レジスタンスとサポート
レジスタンスは、上値抵抗線。サポートは、下値抵抗線を意味する、良く使われるマーケット用語です。
抵抗線は、一般的には、チャート上の、たとえば、移動平均線や、一目均衡表の雲の上限、下限、あるいは、過去の高値圏、安値圏、揉み合いが長かった価格帯、あるいは大台替えの水準などが、レジスタンスになったり、サポートになっています。
それでは、どうして、それが抵抗線になっているのかですが、普通に考えれば、市場参加者の多くが、そのレジスタンスなり、サポートなりを意識して、レジスタンス・レベルであれば売りオーダーを、サポート・レベルであれば買いオーダーを集中しておいてくるために抵抗線としてなっていると考えられます。
しかし、たとえば、それほど、注目されていないであろう長期の移動平均線と値動きを見ていますと、移動平均線のレジスタンスや、サポートで、しっかりと値動きが上げも下げも止められていることを、目の当たりにすると、正直申し上げて、人智では推し量れない神の手のようなものを感じずにはいられません。
あと、最近の相場では、オプション取引から派生すオプション・トリガーも、レジスタンス、サポートとして無視できません。
上のオプション・トリガーであれば、トリガーポイントの手前で防戦的に売って、抜けるとショートのストップロスが出ますし、下のオプション・トリガーであれば、トリガーポイントの手前で防戦的に買って、割れるとロングのストップロスが出ることになります。
このオプション・トリガーですが、相場の値動きをギクシャクさせるので、個人的には、あまり好きではありませんが、オプション・トリガーが無視できないほどの存在に、マーケットの中でなっていることも事実ですので、注目せざるを得ないと思います。