反落する力を持つ場合は、以下のようになります。

-1+1+1=+1

このような計算は、マーケットの現状のポジションが、どうなっているかを単純化してイメージする上で、結構役に立つと思います。

単純な算数と思わず、マーケットのポジションの変化を読む上での有用なツールとして、試してみることをお勧めします。

2018/11/27

ポンド下落

GBP/USDの急落に連れて、EUR/USDも下げたものの、下げ渋っています。

ドル/円は上げたものの、反落気味です。

GBP/USDの重さから、GBP/JPY、EUR/JPYが重くなっています。

EUR/USDに見るマーケット心理

EUR/USDを、なぜ昨日1.1380台まで上げたところで売らず、ニューヨークタイムに出たドラギECB総裁がユーロ圏経済失速と認識したという報道に東京の朝知って1.1330台で売ったところに、下げに乗れなかったという焦りがあったのだと思います。

これが、相場が下げてから売りだとマーケットの大勢が確信して売る典型的な例だと思います。

その結果、下固めされてきています。

ドル高傾向は続く?

景気、金利差から言って、アメリカ1人勝ちは変わらず、ドル高傾向は続く可能性があります。

ただし、それは周知のこととなっているため、ドル買いのポジションが溜まりやすいという傾向を生んでいます。

ドラギ発言

昨日のEUR/USDの反落は、ドラギECB総裁がユーロ圏経済の失速を認めたことによるところも大きかったようです。

EUR/USDは、結局、下がっていく通貨ペアのように思います。

結局、ドル高相場

ニューヨークダウは、好調な年末商戦、原油反発、そしてイタリア財政問題の懸念後退から投資家心理が改善し、前週末比354.29ドル高の24,640.24ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米株高を受け、暫定値ながら前週末比0.016%上げて3.055%で引けました。

原油価格は、大きく下げたことから、値頃感の買いが入り、前週末比1.21ドル高の51.63ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが上昇後反落したため、結局、前週末比0.8ドル安の1,222.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、反発を続け、一時113.65近辺をつけました。

EUR/USDは、一時1.1384近辺まで反発しましたが、そこから反落し、往って来いとなりました。

EUR/JPYは、先週金曜の下げを完全に取り戻し、一時高値128.92近辺をつけた後、高止まりとなりました。

ドル高円安が進行したことと、EUR/USDは結局は戻り売り(ドル高)だったという相場でした。

頭を冷やす

相場でやられてしまうと、どうにか早く、しかも全額取り戻したいと思うものです。

そのため、トレーディングが雑になり、言い換えれば大振りになり、下手をすると二重災難になることも十分にありえます。

相場でやられたら、まずは、頭冷やすことが肝心です。

やられたという悔しさ、出来るだけ早くしかも全額取り戻したいという欲望が、心中を駆け巡っている間は、冷静さを失っていますので、決して良い結果を生みません。

こうした悔しさや、取り戻したい欲望が、心の中から消えたとき、やっとトレーディングは、再開して良いように思います。

そして、いっぺんに取り戻そうとは考えず、焦らずにじっくり取り戻す姿勢でいることが大切です。

しかし、熱くなってしまって、そんなに待てないと思うかもしれません。

その場合は、もともとの取引でこれはやられたと実感するほどに、相当なアゲンストになったものと思われますので、相場が戻ると見るよりも、頭を切り替えて、相場は当初思っていた方向とは逆にさらに進むと見て、ポジションを倍返しにするほうが、活路を見出せる可能性があります。

ただし、倍返しをやったからと言って、損失を取り戻す保証もなければ、往復ビンタになる可能性も否定できません。

倍返しに踏ん切りがつかなければ、やはり、いったんポジションスクエア(ノーポジ)にして、頭を冷やすことから始めることだと思います。

2018/11/26

EUR/USD、EUR/JPY、買戻し

午前中のドル/円の買戻しに次いで、今度はEUR/USD、EUR/JPYで、買い戻しとなっています。

EUR/USD、EUR/JPYは、先週末、大きく窓を開けて下げており、これを埋めに行こうとしているようです。

結局は、レンジ相場の可能性が高そうです。

ドル/円、ショートのロスカット発動

ドル/円は。先々週から先週初めに掛けて下げたことで、かなりセンチメントがベア(弱気)になったもようです。

そして、感謝祭を挟んで戻り売りが出て、週明け早々ロスカットとなったということで、こうした感謝祭、勤労感謝の日、ブラックフライデーなどという休みあるいは短縮取引が集中している、後向きにしか動かない時期に、敢えて前向きにポジションを張ってしまったことが仇になっているもようです。

無視できない利益送金

これから、12月半ばまでの相場で気をつけなくてはならないことのひとつは、欧米勢の本決算の時期だけに、利益送金に伴う為替取引が発生することです。

特に、米系企業の日本法人から、米国本社に送られる利益に伴うドル買い円売りは無視できません。

連休明けのマーケットの興味は?

連休明けで、まだ静かです。

個人的には、EUR/USDの下方向に関心があります。

ただし、先週末のEUR/USDの下げは、皆が見ているものと思われますので、ショートになりやすいと思います。

前週末とあまり変わらず

シドニーでは、前週末とあまり変わりません。

下げていたEUR/USDは、小戻ししています。

日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、前週金曜のニューヨークローズ)

ドル/円 112.90-92  (112.92)
EUR/USD 1.1339-43  (1.1336)
EUR/JPY 128.01-07  (128.00)

相場の順序

相場は、順序を踏まないと次の展開に移行できないことが結構あります。

例を上げて、相場の順序を見てみたいと思います。

たとえば、ドル/円がトレンドに乗って上げてきたとします。

その上昇過程で、最初は上げに半信半疑だったマーケット参加者も、買いが引かないことから、段々に上げに確信を持ち、その結果、ロングのポジションが積み上がってきます。

そして、ロングのポジションがパンパンになると、上がるに上がらなくなり、下落を始めます。

この下げの過程では、今まで高くて買うのに躊躇していた向きが買い下がりますので、最初は下げ渋っています。

しかし、マーケットのポジションは、依然として相当なロングであるため結局は上がらず、ロングのロスカットを巻き込んで下落します。

そして、下落後に、まず出るのは値頃感からの押し目買いですが、ロングの投げでいったんポジションがスクエア(ノーポジ)近くになったところに、新たにロングがまた出来るだけですので、反発力は限られます。

反発するには、今までのブル(強気)センチメントからベア(弱気)センチメントにマーケットが変わり、実際にショートにならないと反発力が出ません。

そして、ベアセンチメントが強まり、戻り売りをするようになると、ショートポジションが出来、マーケットは反発力を持つことになります。

ただし、それまでブルだったセンチメントが、ベアに簡単には転換しませんので、それなりの期間の安値圏での揉み合いが必要です。

また、それでも、ブルセンチメントが変わらないとなると、さらに一段の下落は免れられないものと思います。

このように、相場の展開には踏襲すべき順序が基本的にあることを、頭に入れておくことが大切です。

2018/11/25

Weekly Report(2018/11/25)

【今週の注目点】

特に今回触れておきたい点は、以下となります。

1.下落する原油価格の為替への影響は?
2.年末相場の注意点は?
3.EUR/JPYの見通し
4.GBP/USDの見通し

【1.下落する原油価格の為替への影響は?】から一部

原油価格は、ここのところ下げ足を早めています。

米国の産油量が、今、世界でトップになるまでに伸びており、これが原油価格の値崩れの原因となっているもようです。

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コレクション狙い

コレクション(Correction)は、調整とか修正を意味し、コレクション狙いは相場の調整を狙って行うトレーディングのことを言います。

具体的には、相場が上昇を続けたり、下落を続けると、どこかで調整的な下げや反発があると予想し、この調整を狙った逆張りや、反転が始まると追撃するような動きに出ます。

確かに、5日移動平均線や10日移動平均線といった短期線と実勢値が乖離すると、調整が入りやすくなります。

しかし、それは必ずではなく、上げなり下げなりのトレンドがしっかりしていると、調整らしい調整がないままにトレンド方向へ相場が進行することがありますので、注意が必要です。

たとえば、2005年9月から12月にかけてのドル/円の上昇相場は、典型的な調整なしの上昇でした。

この年は、内外金利差を狙った個人投資家層による円キャリートレード、つまり、「相場が下がったら高金利通貨買い円売り」が盛んに行なわれ、一本調子の上げとなりました。

これに対して、インターバンク筋は、どこかでは大き目の調整的な下落があると見て、売り上がりましたが(コレクション狙い)、一向に下がらず、結局逆張りで売ったインターバンク筋が締め上げられ、買戻しを余儀なくされたことがありました。

この時のことは、「アマがプロに勝った」と新聞等でも、大きく取り上げらしました。

トレンド相場では、こうした調整のない一本調子の展開もありますので、基本的には、トレンド相場では順張りをよしとすべきかと思います。

2018/11/24

EUR/USD、ロングにセンチメント転換が仇?

ニューヨークダウは、原油の急落に加え長期金利の低下を受けて下げ 、前日比178.74ドル安の24,285.95ドルと7月上旬以来約4カ月半ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油急落と米株安からの逃避買い(利回り低下)が入り、暫定値ながら前日比0.024%下げて3.039%で引けました。

原油価格は、サウジアラビアの原油生産増加の報に需給悪化懸念が強まり、前日比4.21ドル安の50.42ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落を受けて下げ、前日比4.8ドル安の1,223.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、一時112.66近辺まで売り込まれたものの、結局往って来いで、112.90近辺に戻しました。

EUR/USDは、11月のドイツの製造と非製造業のPMI・速報値が共に予想より弱かったことをきっかけに急落し、一時1.1327近辺をつけました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて下げ、一時127.82近辺をつけました。

EUR/USDは、11月13日につけた安値1.1216からの買戻しは、今週に入りむしろ買い先行に転換し、マーケットがロングになっていたため、冴えない独PMIにも敏感に反応して急落したものと見ています。

再び、EUR/USDは戻りの売り場探しの相場になったものと思われます。

回転売買

トレンド相場でのポジションのキャリーの方法には、二通りあります。

ひとつは、ポジションを持ち放しにする方法、そしてもうひとつは、ポジションを回転させる方法です。

ポジションを持ち放しにする方法の利点は、トレンド相場の値幅のほとんどが取れることです。

しかし、難点は、いつか相場が反転するのではないかというプレッシャーが常にあり、ちょっとしたポジション調整の反転にも神経を使うため、精神的にも、肉体的にも、相当に疲れることを覚悟する必要があります。

一方、ポジションを回転させる方法ですが、まずその意味を上げトレンドを例に説明しますと、要は、上げトレンドと言っても、一直線に上がるばかりではなく、上げたら、それなりにロングがたまり、そのポジション調整により下落する局面もあり、そして調整が一巡すると再び上昇するということを繰り返します。

この上げ下げの相場を、上げトレンドですから、買い先行でポジションを持ち、上げに一服感が出れば利食い、また調整的に下げてきたら買い直して、また上昇を狙うというのが、回転売買とも言われる、回転をきかせた方法です。

利点としては、一種のデイトレですから、持ち放しと違って、あまり疲れないことです。

また、うまく回転させれば、持ち放しよりも、利益を得ることも可能です。

難点は、うまく回転できないと、業界用語で言うところの「歯抜けになる」、つまり効率的に利食えないということが起きる場合があります。

どちらの方法を取るかは、お好みです。

個人的には、昔は持ち放しでしたが、今は回転売買のほうが好きです。

2018/11/23

【水上紀行に電話インタビュー】

今日は、勤労感謝の日の祝日でスタッフがお休みですので、ツィッターのインタビューは、自作でこちらからお送りします。

ロンドンは、EUR/USD、GBP/USD、EUR/JPY、GBP/JPYなどを売ってきている。

あくまでも、デイトレだと見る。

いつものように、日本時間午後9時頃まで攻めて、ニューヨークがオープンする午後10時までには手仕舞ってくるものと思われる。

いつもに比べて、パワー不足は否めない。

ペリー提督

私達のチームは、実にニューヨークらしく、”Melting Pot”(人種のるつぼ)で、WASP(※ワスプ)、アイルランド系、ドイツ系、ルーマニア系、ユダヤ系、ベネズエラ系、中国本土系、香港系、台湾系、韓国系のアメリカ人達と日本人で構成されていました。

(※)WASP(ワスプ):ホワイト(W)、アングロ(A)・サクソン(S)、プロテスタント(P)の略で、英国系白人で宗教はプロテスタントという米国の保守本流エリート層を呼びます。

WASPのやつは、海軍一家の出で、親戚から、「おまえ、(為替ディーラーなんてわけの分からないものやってて)大丈夫か?」とよく聞かれると言っていました。

彼の曾お爺さんは、ペリー提督とともに日本に来航したそうで、実家には江戸幕府から曾お爺さんに送られた品が家宝としてあるそうでした。

この話を聞いて、とんだところで日本史に触れたもんだと思いました。

また、台湾系のアメリカ人ディーラーは、小さい時、神戸にいたそうで、日本語がペラペラでした。

ところが、日中国交正常化に伴い、日本政府は、台湾人へのビザの発給・更新を認めなくなり、やむなく家族一同、米国に渡ったそうです。

そうした日本の政治に翻弄された人とも、職場を同じくしているかと思うと、複雑な気持ちでした。

こんな話を、マーケットが静かな時、同僚と語り合ったことが、今でも懐かしい思い出です。

気分転換が大事

今日のアジアタイムは、東京休場でさすがに、静かだと思います。

「休むも相場」と言いますので、スイッチを切り替えて、気分転換することも、トレーディングには必要です。

頭の中を空っぽにすることが大事だと思います。

運動するも良し、旅行に出るも良し、全く違ったことをすることをお勧めします。

閑散

さすがに、東京が勤労感謝の日で休場のため、閑散としています。

ニューヨークも、休日の狭間で、しかも、ブラックフライデーで、株・債券は短縮取引です。

そうした中、ロンドンはフル出場ですので、ロンドンタイムはそれなりには動くと思います。

リスクの発生の可能性は常にある

米国は、感謝祭のため、株、債券、商品市場は休場でした。

為替相場では、イギリスがEUと、離脱後の将来関係に関する政治宣言案で合意しました。

GBP/USDは、ショート筋のロスカットが集中し、一時1.2927近辺をつけた後、高止まりし、結局、1.2870-80近辺に落ち着きました。

ドル/円は、112.90-00近辺で横ばいでした。

EUR/USDは、GBP/USD急騰に連れ、一時1.1434近辺まで上昇後、一時1.1391近辺まで反落する場面もありましたが、結局、1.1400-10近辺に落ち着きました。

EUR/JPYは、128.70から129.10近辺で、レンジ相場でした。

米感謝祭当日の閑散相場が、突然のブレグジット後の方針が合意と報じられ、一時GBP/USDを中心にマーケットは騒然としました。

リスクは、いつなんどき起きるかわからないこと、そしてそれだけに不要不急のポジションを持たないことを確認した格好でした。

一寸先は闇

「一寸先は闇」というたとえは、ご存知のように、ほんの少し先のことも全く予知できないことを言います。

しかし、相場を張るということは、「一寸先は闇」とされる将来を予測し、そして利益を追求するということですから、そう簡単な事ではないことは、容易にわかります。

もちろん、山勘で当てるわけではなく、テクニカル分析を駆使したり、また人によっては、ファンダメンタルズ分析も使って、少しでも予測の精度を高めようとします。

そして、こうした分析によって可能性が最も高いと思われる将来を描き、実際にポジションを張ることになります。

ここで、大切なことは、自分を信じることと、そして自分の判断が誤っていた場合の見切りをつけることとのバランスです。

自分を信じられなければ、ポジションはキープできません。

しかし、反面、100%相場が的中する保証はなく、場合によっては、持っているポジションに見切りをつけることも必要です。

ポジションを継続して持つか見切るかの私なりの見極めどころは、ポジションを持っていることがどうも落ち着かなかったり、しっくりこない時は、見切り時だと思っています。

つまり、固執を避けることが重要だと思います。

2018/11/22

ロンドンは上値トライか?

ロンドンオープン前から、ユーロが強含みました。

ドル/円も、買い気です。

ロンドン勢は、上値を試したがっているようです。

年末年始までのおおまかなスケジュール

今日の米感謝祭は、欧米のホリデーシーズンの開幕を告げます。

それでも、来週から、12月14日の金曜までは、まだマーケットはありますが、それ以降クリスマスまでは基本的に、欧米勢はクリスマス休暇に入ります。

ただし、今年は日本時間12月20日午前4時発表のFOMC声明が注目されているため、マーケット関係者の休暇はこれを見てからの可能性が高いと見ています。

12月25日のクリスマスの翌日は、イギリスのボクシングデーの休みが続き、それが開ける、12月27日から欧米勢は、新年度入りしますが、新年度が本格化するのは、1月2日からになることが多いです。

最近の下げの傾向

EUR/USDは、今年の8月、昨年7月以来形成された大きなヘッド・アンド・ショルダーが、米中貿易摩擦とトルコ・ショックをきっかけに、ネックラインを下に割れて急落しかけましたが、下げ切れず大きく反発しました。

そして、11月、8月の時点でもギリギリ到達できなかった1.1300をとうとう割り込み急落となりましたが、1.1216まで下げた後は、結局買戻しが続きました。

つまり、最近の相場はチャートポイントをブレイクしても走らなくなっています。

むしろ、下げを多くのマーケット参加者が確信して戻りで売り上がるため、いつになってもマーケット全体のショートが切れず、ジリ高が続く傾向にあります。

[11/21] FX攻略.com にコラム掲載

2018/11/21発売の「FX攻略.com 1月号」に「私がトレードする通貨ペア」が掲載されます。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

ロンドンには注意

米感謝祭当日となりました。

今日は、様子見で良いと思います。

尚、ロンドンは仕掛けてくる可能性はありますので、ご注意ください。

感謝祭前の往って来い相場

ニューヨークダウは、ハイテク株の買戻しはあったものの銀行株が売られ 、前日比0.95ドル安の24,464.69ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、横這いで推移し、暫定値ながら前日比と変わらず3.063%で引けました。

原油価格は、前日の急落の反動で反発し、前日比1.20ドル高の54.63ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇局面では買われ、前日比6.80ドル高の1,228.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、いったん112.87近辺まで下押しされましたが、再び113円台に乗せてきました。

EUR/USDは、一時1.1425近辺まで上昇しましたが、その後は1.1380台に軟化しました。

EUR/JPYは、一時129.08近辺まで上昇しましたが、その後は反落となりました。

米感謝祭前日ということで、結局、往って来い(いってこい)相場でした。

犯人は投機筋

相場が大きく変動をすると、何かにつけて、犯人は投機筋と批判されます。

しかし、それは、実態を本当に理解しての批判なのかといつも思います。

確かに、マイナー通貨では、マーケットの流動性が低いため、投機的なポジションの造成が相場を動かすことはあります。

しかし、メジャー通貨では、市場規模が大きく流動性に富んでいるため、投機筋が相場をマニピュレート(Manipulate、操作する)するには限界があります。

むしろ、投機筋が相場に関与するという意味では、投機筋のロスカットが集中することが原因となって、相場が大きく変動すると見るべきかと思います。

相場の急落は、特に投機筋がポジションをロングにしていたところに、何らかの原因が生じて下落リスクが急速に高まり、相場から一刻も早く脱出しようと手持ちのロングポジションをぶん投げることによって生じます。

また、相場の急騰は、特に投機筋がポジションをショートにしていたところに、何らかの原因が生じて上昇リスクが急速に高まり、相場から一刻も早く脱出しようと手持ちのショートポジションの買戻しを急ぐことから生じます。

つまり、投機筋が損失を最小限にしようと相場からの逃避を急ぐことによって、相場を乱高下させることになると考えています。

そして、ロスカットが一巡すると、ロングの投げやショートの買戻しによってアゲンスト(不利な)のポジションが解消され、マーケット全体のポジションがほぼスクエア(ポジションなし)の状態になると、相場が安値圏で横ばいになったり、高止まりすることになります。

それが、相場の乱高下の実態だと思います。

2018/11/21

円売り気味

ドル/円、EUR/JPY、GBP/JPYの買いが優勢です。

昨日の反発とも取れます。

ロンドンは、明日に米感謝祭を控えてはいるものの、それなりの活気があります。

安全資産としてのドル買い?

今朝のドル/円の買いは、昨日のニューヨークから続くもので、世界的な株安に対して、ドルが現状安全資産として買われている一貫のようです。

2008年のリーマンショック以降のリスク回避のドル買い円買い(リスクオフ)とは違ったパターンです。

まだ、すぐには結論は出せませんが、考え方が変わってきた可能性があります。

ドル/円は、このまま上がるのか?

昨日の米株の大幅安にも関わらず、ドル/円は、円買いにはならず、むしろ円安になったことに違和感がありました。

しかし、クロス円で見れば、円高にはなっていますので、その意味では、リスク回避の円買いに今回もなったとは言えるのかもしれません。

そして、ここからのドル/円ですが、ドル買いが一巡したところで、改めてリスク回避の円買いになる可能性があると見ています。

EUR/USD、戻り高値を見たか?

ニューヨークダウは、原油安と景気先行き懸念から売られ 、前日比551.80ドル安の24,465.64ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、株安・原油安から逃避買い(利回り低下)の動きもありましたが、結局横這いで、暫定値ながら前日と変わらず3.063%で引けました。

原油価格は、米株安を受けて下落し、前日比3.77ドル安の53.43ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落を受けて下げ、前日比4.1ドル安の1,221.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、一時112.31近辺まで下げていたものの、EUR/USDの続落(ドル買い)に連れて反発し、一時112.84近辺をつけました。

EUR/USDは、ロンドンタイムに一時1.1472近辺まで買い上げられましたが、結局は失敗し、一転下落となり、一時1.1359近辺をつけました。

EUR/JPYは、買いトライに一時129.04近辺をつけたものの、EUR/USDと伴に下落に転じ、上げ下げを繰り返しながら、一時128.01近辺の安値をつけました。

EUR/USDは、安値11月12日の1.1216からの買戻しがとうとう一巡し、むしろ買い攻めしたことでロングになり反落したものと思われます。

ボトムフィッシング

ボトムフィッシングとは、押し目買いのことです。

このように英語の用語でも、押し目買いを意味する言葉があります。

洋の東西を問わず、人間心理の中では、相場が下がれば、その後戻すと考えるのが普通のようです。

そして、底(ボトム)で釣り上げる(フィッシング)、言い換えれば、できるだけ安いところで買うという行動に出やすいということだと思います。

ただし、ボトムフィッシングがうまく行く時と、行かない時があります。

ある一定の値幅のなかで上下するレンジ相場では、ボトムフィッシングはうまくいくことが多いと言えます。

しかし、下落方向に一方的に動く下落トレンドでは、ボトムフィッシングは命取りになることがあります。

この辺が底だろうと値頃感から買い下がったところが、相場が下落トレンドにあって急落してしまうと、ドンドン損失は膨らみます。

こうなると、もう踏ん切ってロスカットするしかありません。

それを躊躇すると、本当に取り返しがつかなくなることがありますので、十分な警戒が必要です。

そうしたことにならないようにするためにも、今の相場がレンジ相場かトレンド相場かを見極めることが必要です。

2018/11/20

ユーロ反落

EUR/USD、EUR/JPY、反落です。

さすがに上値は重たかったようで、ロンドンオープン後、1時間半で撤収となりました。

今度は、ドル/円が重くなっています。

EUR/USDは、まだ戻り高値を見ていない?

EUR/USDは、まだ戻り高値を見ていないと思います。

つまり、まだマーケット・ポジションは、ショートだと思います。

EUR/JPYも上がるものと見ています。

[11/16]FX経済研究所出演

11/16(金)放送の日経CNBC「FX経済研究所」に出演しました。

今回の研究レポートは「ユーロ/ドルに学ぶマーケット心理YouTube」です。番組は、YouTubeで配信されています。

過去の番組は公式サイトからご覧になれます。水上紀行は通常毎週金曜日の出演です。
YouTubeHiroseTusyo Official(ヒロセ通商公式サイト)

下がりづらいか?ドル/円

ドル/円は、1時間足で見ると、19日23時から112.83近辺を起点とする連続陰線になっており、広義の窓が開いています。

こうなると、リターンエース(窓埋め)の可能性が出てきます。

しかも、下落後、安値圏でダブルボトムを形成しており、下を固めた形状になっています。

まだ上がるか?EUR/USD

EUR/USDの週足を見ていますと、当初反発は1.1500近辺までと見ていましたが、もっと反発する可能性もあるように、現在見ています。

それは、8月の下攻め後の反発が500ポイントにも及んだことや、1時間足で見る限り、ショートの買戻しによるジリ高が依然として続いていることなどが理由です。

EUR/USDジリ高 ドル/円ジリ安

EUR/USDが、ジリ高になっています。

下値を切り上げており、上放れる可能性があります。

ドル/円も、段階的に下げていますが、急落後の踊り場形成に時間が掛かるものと見ています。

EUR/USD、ジリ高続く

ニューヨークダウは、アップル株が急落し主力ハイテク株全般に売りが広がったほか 、米中貿易懸念の再燃もあり、22日の感謝祭を前に手仕舞いの動きが加速し、前週末比395.78ドル安の25,017.44ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米株価急落を受けて下げ、暫定値ながら前週末比0.0012%下げて3.061%で引けました。

原油価格は、OPECの減産観測が下支えとなり、前週末比0.30ドル高の56.76ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇を受け続伸し、前週末比2.30ドル高の1,225.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、下落を再開し、一時112.42近辺をつけました。

EUR/USDは、引き続きジリ高を続けており、一時1.1464近辺をつけました。

EUR/JPYは、ドル中心の動きであったため、128円台後半での揉み合いでした。

EUR/USDの値頃感からの戻り売りは、やむことなく続いており、そのためジリ高となり、まだまだ天井は見えません。

勝てる確率

相場に絶対はありません。

相場が目論見どおりになる確率の高さによって、ポジションを持つかどうかが決まってきます。

もちろん、目論見どおりになる確率に、客観的なメルクマール(指標)はなく、主観的なものです。

しかし、主観的であっても、どれぐらい勝ち目があるかについては、ポジションを持つにあたって、考えておく必要があります。

目論見どおりになる確率が、50%未満では、勝てる可能性は低く、ある意味、無謀です。

50%の確率でも、まだ丁半博打です。

最低60%の確率があってこそ、ポジションは持てるようになると思います。

ただし、それでは、勝てる確率が90%といった高水準になることが良いかと言えば、確実性と収益性は反比例しますので、90%では勝つけれど薄利になります。

トレーディングでリスクを取るにあたっては、不確実なものに過大なリスクを負わないのと同時に、確実性を求めすぎないことも必要だということです。

つまり、適度なリスク、確率的には60~80%ぐらいが良いように思います。

出来るだけ、勝ち目のない喧嘩はしないことです。

2018/11/19

ポンド上昇

GBP/USDが上昇しています。

これを受けて、EUR/USDも上昇し、連れてGBP/JPY、EUR/JPYも上昇しています。

ただし、ポンドは、何が起きるかわかりませんので、警戒は解けません。

ロンドン、スロー・スタート

ロンドンは、スロー・スタート(出だしが遅い)です。

余りやる気を感じません。

先週末のドル安の傷が癒えていないのでしょうか。

今週の実質は前半3日間

今週は、22日(木)が。米感謝祭でニューヨーク株式・債券市場は休場、そして、23日(金)は、勤労感謝の日で東京休場、そして同日、米ブラックフライデーでニューヨーク株式・債券市場は短縮取引ということで、実質的なマーケットは、週前半の3日間だけだと言っても過言ではありません。

その前半3日間初日の今日の東京マーケットは、既に開店休業状態です。

たぶん、先週金曜のEUR/USDの買戻し、それに連れてのドル/円の反落で、かなり既存のポジションが解消されたためだと思われます。

ただし、海外勢は、それでも仕掛けてくるものと見ています。

ドル/円、本邦機関投資家の出方次第か?

ドル/円は、週足のチャートを見る限り、112.00割れまで落ちそうな、形状をしています。

また、そこまで下げたら、10月1日の週とその前後とで形成されたひとつ目の山に次いで、先週前後のふたつ目の山ができて、つまりダブル・トップになる可能性があります。

ただし、それはあくまでも、テクニカル上のことで、本邦機関投資家がどう出てくるかが、下がるかどうかのポイントだと思います。

ドル高円高

シドニーでは、ドル高円高になっています。

特に、EUR/USD、EUR/JPYの下げが目立ちます。

日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、前週金曜のニューヨークローズ)

ドル/円 112.76-78  (112.87)
EUR/USD 1.1399-03  (1.1417)
EUR/JPY 128.55-58  (128.86)

災い転じて福となす

平時は平和な時であり、有事は非常事態の時です。

相場自体にも、平時と有事があり、それぞれに対応は違ってきます。

平時では、テクニカルな分析方法が良くワークしますし、マーケットのリクイディティー(流動性)も高く、円滑に取引ができます。

一方、ひとたび、リーマンショックのような世界を震撼とさせるような事態、つまり有事になると、値動きが平時よりも何倍も大きくかつ激しくなり、テクニカルな分析方法がワークしなくなることすらあります。

また、マーケットの流動性も大幅に低下し、たとえばアゲンスト(不利な)のポジションを切りたくても切れなくなることも発生することがあります。

有事では、平時より大掴みで相場を見ることが大切です。

つまり、平時で見ているチャートよりも、もっと長めのチャートを見ることが必要になります。

なぜなら、たとえば、平時で数日、あるいはもっと長い時間を掛けて動く相場が、有事では1日あるいはもっと短い時間で動いてしまうため、1時間足より短いチャートでは、全容が掴めなくなります。

そこで、4時間足、8時間足、日足、週足、月足と、より長めのスケールで見てみることで、全体を俯瞰することが大事になります。

また、有事では、平時よりも、数倍早く決断し行動に移すことが求められます。

具体的には、ロスカットや倍返しの決断に躊躇はしないことが肝心です。

平時の時から、有事発生時にするべきことにプライオリティー(優先順位)をつけておくなど、有事の準備をしておけば、無防備で有事を迎えるよりも、はるかに怪我は軽くて済むばかりでなく、収益チャンスに変えることも可能です。

2018/11/18

Weekly Report(2018/11/18)

【今週の注目点】

特に今回触れておきたい点は、以下となります。

1.EUR/USDの1.1300割れから学んだこと
2.米感謝祭のマーケットへの影響は?
3.EUR/JPYの見通し
4.GBP/USDの見通し

【2.米感謝祭のマーケットへの影響は?】から一部

今年の8月の米中貿易摩擦とトルコ・ショックによる急落の時にも思ったことなのですが、テクニカルにどこそこがブレイクしたから売りというのは、今回のEUR/USDの1.1300もそうでしたが、今の相場ではうまく行かないということです。

注:8月は、大きなヘッド・アンド・ショルダーのブレイク

それがAIのためかどうはわかりませんし、それを言い訳にしたいとも思いませんが、それならそれでやり方を変えて行く必要があります。

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ゆれる心

ポジションを持つと、いろいろな感情が、心の中をよぎります。

もちろん儲けたいという欲望もあります。

しかし、それ以上に、ここで相場に乗り遅れたら、儲け損なってしまわないかという恐怖のほうが、自分で自分を追い込みやすいと言えます。

また、ここで損切ったら、相場が元に戻してしまい、自分だけ馬鹿を見るのではないかという恐怖から損切れないということもあります。

あるいは、相場観を大幅に変更するために倍返しすることが、それまでの相場観で踏ん張ってきた自分自身を否定するだけでなく、新しい相場観に変えたことで、返って損失を出してしまうのではないかという恐怖もあります。

しかし、今上げたような恐怖は、自分だけが心に抱くものではなく、誰しも思うことです。

どの場合も、不確実な将来に対する選択肢の中から、どれかを自分で選んで実際に売るなり買うなりあるいはポジションスクエア(ポジションなし)にするなりするわけですから、決断をためらう気持ちも分かります。

しかし、私の経験から申し上げますと、現状を維持することよりも決断し行動する方が、良い結果を生むことが多かったと記憶しています。

ただし、どうしてもわからない時は、無理をせず、ポジションをスクエアにして、頭を冷やすことが肝心です。

なにも、すべての相場にフル出場する必要はありません。

自分を追い込むのではなく、自分の心中からポジションを持ちたいという気持ちが湧いた時が、再び相場を張るタイミングだと思います。

2018/11/17

もう手仕舞いの季節か?

ニューヨークダウは、トランプ米大統領が「中国は取引をしたがっている」と述べたことから、米中貿易摩擦懸念が後退し 、前日比123.95ドル高の25,413.22ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、クラリダFRB副議長が「(政策金利について)中立金利水準に近づいている」と述べたことから利上げ加速観測が後退したため低下し、暫定値ながら前日比0.044%下げて3.067%で引けました。

原油価格は、減産観測で買いも出たものの、週末だったこともあり伸び悩み、前日と同じ56.46ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの急騰を受け買われ、前日比8.0ドル高の1,223.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、クラリダFRB副議長の利上げ加速観測後退発言を受け、米長期金利が低下しドル売りが強まりました。

ドル/円は、112.64近辺まで急落しました。

EUR/USDは、1.1420近辺まで急騰しました。

EUR/JPYは、EUR/USDの上昇に連れて、一時128.89近辺まで上げました。

クラリダFRB副議長発言以外にも、2019-20年の米成長鈍化見通しを示したカプラン・ダラス連銀総裁発言がドル安の原因という説もありましたが、いずれにしても、それらはエクスキューズ(言い訳)で、
結局、既存ポジションのロスカットが狙われたものと思われます。

来週木曜日には冬のホリデーシーズンの開幕を告げる米感謝祭です。

新規にポジションを作るより、既存のポジションの手仕舞いが優先される時期になっています。

思い込み

マーケットの参加者は、余程のことがない限り、「この相場、上がるしかない」とか、あるいは「下がるしかない」と思い込むことはありません。

しかし、いったんマーケットの多くの参加者が、「上がるしかない」、あるいは「下がるしかない」と思い込むと、相場は猪突猛進することがあります。

たとえば、米雇用統計のような重要な経済指標が、予想より大きく上ぶれたり、下ぶれたりした時や、米FRB議長やECB総裁が予想外の見解を示した時などは、急速に思い込みが強まり、あっという間に、ポジションは一方向に偏ります。

ただし、思い込みが投機筋中心であった場合は、思い込みの反動も大きくなります。

過去にこんなことがありました。

ニューヨーク時代のことですが、ある日、なにも前触れもなく、突然、ニューヨーク連銀がドル/円の売り介入を実施したことがありました。

虚を衝かれたマーケットはパニックとなり、ドル/円は売られ、次に始まった東京までには、介入時点の水準から5円も急落しました。

マーケットは、突然のことに売り遅れたと見え、その後、戻り売りとなりましたが、それによって、急速にポジションはドルショートに傾き、相場は下がらなくなって、逆にジリ高となりました。

その結果、段階的に買戻しが出ることとなり、ショートの損切りに一時介入のスタート点を上回るまで戻してしまいました。

このように、投機筋が思い込んでしまった時は、その反動の方が大きくなることがありますので、注意する必要があります。

2018/11/16

重いドル/円

ドル/円は、再び重くなっています。

しかし、昨日は、113.10近辺には何やら買いがあったもようです。

どこまで下がるか、定かではありません。

ジリ高の怖さ

EUR/USDの1時間足を見ると、11月12日の14時から連続陰線が2段構えに出て、1.1320近辺から1.1216近辺まで急落していますl

しかし、そこから現在までジリ高がずっと続いています。

これは、1.1300という重要サポートがブレイクしてロングのロスカットが集中して下げ、下げ止まってから、急速にマーケットがベア(ユーロに弱気)になって、戻り売りを繰り返していることによって起きたジリ高です。

相場が素直でなくなった根本原因

全体的に、方向感がありません。

まず、12日に、EUR/USDが1.1300を割り込んで急落したことにより、マーケットがEUR/USDの下げを確信してしまったことが、大きかったと思います。

さらに、14日のニューヨークで、ドル/円が113.90近辺から急落したことで、マーケットがドル/円の下げを確信することになったことも追い打ちをかけ、大勢の見方がEUR/USD、ドル/円両方で、一方に偏ってしまったことで、相場が素直に動かなくなった根本原因だと思います。

無法地帯と化す

下げ止まっているポンドを除き、全般に上下動が激しくなっています。

方向感のはっきりしない中、ポジションが一方に偏ると、反動で反対方向に転じます。

言ってしまえば、無法地帯のような相場で、大変危険です。

金曜のこともあり、静観で良いと思います。

英政治リスクがマーケットをかく乱

ニューヨークダウは、米中貿易交渉の進展に期待が集まったほか、アップルが上昇したこともあり、前日比208.77ドル高の25,289.27ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、英政局混乱からいったん下げたものの米株反発を受け持ち直し、暫定値ながら前日比0.015%下げて3.110%で引けました。

原油価格は、反発期待の買いが入り、前日比0.21ドル高の56.46ドルで引けました。

金価格は、英国のEU離脱や英政局を巡る不透明感からリスク回避の買いが入り、前日比4.9ドル高の1,215.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、英政府が承認したEUとの離脱協定案に反発し、ラーブEU離脱担当相を含め複数名の英閣僚が辞任するなど混乱が続きました。

GBP/USDは、1.3020近辺から急落し、一時1.2724近辺をつけました。

ドル/円は、英のEU離脱に伴う英政局混乱から、リスク回避の円買いが強まり、一時113.10近辺をつけましたが、その後米株が反発したことから113.71近辺まで反発しました。

EUR/USDは、GBP/USDの下落に連れて、一時1.1271近辺まで下げましたが、売り過ぎたもようで反発となり、一時1.1362近辺をつけました。

EUR/JPYは、ドル/円とEUR/USDの下落に連れて下げ、一時127.77近辺をつけましたが、その後ドル/円とEUR/USDが反発したことから連れ高となり、一時129.05近辺をつけました。

英政局の混乱に振り回された一日でした。

トレーダーにとってのファンダメンタルズ分析

私もそうでしたが、テクニカル分析は、ファンダメンタルズ分析よりとっつきが良くまたわかりやすいことから、一般に普及していますが、相場を総合的に分析する上では、やはりファンダメンタルズ分析からのアプローチも大変重要です。

為替における一般的なファンダメンタルズ分析とは、発表される対象国の経済指標から、その国の景気動向や雇用情勢、物価の状況、あるいはもっと広義では金融政策や政治状況を分析することで、対象国通貨が今後どのように推移するかを予測することです。

こう聞けば確かに、ファンダメンタルズ分析に面倒で難解な印象受けることと思います。

しかし、上記のファンダメンタルズ分析のアプローチの仕方は、エコノミストとしての分析法であって、トレーディングによって利益を追求するトレーダーとしての分析法とは違います。

トレーダーにとってのファンダメンタルズ分析は、各種経済指標や金融政策の発表などに向けて、事前にマーケットがどのような結果を求めていて、そのためにその時点でどのようなポジションをマーケットの大勢が持っているかということを推測することに力点が置かれます。

発表された経済指標や金融政策の内容を深く分析することよりも、たとえば、米雇用統計の非農業部門就業者数や平均時給の予想値と実際値の違いはどれぐらいあって、それはマーケットの大勢の期待に応えるものだったのかあるいはマーケットを失望させるものだったのかを判断し、売るか買うか様子見するかを決定します。

また、その国の中央銀行の金融政策決定会合において、金融政策を変更したか据置いたかという決定を確認することで、マーケットがどのような反応をするかを予測し、売るか買うか様子見するかを決定します。

つまり、経済指標等の発表によって、マーケットの大勢が、どのような行動に出るかを事前に予測し利益につなげることが、トレーダーにとってのファンダメンタルズ分析です。

知的推理ゲームと思えば、なかなかおもしろいものですし、またテクニカル分析によって予測される相場見通しをファンダメンタルズ分析によって補強することが可能です。

ファンダメンタルズ分析への取っ掛かりは、まずは、新聞やネットで、今、なにがマーケットで話題になっているのかを知ることから始めることをお勧めします。

そして、次の段階で、経済指標の予想に対して結果がどうで、それに対して、マーケットがどのように反応したかをチェックする習慣をつけ、さらに自分なりにマーケットの反応を予測し、実際にトレーディングしてみることです。

2018/11/15

EUR/JPY下落

EUR/USDは、上げきれず反落です。

そして、ドル/円も下落です、

したがって、EUR/JPYは買われ過ぎたこともあって、大幅下落です。

試してみないと納得しないのがロンドン勢

EUR/USDのジリ高を見ていますと、全くショートが減っていないことを感じます。

ドル/円は、東京タイムに売られたので、東京・アジア勢はショートと見て買っているものと思われます。

いずれにせよ、ロンドンはやるだけやってからでないと納得はしませんので、ここからは試してもらうしかありません。

ドル/円、昨日の陰線が効いている?

ドル/円の日足を見ますと、昨日の陰線が効いています。

これにより、10月29日からの実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)を結んだ上昇トレンドが否定されています。

さらに、10月3日、4日を頂点とするひとつ目の山の頂点に次いで、ふたつ目の山の頂点が形成されるきっかけを作っている可能性が高いと言えます。

あと、今日を含めて、ここから陰線が連続すると、やっぱり114円台は重たかったということが確認されます。

ドル/円、米株、米国債利回りに引き続き注目

ドル/円の週足を見ますと、つい先日まで、10月の長く上ヒゲを出したところを実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)で上抜いて行く形状を週中見せていて、上げへの期待感がありました。

しかし、米株、米国債10年物利回りの低下に、昨日抗しきれずドル/円は下げ、週足の格好も、かなり悪くなっています。

もちろん、まだ明日金曜日のニューヨーククローズを見なくてはなりませんが、今日明日と米株が続落するようでしたら、ドル/円の続落も免れられないと見ています。

気になる米株安

ドル/円について、昨日まで押し目買いと言っていた人間が、売り目線に転換したのは、勿論、昨日のニューヨークでの米株、米国債10年物利回りの下落に負うところが大きいです。

ニューヨークダウの形状は弱く、まだ機関投資家が買ってくる可能性はありますが、ちょっとそれに乗って買うのは躊躇されます。

総じてレンジ相場入りか?

ニューヨークダウは、中国景気減速や原油安からの世界経済先行き不透明感が強いところに、アップルや銀行株での売りが加わり下落し 、前日比205.45ドル安の25,081.04ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米株安を受けて下落し、暫定値ながら前日比0.017%下げて3.123%で引けました。

原油価格は、このところの大幅安に値頃感からの買いが入り、前日比0.56ドル高の56.25ドルで引けました。

金価格は、米株安を受けてリスク回避の買いが入り、前日比8.7ドル高の1,210.1ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、米株安、米国債10年物利回りの低下から、一時113.30近辺まで下落しました。

EUR/USDは、下を攻めきれずショートカバー(買戻し)が入り、一時1.1348近辺つけ、いったんは緩んだものの、英閣議でブレグジット協定草案の了承を得たことがメイ首相から発表され、GBP/USDが上昇したことで、再び強めとなりました。

EUR/JPYは、EUR/USDの上昇で一時129.22近辺をつけたものの、その後ドル/円の急落を受けて一時128.13近辺まで下げるなど、荒っぽい展開となりました。

材料満載で、全般にわたり大きな展開となりましたが、この荒っぽい動きは、レンジ相場入りを示しているのかもしれません。

ステレオタイプ  

たとえば、フランス人はフランス語しか話さないというのが、典型的なステレオタイプ(既成概念)でした。

私も、フランス人はそういものだと思っていました。

ところが、東京にいたある時、パリの銀行から3人のディーラーが私のいたディーリングルームに表敬訪問してきたことがあり、私が面談することになりました。

そして、彼らは、当然のように英語を話し、相場の話で盛り上がりました。

後日、その3人の中で特に親しくなった奴に、「フランス人は、フランス語しか話さないものだと思っていたよ。」と話しましたところ、「そんなことないよ。今の特に若い連中は、ビジネスをする以上、英語は必須だと思っているよ。」という返事が返ってきて、自分自身がステレオタイプでフランス人を見ていたと、大いに反省したことがありました。

これは相場を見ていく上でも言えることで、その国、その通貨を、ステレオタイプ(既成概念)に陥らずに見ることが大変大事です。

その国であり、その通貨は、それだけで独立して存在するのではなく、他国や他の通貨との関わり合いはもちろんのこと、他のプロダクツ(投資対象)や、それらに影響を与える国際情勢や政治・経済などと絡み合って存在していますので、多角的かつ複合的に相場を見ていくことが必要になるわけです。

より簡単に言ってしまえば、物事、一面から捉えるのではなく、いろいろな角度から見ることが大切だということで、ごくあたり前なことだと言えます。

2018/11/14

EUR/USD、下げ期待はまだ早いか?

EUR/USDの1時間足を見ますと、まだ昨日7時からの短期の上昇トレンドは崩れていません。

つまり、まだまだ、天井を見たとは言い切れません。

東京タイムの午後、売りが先行して、ロンドンを待っているのが気になります。

ロンドンは、そんなに素直な人達ではないと思います。

ドル/円、押し目買い先行か

EUR/JPYが、何かと言えば売られやすいため、なかなかドル/円の高いところは買いにくいです。

しかし、基本的には、ロングから入りたいと思っています。

なぜなら、やはり、国内の機関投資家のドル買い需要は、依然としてあると考えるからです。

なかなか、引きつけるのも、どこが底かわらないだけに難儀ではありますが、押し目買いで良いと思っています。

EUR/USDは、ショートが切れていない?

EUR/USDが1.1300を割り込めば、そこは新世界と思ったのもつかの間で、また1.1300台に乗せてきました。

とりあえず、1.1321近辺まで上昇して多少緩んでいますが、心理的には、戻り売り志向になっているため、上がれば上がったでまたショートが出来ているように思われ、そう簡単には下がらないものと見ています。

むしろ、ドル/円が底堅い状況です。

EUR/USD、1.1300以下でも買いは引かず

ニューヨークダウは、 原油価格が約1年ぶりの安値をつけたことが投資家心理を冷やし、前日比100.69ドル安の25,286.49ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米株安を受けて下落し、暫定値ながら前日比0.042%下げて3.140%で引けました。

原油価格は、トランプ大統領がサウジなどの減産をけん制したことから需給が緩む見方が強まり、前日比4.24ドル安の55.69ドルで引けました。

金価格は、原油安を受けて下げ、前日比2.1ドル安の1,201.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、EUR/USDなどでのドル安を受け113.70台に軟化しました。

EUR/USDは、ブレグジット交渉が暫定合意となったことからGBP/USDが上昇し、これを受けて一時1.1290台乗せとなりました。

EUR/JPYは、EUR/USDの上昇に連れ、一時128.70台乗せとなりました。

EUR/USDの1.1300割れは、新世界の幕開けと見られたものの、1.1250以下でも買いはしつこく出ており、マーケットがショートになってしまったところにブレグジット交渉暫定合意でショートカバー(買戻し)が集中している状況です。

まだ、ユーロのショートは解消されていないもようです。

マーケットの大勢の見方を知る

恐る恐る相場について行く時は、うまく波に乗れることが多いように思います。

それはなぜかと、私なりに考えてみますと、恐る恐るの相場とは、まだ不確実な要素が多いため、あまり多くのマーケット参加者が同じ方向のポジションを張ってこないためではないかと思われます。

言い換えれば、大勢派の動きに先んじて動いたことによる先行者利益を得られやすいということなのだと思います。

それに対して、マーケットの大勢が確信を抱いてきた相場は、多くのマーケット参加者が同じ方向に集中してポジションを張ってくるために、短期間に売り過ぎ買い過ぎになり、そのために相場が思うように動かなくなり、むしろ反転してしまうことが多いと言えます。

このように、見方の多数派になることは、相場の世界では、決して良いことではなく、少数派であることが、チャンスを掴む秘訣です。

相場を他より先んじて張る、あるいはマーケットの大勢意見となったら潮時と手仕舞いに入ることが、スマートでクレバー(賢い)なトレーディングスタイルだと思います。

そのためには、マーケットの多数派は、今どういう考え方をしていて、どういうポジションを持っているか、常に探っておくことが大切です。

そういう意味から、新聞やネットでの複数の専門家による予想レンジを知るなり、シカゴIMMポジションを見るなりすることは、マーケットのすべてが分かるわけではありませんが、ある程度、大勢の見方が分かり、参考になるものだと思います。

2018/11/13

高値圏での横這いに警戒

どれも、結構戻して高値圏で横這いです。

こういう時は、マーケットのポジションが軽くなっている時です。

しかし、ここで、レベル感から売るとショートがまた出来て、踏み上げられることも良くあります。

警戒が必要です。

東京タイムの特性

昼、12時台に、ドル/円、クロス円中心に、そしてEUR/USD、GBP/USDでもショートカバー(買戻し)が大々的に入りました。

それだけ、午前中は、売り込んで頑張っていたことがわかります。

しかし、東京タイムというものは、それまでのロンドン・ニューヨークの余韻で相場が動いているため、今回のように下げであれば、ただただショートポジションが膨らんでしまうことがわかります。

そして、ショートが飽和状態になると、あとはショートカバー一色となります。

大勢の心理と行動に注意が必要

EUR/USD、EUR/JPYは、安値圏にいます。

ただし、気をつけておきたいことは、ユーロが下げたことで、ユーロはさらに下がるという確信をマーケットの大勢が持ち始め、戻りを売ろうとするようになることです。

つまり、大勢が戻り売りを始めると、今度は、マーケットがショートになり反発しやすくなるということです。

ユーロ決壊

ニューヨークダウは、アップル、ゴールドマン・サックスが相場を押し下げ 、前週末比602.12ドル安の25,387.18ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ベテランズデーで休場でした。。

原油価格は、OPECなどの減産期待で買い先行するも続かず、前週末比0.26ドル安の59.93ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落を受けて下げ、前週末比5.1ドル安の1,203.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、EUR/USDが1.1300を割り込んで下落した(ドル高)ことを受け、一時114.23近辺まで上昇したものの、今度はEUR/JPYが急落したため、それに押されて反落し、ニューヨークに入り一時113.66近辺まで下げました。

EUR/USDは、1.1300を割り込むとストップロスを巻き込んで下げ、一時1.1216近辺をつけました。

EUR/JPYは、EUR/USDの下落に連れて急落し、一時127.65近辺をつけました。

防戦が続いた1.1300でしたが、いったんブレイクすると、今度は下げ一方の相場となりました。

ダマシ

相場の世界では、フェイク(fake)とも呼んでいます。

たとえば、タイトなレンジ相場が上に抜けて、レンジが上にブレイクアウトしたと思い、その流れにのって買ったところが、実はダマシで、相場は再びレンジ内に引きずり戻され、投げさせられるということがあります。

こうしたダマシが起きる原因は、相場自体がレンジブレイクするほどには十分にエネルギーがたまっていないことから起きると見ています。

相場の方向性は、結構多くの方が正しく見ていますが、エネルギーがたまり、そして動くタイミングが到来しているかを判断するのは、結構難しく、このタイミングを読み違えることで、損失を被ることはよくあります。

一般的には、動くタイミングは、自分が思っているのよりも遅いこと多いと言えます。

そして、投げさせられた後に、皮肉にも、当初考えていた方向に相場が動き出すことは、珍しくありません。

そうした動くタイミングを見出す上で、ボリンジャーバンドファイブ(期間5、偏差2)が、完全にとは申しませんが、結構役に立ちます。

上下のバンドがギュッと収束してきて、平行になると動くタイミングが近づいていることを、結構な確率で示します。

特に、前日に、寄り付きと引け値が接近していて、上下にひげを出す、いわゆる寄せ線が出ると、さらに動く確率が高まります。

また、バンドが収束しきれていないのに、レンジブレイクしようとするダマシに遭いやすいこともわかります。

私も、かれこれ25年以上、このボリンジャーバンドファイブを見ています。

2018/11/12

EUR/USD、1.1300ブレイク

EUR/USDは、とうとう1.1300をブレイクしてきました。

ロスカットがいったんついて、一服していますが、やはり、1.1300を割ったことは意味は大きいです。

EUR/USDの1.1300が割れたことで、ドル/円も上げやすくなっています。

ドル/円の買い手は?

ドル/円は、ゆっくりと上げてきています。

このドルの買い手は、生保など本邦機関投資家だと見ています。

4時間足で見ますと、今回は、10月29日から買い始め、上昇トレンドに入っています。

つまり、米中間選挙というリスクを承知の上で、今後、米国の利上げが継続するものと見切ってのドル買いが、中間選挙を前後して続いているのだと考えています。

EUR/USD、再び、1.1300接近

EUR/USDは、再び1.1300に接近してきています。

日足のチャートを見ますと、5日移動平均線と10日移動平均線が1.1374付近でデッドクロスしようとしています。

もう、いくらなんでも、1.1300まであと20ポイントぐらいまで攻めてきているのですから、真剣にブレイクを狙ってもよいと思います。

ドル/円、踏み上げの可能性

ドル/円の5日移動平均線が、113.74まで上がってきており、強いサポートとなるものと思われます。

日足の形状からすると、踏み上げる可能性があります。

10月3日の高値114.54が、当面の目標であり、レジスタンスでもあります。

ユーロ下落

シドニーでは、ユーロが重くなっています。

EUR/USDは、重要ポイントの1.1300に接近しています。

日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、
前週金曜のニューヨークローズ)

ドル/円 113.84-85  (113.83)
EUR/USD 1.1312-15  (1.1335)
EUR/JPY 128.82-87  (129.02)

風が吹けば桶屋が儲かる

落語の「風が吹けば桶屋(おけや)が儲かる」とは、思わぬ所に思わぬ物事の影響が出ることの例えです。

この噺(はなし)は、こんな具合です。

風が吹くと土ぼこりがたって、目に入り盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。猫が減るとねずみが増え、ねずみが桶をかじるから桶屋が儲かるという寸法です。

為替のマーケットでも、「風が吹けば桶屋が儲かる」的なことが、良く起こります。

たとえば、米国の利上げへの警戒感が強まると、市場全体にリスク資産からの回避が強まり、ニューヨークダウや原油が売られ、リスクからの逃避先として米国債が買われ、為替では円買いになるといったことは、日常茶飯事で起きています。

したがい、何が起きると何にどのような影響が出るのか、ピンとこなくてはなりません。

そのためには、日頃から、新聞やネットなどで情報収集し基本的なマーケット環境を把握しておくことが大切です。

また、反応の仕方は相場の地合によって異なることも、忘れないようにしなければなりません。

具体的に申し上げれば、マーケットは、相場の上昇を期待してロングにポジションになっていた場合、上昇を望み下落を望んでいませんが、一方、マーケットが相場の下落を期待してショートにポジションがなっていた場合は、下落を望み上昇を望んでいません。

そして、上昇を期待しているにしても、下落を期待しているにしても、マーケットの大方のポジションの逆、つまり望んでいない結果に対してのほうが、ロスカットの集中という形で、より反応することに注意が必要です。

2018/11/11

Weekly Report(2018/11/11)

【今週の注目点】

特に今回触れておきたい点は、以下となります。

1.ドル/円でのドル高傾向の謎
2.ドル/円の買い手の正体とは?
3.今後、ドル/円の買いがさらに強まるか?
4.EUR/USDは下がるのか?
5.EUR/JPYの行方
6.GBP/USDの方向性

【1.ドル/円でのドル高傾向の謎】から一部

「米中間選挙の直前直後だけでなく、もう少し期間を広げて見てみると、10月29日からドル/円は上昇トレンドに入り、一時的な下押しはありながらも、上昇を続けていることがわかります。

米中間選挙を11月6日に控えた1週間前というこの時期、本来であれば選挙を警戒して、取引を手控える時期にもかかわらず上昇しているということは、意図的に買っている勢力の存在を感じました」

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ロングウィークエンド

ロングウィーエンド(Long weekend)とは、土日に加えて、金曜か月曜が祝日となって三連休となることを言います。

ロングウィークエンドに入る前は、新規にポジションを造成するよりも、三連休中のリスクを回避することが優先され、既に持っているポジションを手仕舞う、いわゆるポジション調整になる場合が多いと見ておくべきでしょう。

特に、ニューヨークがロングウィーエンドになる場合に、ポジション調整が大きく入りやすい傾向があります。

しかも、ポジション調整は、三連休前日の金曜というより、むしろ前々日の木曜に入る場合が多く見受けられます。

やはり、ロングウィーエンド直前の金曜では、ポジションを完全に解消できるのか落ち着かないためではないかと思われます。

したがって、相場を見る上では、次のロングウィークエンドはいつなのかを、事前に確認しておくことが必要です。

さらに、ロングウィーエンドのみならず、たとえば、英米勢の上期期初(12月末~1月)、中間期末(6月)、下期期初(9月)、本決算(11~12月)などマーケットの年間スケジュールを前もって知っておくと、期初は新規にポジションをとりやすく、期末は既存のポジションを手仕舞いやすいといった行動パターンを知る上で非常に大事です。

年間スケジュールは事前に知っておくことが可能であるにも関わらず、知らないで虚をつかれて損失を出すことは、大変もったいないことです。

ネットでも、大方の主要国の年間スケジュールや祝日は、簡単に分かりますので、定期的なチェックを怠らないことが大切です。

2018/11/10

ニューヨーククローズに関する補足

インターバンクの公式ニューヨーククローズは、以下の通りです。

ドル/円113.83、EUR/USD1.1335、EUR/JPY129.02

ドル/円は、113.80を若干上回ってのクローズでした。

EUR/USDに新たな売りが示唆される

ニューヨークダウは、原油安や中国経済への懸念から売られ 、前日比201.92ドル安の25,989.30ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは原油安・株安で下落し、暫定値ながら前日比0.052%下げて3.186%で引けました。

原油価格は、需給緩和懸念から売られ、前日比0.48ドル安の60.19ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下げ局面で売られ、前日比16.5ドル安の1,208.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、一時113.94近辺まで買い上げられたものの上値は重く、一時113.64近辺まで反落後、112.75-80近辺に落ち着きました。

EUR/USDは、一時1.1360近辺まで上昇後、1.1317近辺まで反落、そして1.1335近辺に落ち着きました。

EUR/JPYは、一時129.36近辺まで上昇後、128.75近辺まで反落、そして129.00近辺に落ち着きました。

結局、一番注目したEUR/USDの1.1300まで行ききれませんでした。

ただし、週の引け値が1.1336-37となったことで、8月13日の週の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)の安値1.1395を大きく下回ったことで、新たに売りが示唆されました。

ドル/円の週の引け値は113.78-79となり、10月1日の週の実体高値113.80を微妙に上回ることはできせんでした。

トレーディングと効率性

トレーディングに、四六時中関わらなくても良いと思っています。

ただし、1日24時間の中でも、自分の得意な時間帯やマーケットセンター、そして相性の良い通貨ペアを見出すことが、大切です。

時間帯、マーケットセンター、通貨ペアを絞り込めれば、効率良く収益を上げることも可能だと思います。

月間でも、大きなチャンスは2度あると考えています。

その月に2回のビッグチャンスに乗るためにも、四六時中マーケットに関わることで神経が散漫になることを避け、その時を待てるようになることが大事です。

そうした一連の絞込みをすると、実際にトレーディングしている時間はそれほど長くなく、言い換えれば、集中してトレーディングすることで、効率が上がると見ています。

逆にアゲンスト(不利)のポジションを持って、徹夜をするということは、非常に効率が悪いことになります。

フェーバー(有利)なポジションは、利食えてラッキーとどんどん利食う一方、アゲンストのポジションもダメだと思ったら、どんどん止めていき、いったんポジション・スクエア(ノーポジ)にして、頭を冷やすことは、結局、自らを守りながら収益チャンスを広げることになると思います。

トレーディングと効率性

2018/11/09

ドル高の関門

基本的に、ドル高相場だと思います。

EUR/USDは、1.1300の関門まであと50ポイントぐらいです。

ドル高が進行するには、この関門を突破することも大きな課題です。

東京タイムのクロス円

クロス円の売りが結構出ているもようで、ドル/円はそれに押されています。

東京タイムのクロス円の下げは、往々にして、ドル/円を売って下げることが多いです。

それは、東京タイムの相場は、ホームカレンシーであるドル/円が中心の相場だからだと言えます。

ドル高ながら

ドル/円は、目先は久々の114円ということで売りが出ていますが、ドル高は本格化してきたと見ています。

しかし、だからと言って、ワーッとドルを買い上げると、急速にロングになり、反落の原因になりますので、引きつけて押し目買いが望まれます。

EUR/USDも、下げてきています、

ただし、1.13台前半は、まだ1.1300を割り込ませたくない勢力の抵抗が予想され、これもまた引きつけた戻り売りが大事です。

ドル高進攻

ニューヨークダウは、FOMCの結果が発表され 概ね変化はなく、従来通りに12月利上げが示唆され、下げに転じたものの水準は維持し、前日比10.92ドル高の26,191.22ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、下げて始まったものの、FOMCを受け反発し、暫定値ながら前日比0.004%上げて3.239%で引けました。

原油価格は、イラン産原油の禁輸緩和を受け売られ、前日比1.00ドル安の60.67ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落を受けて下げ、前日比3.6ドル安の1,225.1ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表されたFOMCの結果では、従来どおり12月利上げを示唆する内容となり、一気にドル高となりました。

ドル/円は、114.00突破に多少の時間は掛かりましたが、結局上抜き、一時114.09近辺をつけました。

EUR/USDは、一時1.1352近辺まで下落しました。

EUR/JPYは、EUR/USDの売りに押され、一時129.39近辺まで下げましたが、その後ドル/円が114.00を超えてきたことから、129.60近辺まで反発しました。

求められる瞬時で的確な判断

過去、お目にかかった著名ディーラーと呼ばれる方々に、共通して言えることは、自分の相場観に固執しないということです。

「この相場、上げだ」と断言していたかと思うと、その舌の根も乾かぬうちに売りに回るなど、日常茶飯事です。

信じてついていくと、彼の相場観の転換に置いてきぼりを食うことも、よくあります。

しかし、相場観に固執しないということは、これぐらいのスピード感を持って相場を見ているということです。

トレーディングの経験が浅いと、見方を変えることが良いことか悪いことか即断する思い切りがまだ身についておらず、どうしても決断が遅れがちです。

その結果、相場の波に乗り遅れることになりますし、下手をすると大きな損失につながることにもなりかねません。

したがい、トレーディングには、瞬時で的確な判断が要求されます。

瞬時で的確な判断をトレーニングするには、日常生活でも、意識的に即断するようにすることが大切です。

日常生活の中には、着る服はどれにするか、昼食は何を食べるか、どちらの商品を買うかなど、判断が必要なことはいくらでもあります。

そうしたもろもろのことを、意識して判断を早め、また的確であったかを見直してみることをお勧めします。

2018/11/08

引かないドル/円の買い

ドル/円の買いが引きません。

かと言って、昨日の米中間選挙で上値トライしても、114.00にも届かず、不思議な通貨です。

また、10月30日の最新のシカゴIMMポジションでも、円のネットショートは91,620枚とソコソコあるのに下がると上げてきます。

大きな原因は、EUR/JPYはじめクロス円が、ジリ高傾向にあるからだと思います。

米株反発はレンジ内の乱高下か?

昨日のニューヨークダウは、500ドルを超す上昇となりましたが、チャート上では、今年7月頃からの上昇トレンドが先月下にブレイクした後の戻しの域を未だに脱していません。

今、ダウはトレンド相場からレンジ相場に入ったばかりの時に発生する激しい上下動の時期にいる可能性があります。

ですので、このニューヨークダウの反撥に、手離しで歓迎しない方が良いように見ています。

つまり、ドル/円の上昇、EUR/USDの下落も、ほどほどで見ておくべきかと思います。

米株価大幅高でドル反発

ニューヨークダウは、予想通りの上院共和下院民主となったことが好感され買いが強まり、前日比545.29ドル高の26,180.30ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米株大幅高を受けて上昇し、暫定値ながら前日比0.012%上げて3.239%で引けました。

原油価格は、発表された米週間在庫統計で在庫が予想外に増えたことから売られ、前日比0.54ドル安の61.67ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上げ局面では買われ、前日比2.4ドル高の1,228.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、一時112.95近辺の安値をつけましたが、米株の上昇も手伝い、一時113.60近辺まで反発しました。

EUR/USDは、一時1.1500近辺の高値をつけましたが、その後下げに転じ、一時1.1425近辺をつけました。

EUR/JPYは、一時130.15近辺の高値をつけましたが、その後一時129.65近辺まで反落、そして129.90近辺に反発しました。

米下院で民主党が過半数を奪還するとの報道を受けドル安となったものの、米株が大幅上昇すると反転ドル高となりました。

経済指標をどう解釈するか

経済指標は、毎日のように発表されています。

最近では、ユーロ圏や中国あるいは豪州のような指標にも反応する場面も増えましたが、それでもやはり米経済指標に今のところ最も反応していると言えます。

しかし、米国の指標だからと言って、出る指標、出る指標、それぞれに素直に反応するばかりではなく、マーケット自体の状況に応じて、反応はいろいろです。

それは、その時点でのマーケットのセンチメント、つまり上げるか下げるかの期待感や、そしてポジション状況に応じて、反応が違ってきます。

マーケットセンチメントがブル(強気)だと、上昇期待が強く、決して強くない指標が出たとしても、それでも、買ってくることもありますし、たとえ強い結果だったとしても、既にポジションがロングになっている場合は、上がりきれません。

特に、上昇期待からロングのポジションが溜まっている時の予想外の悪い結果には、パニック的な失望売りとなります。

このように、経済指標を解釈するには、字面(じづら)を鵜呑みするのではなく、発表前にマーケットがどういう結果が出ることを期待し、またどういう結果が出ると失望するか、またその時点のマーケットポジションがどうなっているのかを読んでおくことが大事になります。

それが、エコノミストではなく、トレーダーとしての経済指標の読み方だと思います。

2018/11/07

予想なら大きくドル高なのに?

上院共和下院民主という結果で、事前予想なら大きくドル買いのはずが、ドルは逆に軟調です。

事前予想が完全に織り込まれている可能性があります。

下院は民主党が多数派を奪還

上院共和、下院民主という結果です。

ドル/円が、下げています。

FOXニュース

FOXニュースが、民主党が下院で過半数を獲得と報じています。

それにより、ドル買いからドル売りに転じています。

憶測は避けるべきか

EUR/USD、GBP/USDが上昇し、EUR/JPY、GBP/JPYが連れ高になりましたが、ピークよりは緩んでいます。。

ドル/円は、重くなりました。

現段階では、まだ開票がされておらず、その段階で憶測しても仕方がないと思います。

焦らないこと

ニューヨークの引け際、ドル/円、クロス円、EUR/USD、GBP/USDなどの買いが強まりました。

その後、いったんは、様子見状態となっていましたが、いつもの午前9時台を前に、買いが強まって来ています。

ただし、決戦は、昼以降だと思われますので、焦らないようにすることが大事だと思います。

中間選挙開票に向けて円安基調

ニューヨークダウは、 米中間選挙前も警戒感は高まらず続伸し、前日比173.31ドル高の25,635.01ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米株と伴に上昇し、暫定値ながら前日比0.021%上げて3.222%で引けました。

原油価格は、イラン制裁の懸念が後退した上に、米増産見通しも加わり売りが強まり、前日比0.89ドル安の62.21ドルで引けました。

金価格は、米株堅調を受け売られ、前日比6.0ドル安の1,226.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ニューヨークに入り買いが再び強まり、一時113.50近辺をつけました。

EUR/USDは、ニューヨークオープン前から買いが強まり、一時1.1438近辺をつけたものの、大口の売りが入り小反落となりました。

EUR/JPYは、EUR/USDの上昇に連れて上げた後、さらにドル/円の上昇にサポートされ、一時129.59近辺をつけました。

ニューヨーク勢は、上下両院共和党、あるいは上院共和下院民主を前提に、ドル/円、クロス円の買いを先行させているもようです。

まだはもう、もうはまだ

有名な相場格言のひとつです。

「まだはもう」、この相場まだ続くと思った時がポジションの閉じ時とされます。

一方、「もうはまだ」、この相場もうこの辺までだろうと思っている時は、まだ相場は終わってはおらず、ポジションキャリーを継続する時とされます。

相場での心理を良く表した格言だと思っています。

ただ、何をもって、「まだ」なのか、「もう」なのかは、あくまでも主観的なものです。

しかし、経験的に申し上げるなら、今の相場は「まだはもう」なのか、「もうはまだ」なのか、自問してみるこは大切なことだと思います。

特に、欲の塊になっている時は、「まだはもう」を押しやって、「もうはまだ」の気持ちが強く自分の心の中を占めています。

しかし、そうしたなにがなんでも「もうはまだ」を自分に押しつけている時こそが、「まだはもう」の時だと思います。

もっと、無理なく自然に、「もうはまだ」を感じる時こそが、相場継続のしるしだと思います。

ちょっと禅問答のようになってしまいましたが、要は、いかに自分の気持ちに素直になれるかが、大事だということです。

素直になれば、相場の堅い重いも、わかってくると思います。

2018/11/06

フライング気味の円安

フライング気味に円安が進行しています。

ドル/円の先高感が、かなり強いようです。

やはり、2年前の米大統領選後の大幅円安が身に染みているように思われます。

EUR/USD、ダブル・ノータッチ・オプションの防戦買い?

昨日のEUR/USDを見ますと、未だに、下がれば防戦買いが出るようです。

今年のEUR/USDの安値が1.1301で、要は、1.1300を防戦している勢力がいると思われます。

これは、たぶん、大きなダブル・ノータッチ・オプションの下限が1.1300にあるのだと思います。

ダブル・ノータッチ・オプション:ある一定の期間に、任意のレンジの上限下限のいずれもがつかないと利益が出るというオプション。

先入観にとらわれない

米中間選挙当日になり、ふと自分が、2年前の大統領選挙の印象が頭に強く残っているのではないかと感じました。

つまり、あの時は、マーケットの事前予想では、トランプ氏が当選したらドル売りとなっていたのが、実際には、トランプ氏が選出されたら、いったん104円から101円まで下げたものの、そこから急騰し、5週目には118円台をつけました。

事前予想とは全くかけ離れたマーケットの反応に呆然とした上に、しかも一直線で進行したドル高円安相場に乗り遅れたという焦燥感、そしてトランプ大統領が勝てば、大きくドル高という見方が、頭に刷り込まれてしまったように思います。

しかし、あえてその先入観にとらわれないようにすべきではないかと考えています。

思惑錯綜

ポンドは、米中間選挙など、どこ吹く風で買い気です。

EU離脱交渉合意期待が、それだけ強いということですが、荒くれポンドだけに、意外と合意すると急落する可能性もありますので、今は、手放しで強気にはなれません。

EUR/USDが強めなのは、売り過ぎた反動だと思います。

ドル/円については、結構、上がるという期待感が強くなっているように感じます。

思惑でポジションが偏ると反転する相場

ニューヨークダウは、IBMや石油のシェブロンが上げたのに支えられ 、前日比190.87ドル高の25,461.70ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、先週末からの大幅上昇は一服し、暫定値ながら前日比0.015%下げて3.197%で引けました。

原油価格は、発動された米国のイラン制裁は緩やかとの見方から下げに転じ、前日比0.04ドル安の63.10ドルで引けました。

金価格は、中国の景気減速懸念で銅が下落したのに連れて下げ、前日比1.0ドル安の1,232.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、米中間選挙を翌日に控え、値幅は113.10~113.30近辺と限られました。

EUR/USDは、一時1.1354近辺まで売られたものの、その後反転上昇となり一時1.1424近辺をつけました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて、一時128.62近辺まで売られたものの、その後反転上昇となり一時129.33近辺をつけました。

米中間選挙直前で、フライング気味の売り買いが出ていますが、結局はポジションが偏るとその逆にしか動かない相場です。

朝のコメント時間について

実質的に、本日から冬時間運用となります。

そのため、夏時間より特に朝のコメント公開時間が、およそ1時間遅くなりますので、何卒ご了解ください。

待つ勇気

「相場を張る」ということは、一般的に売りなり買いなりのポジションを持つということであることは、もちろん皆さんご存知のとおりです。

しかし、忘れてはならない大事なことは、「いつ相場を張るか」というタイミングです。

正しい相場の方向性については、多くの方が当てていて、その点は自信を持たれて良いかと思いますが、ただし、問題は相場へのエントリーのタイミングが、特に早すぎる場合が多いということです。

つまり、相場はこうなるという強いフィーリングを感じ、たまらず相場に飛びこんでしまうことがよくあるということです。

しかし、同じように思って同じ時期に相場に飛び込む人は決して少なくなく、そのため、マーケットが短期間に売り過ぎあるいは買い過ぎになってしまいがちです。

その挙句、相場は思いのほかアゲンスト(不利)になり、やむなくポジションを切った後、もともと思っていた方向に相場が動き出し、「やっぱり、思っていたとおりだったのに」とほぞをかむことは、決して珍しくありません。

これは、本当の相場のエントリーのタイミングよりも、早く相場に入ってしまっていることを示しています。

また、本当のタイミングより早く入るほうが、遅く入るよりも圧倒的に多いとも言えます。

したがい、相場が動く本当のタイミングを掴むことが大事です。

相場が、トレンド性のある相場になる時に良く見られるのは、日足などの値幅が収束してきたり、いろいろな移動平均線が収斂してきた時が多く、こうしたところを見逃さないことが大事です。

さらに、付け加えますと、値幅が収束し、寄り付きと引け値がほぼ同じ水準で上下にヒゲが出る、いわゆる寄線(よせせん)が前日の日足に出現した時は、要注意です。

要は、はやる気持ちとは裏腹に、動くタイミングは遅れ気味にやってきますので、待つ勇気を持つことが重要になります。

2018/11/05

ポンド反発

GBP/USD、GBP/JPYは、午後に入り反発しています。

全体的にも、ドル売り円売りが強まっています。

今日から、ニューヨークマーケットも冬時間となりますので、ニューヨークオープンは、日本時間午後10時となります。

ニューヨーククローズは、日本時間翌午前7時です。

窓埋めの不思議

閑散な中、GBP/USD、GBP/JPYの窓埋めが続いています。

この分で行けば、今日中にも窓は埋まりそうです。

しかし、この窓埋めという習性は、実に面白いものです。

こうした週末の実際に値が飛んでできる窓(狭義の窓)以外にも、よく申し上げるリターンエース(広義の窓埋め)も、本当によく起こる現象です。

ポンド、週末挟んで窓開き

ポンドが、対ドル対円で、週末窓が開きました。

週末、英サンデータイムズ紙が「北アイルランドの厳格な国境管理を避けるため、英国が関税同盟に残ることで、メイ首相が譲歩した」報じたことで、今朝のシドニーで高く始まっています。

他の通貨ペアは、様子見です。

ややドル安

シドニーでは、ややドル安気味です。

日本時間午前5時45分現在(カッコ内は、
前週金曜のニューヨークローズ)

ドル/円 113.17-19  (113.21)
EUR/USD 1.1398-00  (1.1389)
EUR/JPY 128.97-01  (128.94)

ハインリッヒの法則

この法則は、もともと労働災害の事例の統計を分析した結果、導き出されたものですが、トレーディングにも応用が利くと思われますので、ご紹介します。

ハインリッヒの法則は、1件の大きな事故・災害の陰には、29件の小さな事故・災害があり、さらにその陰には300件のヒヤリ・ハット(事故・災害には至らなかったが、ヒヤリとしたり、ハッとした事柄)があるというもので、1:29:300の法則とも言われています。

これを、トレーディングに当てはめてみますと、1トレードの大きな負けの陰には、29トレードの小さな負けがあり、さらにその陰には300トレードのヒヤリ・ハットがあるということだと思います。

つまり、大きな負けの発生は、あくまでも氷山の一角に過ぎず、その発生に至るまでには、いろいろなミスや、損切りをためらってしまいがちとか、損切っても熱くなって再度エントリーしてしまうことがあるといったトレーディングスタイル上の問題点が積み重ねられているということです。

大きな負けの発生を防ぐためには、日頃の細かいミスや不注意、その他の「火種」を見逃さずに、きちんと対策を講じることが必要です。

特に、「ヒヤリ・ハット」の段階では実際には負けていないため、どうしても、その対策は後回しになりがちです。

しかし、人間ドックのような予防医学と同じように、負ける前に自分自身のトレーディングスタイルの長所、短所を自己分析し、直すべき点は直しておくことが、結局は大きな負けを避けることにつながるのではないかと思います。

2018/11/04

Weekly Report(2018/11/04)

【今週の注目点】

特に今回触れておきたい点は、以下となります。

対策!米中間選挙
1.ビッグイベントに対する基本的なトレーディング方針
2.ドル/円対策
3.EUR/USD対策
4.EUR/JPY対策
5.GBP/USD対策
 
【1.ビッグイベントに対する基本的なトレーディング方針】から一部

「2年前の米大統領選挙時、事前予想では、トランプ氏が大統領に選出されればドル売りと言われていましたが、いざトランプ氏が選ばれると、確かに、最初こそ、ドル/円で申し上げれば、104円から101円まで下がりましたが、それは、あくまでも束の間のことで、そこから急反発し、5週連騰して118円台にまで達し、私はただただ茫然としていたことを思い出します。

確かに、今回は中間選挙であって、大統領選ほどのことにはならないかもしれませんが、それでも予測不能な展開になる可能性があり、したがって、事前に上げか下げかに賭けるというのは、非常にリスクが高いと思われます。」

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相場のリスクマネージメント

相場のリスクとは、価格変動リスクや、流動性リスクなどいろいろありますが、要は損失を被るリスクであり、いかに損失を軽微に抑えるかがリスクマネージメント(リスク管理)ということになります。

そして、具体的な相場でのリスクマネージメントとは、ロスカットです。

ロスカットを、いかにうまく出来るかによって、大きな損失を被ることなく、損失を最小限に留め、逆に収益チャンスに変えることも、状況によっては可能です。

大損につながるロスカットとは、ポジションがアゲンスト(不利)になり、ロスカットレベルに相場が迫ると、当初置いたレベルからさらにアゲンスト方向にオーダーレベルをずらし、ロスカットの執行を避けようとすることによって発生することが多いと言えます。

誰でも、損失を確定することは嫌なものです。

しかし、だからと言って、ロスカットレベルをずらすことは、解決にはつながりません。

ロスカットは、次のトレーディングができるように体力を温存するためにあります。

考えがあって決めたロスカットレベルだと思いますので、基本的には変更せず、ロスカットがついたら、悔しさや焦りによる再エントリーは避け、いったん休むことが大事だと思います。

さらに、中上級者向けには、ロスカットオーダーに頼らず、自らの判断によって、自主的にポジションクローズあるいは倍返しができるようになることが大切です。

倍返しは、勇気がいりますが、損失から利益に切り返すチャンスとなりますので、相場に勢いがあるようであれば試してみるのも一考です。

2018/11/03

[11/2]FX経済研究所出演

11/2(金)放送の日経CNBC「FX経済研究所」に出演しました。

今回の研究レポートは「ビッグ・イベントを控えての心構えYouTube」です。番組は、YouTubeで配信されています。

過去の番組は公式サイトからご覧になれます。水上紀行は通常毎週金曜日の出演です。
YouTubeHiroseTusyo Official(ヒロセ通商公式サイト)

限定的ながらドル堅調な展開

ニューヨークダウは、米中貿易摩擦を巡り乱高下し 、結局、前日比109.91ドル安の25,270.83ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、強い米雇用統計に大幅上昇し、暫定値ながら前日比0.088%上げて3.218%で引けました。

原油価格は、トランプ政権がイラン産原油の禁輸措置の適用除外を認める方針を示したことから需給緩和観測が強まり売られ、前日比0.55ドル安の63.14ドルで引けました。

金価格は、良好な米雇用統計の結果を受けEUR/USDが下落したことから下げ、前日比5.3ドル安の1,233.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された10月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が25.0万人と予想の20.0万人を上回ったほか、平均時給は3.1%と予想通りとはいえ絶対水準としては良かったことからドル買いが優勢となりました。

ドル/円は、トランプ大統領が中国貿易問題に関して「中国とは合意に達すると考えている」と述べたこともあって、一時113.32近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、一時1.1373近辺まで下落しました。

EUR/JPYは、ドル相場であったため、128.60~129.25近辺でのレンジ相場でした。

来週火曜に米中間選挙を控えて、値動きは限定的ではありましたが、それでも良好な米雇用統計を受けドル堅調な展開でした。

タカ派、ハト派

タカ派(the hawks)とは、強硬的な政治信条を持つ人たちのことを言い、ハト派(the doves)とは、強硬手段を用いず、穏健に問題を解決しようとする立場の人たちのことを言う、元来、政治的な用語です。

しかし、トレーディング、特に金利関係では、タカ派は利上げ推進派、ハト派は利上げに対して消極派のことを言います。

よく、各国中央銀行が政策金利を決定する時、決定会合において、金融政策に対してタカ派とハト派の参加者が妥協せず、最終的な結論を多数決によることも、珍しくありません。

このような政策決定会合のやりとりは、後日、議事録として公表されています。

実際の会合から2ヶ月ぐらい経ってからの議事録公表ではありますが、それでも、会合参加者がその時にどのような発言をしたのかは、2ヶ月が経っても貴重なもので、公表された時点の特に金利相場に影響を与えます。

為替相場をやっていると、金利相場の動きに疎くなりがちですが、金利相場が為替相場に影響することも、決して珍しいことではありません。

少なくとも、FRB、ECB、日銀がなにを考えているについては、ネットなどで追っておくことが大切です。

それほど詳細まで知る必要はありませんが、各中央銀行のスタンスを掴んでおくと、為替の相場観を持つ上でも、重要です。

2018/11/02

今は、無理をしない時

ドル/円、EUR/USD、クロス円のショートカバー(買戻し)が、午後激しく出ました。

そして、今、ロンドンを迎えるにあたって、EUR/USDの買いがさらに強まりそうです。

しかし、今日は米雇用統計があり、来週火曜には米中間選挙が控えているのに、なにをいまさらと思いますが、それほどまだ、一方に偏ったポジションがマーケットにはあるということだと思います。

米中間選挙の結果が判明する来週水曜までは、無理をしないことです。

今日の米雇用統計発表は静観か?

今晩午後9時30分に米雇用統計の発表がありますが、来週火曜の米中間選挙を前に、いつも以上に動きづらいのではないかと見ています。

なぜなら、今日出る雇用統計の結果が良くても悪くても、それを含めてトランプ政権に対する審判として、中間選挙での投票に結びつくことになるだろうと思うからです。

まあ、そうは言っても、今日の雇用統計前ギリギリまで、ロンドン勢は何かやってくるしょうし、結果発表後はニューヨーク勢も加わって、ドタバタはするとは思いますが、もう静観で良いと思います。

ドル/円、EUR/JPY、窓埋めの可能性

ドル/円は、ゆっくりした下げですが、戻りがほとんどありません。

10月30日9時台からの連続陽線を埋める(リターンエース)可能性があります。

EUR/USDは、高止まりが続くものと見ています。

EUR/JPYは、11月1日16時からの連続陽線を埋める(リターンエース)可能性があります。

間近に迫った米中間選挙を前に調整が中心

ニューヨークダウは、米中首脳が貿易摩擦の打開に向けて協議することで一致したとの報に買われ 、前日比264.98ドル高の25,380.74ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、小幅に低下し、暫定値ながら前日比0.011%下げて3.132%で引けました。

原油価格は、需給緩和観測が強まって売られ、前日比1.62ドル安の63.69ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇に連れて上げ、前日比23.6ドル高の1,238.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、EUR/USDの上昇(ドル安)に連れて下げ、一時112.61近辺をつけました。

EUR/USDは、GBP/USDの上昇に連れた部分もありますが、基本的にショート筋のロスカットが続いて上げ、一時1.1424近辺をつけました。

EUR/JPYは、買戻しで上げ、一時128.77近辺をつけた後、128.50-60近辺で高止まりとなりました。

GBP/USDは、EU離脱交渉で英とEUが金融アクセスの継続で合意したと報じられ、一時1.3034近辺まで上昇しました。その後、この報道に対してバルニエEU首席交渉官が明確に否定しましたが、相場への影響は限定的でした。

月が替わり、6日に米中間選挙を控えて、いったん投資家のユーロ売りが細ったもようで、売り圧力が後退し、それに追随してできたショートのロスカットを狙って買い上げられたものと見ています。

フロー(資金の流れ)

相場の本質を突き詰めて行くと、フロー(資金の流れ)なのではないかと考えています。

実際のフローがないのに、精神論的に上げだ下げだと言っても、確かに気合で短期間に相場が動くことはありますが、長続きはせず、無理に売ったり買ったりしたことによる反動のほうが大きくなるものです。

つまり、気合だけの相場は、レンジ相場になることが多いと言えます。

それに対して、とうとうと流れる大河のように、フローが一方向へ流れていくと、トレンド相場となっていきます。

この大河のような流れは、投資家による資金移動の一貫であり、投資妙味のある国・地域へ資金が向かうことによっても生じますが、それ以上に、今資金を置いている国・地域になんらかのリスクが生じて、資金をそのリスクから逃避させようとするために生じることのほうが多いと言えます。

リスクの規模や内容によっては、このフローは、2001年9月11日の米同時多発テロ以降7~8年に及ぶことも過去にありました。

したがって、今の相場を動かしているフローが、短期的な気合の相場によるものか、あるいは実際に長期にわたる一方向の相場になる可能性があるものなのかを、見極めることが大事です。

その時点での相場の構造を把握することにより、レンジ相場ならレンジ相場に対応した守りのトレーディングスタイルに、トレンド相場であればトレンド相場に対応した攻めのトレーディングスタイルに、柔軟に切り替えていくことが大切です。

2018/11/01

EUR/USD、上昇

EUR/USDが、上げ足を速めています。

EUR/USDは、GBP/USDの上昇にも連れているとは思いますが、基本的にショートだったのだと思います。

戻りに、依然として、投資家の売りが待っているかが注目です。

月初めの「さあやるぞ!」

東京・アジア勢は、今日が月初めで、「(気持ちも新たに)さあやるぞ!」をやってしまったようです。

朝9時東京オープンと同時に、ドル/円を売り、EUR/USDを売り、EUR/JPYを売ってきました。

しかし、売りは長くは続かず、いずれも買戻しとなり、さらにロングに転じた形跡すらあります。

本当に、新年、新年度、月初めは、「さあやるぞ!」になりやすく、また、毎度お馴染みなところに学習がありません。

さらなるEUR/USD下落の可能性

あれだけ買い気だったドル/円が反落気味になったのは、正直意外でした。

これにより、随分雰囲気が変わりましたが、いずれにせよ米中間選挙は間近なことですから、中立的なレベルになるのが妥当な気もします。

一方、EUR/USDは、ヒタヒタと下げ、一時1.1302近辺まで下げています。

こちらは、続落の可能性は十分あると思います。

EUR/USD、新たに強い売りを示唆

ニューヨークダウは、値頃感から買いが入り 、前日比241.12ドル高の25,115.76ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、株高や強いADP雇用者数を受けて上昇し、暫定値ながら前日比0.025%上げて3.147%で引けました。

原油価格は、発表された米週間在庫統計で在庫が増加傾向だったことから売られ、前日比0.87ドル安の65.31ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比10.3ドル安の1,215.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、株高から一時113.38近辺まで上昇したものの、月末の実需売りに押されて反落となり、一時112.81近辺をつけました。

EUR/USDは、今年の最安値1.1301を試す展開となり、一時1.1302近辺まで下げたものの、下に割ることはできず、小戻しとなりました。

EUR/JPYは、ドル/円、EUR/USD両方の下げに連れて下落し、一時127.66近辺をつけました。

EUR/USDの10月の月足の引け値は1.1312-14近辺となり、未だに目先の日足の1.1301のサポートはブレイクはしていないものの、新たに強い売りが示唆されました。

戻り売り、押し目買い

戻り売り、押し目買いは、私はあまりお勧めしません。

なぜなら、「相場の天底は人智では推し量れないもの」だからです。

つまり、どこが天井でどこが底なのかは誰にもわからないわけです。

戻り売りをするレベルや、押し目買いをするレベルを、チャートポイントなりで決めているにしても、そのレベルは、結局、任意の水準に過ぎないと思います。

戻り売り、押し目買いをする心理は、いずれ相場は戻ってくるものだということではないかと思います。

確かに、ある値幅の中で上下するレンジ相場であれば、それはありえることだと思います。

しかし、トレンド相場では、一方向に進みだしたら止まりません。

たとえ戻ってくるにしても、半年とか、年単位になることも十分ありえます。

そして、心理的に、いつか戻ってくると思っているため、損切れず、大きな損失を被ることになりかねません。

それでも、戻り売り、押し目買いを、どうしてもやりたいとお思いでしたら、相場がレンジ相場であることを前提に、いろいろなポイントの中でも現状の水準から一番離れていて、つくかつかないか微妙なぐらいのところにオーダーを出すのが賢明かと思います。

本来戻り売り、押し目買いは、たまたまついてラッキーと思うぐらいが良いのではないかと考えています。

それよりも、一番儲かる相場は、トレンド相場での順張りだと、個人的には思っています。

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