自分は多数派?少数派?
「すごい売り、よくよく聞けばロスカット」という川柳は猛烈な相場の様をよく表していますし、その実際はロスカットであるという点を的確に指摘している点で、評価しています。
ポジションメイク(新規にポジションを作ること)は慎重に行われるのに対して、ロスカットはともかくマーケットから逃げたい一心で、プライスがあれば、どれでも叩きますので、マーケットに与える影響は、ポジションメイクの時より、はるかに大きなインパクトになります。
ですから、激しい売りなり買いなりがマーケットで出ている時は、ロスカットが出ていると見て、まず間違いないと思います。
その買いが強い時、あるいは売りが強い時に、涼しい顔をして利食いができるようになれることが理想形です。
涼しい顔をして利食うための秘訣として個人的に心掛けていることは、相場の見方の多数派にならないようにすることです。
これは、新聞などで識者が同じ見方に傾いているときなどは、まず間違いなく、それが多数派だと言えます。
多数派が大きくなればなるほど、持っている同方向のポジションが膨らみ、思惑が外れた時、我先に逃げ出そうとすることから、相場がオーバーリアクションします。
日頃から、自分の見方が、多数派になっていないか、少数派かどうか、自分自身に問い掛けてみる事は、とても大事です。