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2020/02/20

時としては鈍感であることも必要

トレーディングにのめりこめばのめりこむほど、いろいろな経済指標の発表内容や金融当局者の発言に、日々神経を尖らせるようになるものですが、相場とつき合っていくためには、時としては鈍感であることも必要だと思っています。

こんなことがありました。

私のいた東京の為替チームは、10人ほどのリスクテーカーと呼ばれるディーラーで構成されていましたが、全く経済指標の発表内容や金融当局者の発言に無頓着で、各人が各人の手法で、それぞれが相場を全く勝手に張っていました。

ある日、皆、この相場はドルが下がると見て、各自バラバラにドル売りで東京の午前中に仕掛け、そして確かにドルは結構下がり、午後にはめでたく皆利食ってディーリングを終えました。

その後、他の銀行のディーラーの話では、実は午前中にドル売りにつながるニュースが出て、その結果マーケットがドル売りで騒然となったと聞き、チームのメンバーは皆「えー、そんなことがあったんだ。」と、午後の遅い時間になって午前のニュースに新鮮に驚く有様で、シニアディーラーの「俺達も、世の中のこと知らんとな」という一言に、皆して笑ったことがありました。

このエピソードは、ちょっと極端ですが、いろいろな経済指標の発表内容や金融当局者の発言には、確かに大変重要なものも含まれてはいます。

しかし、すべてに神経を尖らせるのではなく、相場展開というリズムの中で、どれが重要なものかそれほどでもないものか、優先順位をつけて選別し、メリハリをつけることが大事だと思います。

また、その時のマーケットセンチメント(市場心理)によって同じ指標でも反応は一様ではなく、マーケットという世界中のあらゆる参加者のセンチメントを煎じ詰めたモンスターが何に怯え何を求めているのかを読むことが大変重要だと思います。

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