期待と失望の相場
相場は、期待で動く時と、失望で動く時があります
期待で動く相場は、ある国・地域の将来に期待を持つからこそ、その国・地域の通貨を買います。
期待が高ければ高いほど、執拗に買いが続きます。
それで、期待通りとなれば、大方のトレーダーは上がったところを売り利益を確定します。
しかし、期待が裏切られた時には、我先にと期待して持った通貨のポジションを手仕舞う動きが集中し、相場は急落します。
つまり、期待通りになった場合の相場の動きより、期待が裏切られた、つまり失望した時の相場の動きの方が、急でしかも激しい相場になるのが一般的です。
ということは、マーケットがその時点でどの通貨に期待しているのかを把握することができれば、期待通りになった場合の相場の反応がどうなるのか、あるいは失望した時の相場の反応はどうなるのか、予見できるようになります。
そして、予見できるようになるためには、今のマーケット、特に短期の投機筋のポジションがどうなっているかについて、繰り返し推理することを習慣づけることです。
何事も、地道に繰り返しトレーニングすることが大切です。