大口プレーヤーの動きを追う
相場の方向性を見る時、大口の資金を動かすプレーヤー達が、なにを考えているかを推理することは大事です。
ここでいう大口の資金を動かすプレーヤーとは、たとえば、外貨準備を動かす中央銀行や、年金基金を運用するペンションファンドなどのことをいいます。
彼らは、ファンド筋のように、短期の売買はせず、長期で資金を運用します。
しかし、たとえば、より有利に運用ができる国・地域があるとか、逆に今、資金を預けている国・地域が危険と判断すれば、資金を大挙して移動させます。
特に、危険と判断された場合、逃避的に資金を短期間に移すため、相場は急謄・急落することになります。
こうした大口プレーヤーの動きを把握するためのポイントは、今、マーケットのテーマは何か、そして、それは今後、大きく相場を変動させるものなのかについて考えてみることです。
特に重要なヒントは、「お金とは臆病なものだ」というフィルターです。
その時々のマーケットのテーマをこのフィルターを通して見てみると、どこからどこへ、資金は流れようとしているかが、わかってくると思います。