得手不得手
相場を張っていると、自分の得手不得手が見えてきます。
つまり、自分がどんな局面が得意で、またどんな局面は不得意かということは、冷徹な相場の前に白日の下にさらされてしまいます。
まず、そこから学び取るべきことは、自分の得意とする部分を伸ばすことだと思います。
たとえば、トレンド相場が得意であれば、なぜ得意なのか。
多くの場合、ポジションを持ちきりにして、たまたま相場が一方向で動いているため、結果として得意芸となっているということが上げられます。
また、レンジ相場が得意な場合は、基本的に逆張りが得意で、たまたまレンジ相場が続いたお陰でうまく行っているということになります。
しかし、トレンド相場を得意としていても、レンジ相場への変わり目に生じる激しい上下動で、トレンド相場で折角儲けた収益を飛ばすことは簡単です。
また、レンジ相場で、コツコツと溜めていた利益を、相場がトレンド相場になって一方向に動き出すと逆張りが思わぬ大アゲンスト(不利)を喰らい、吹き飛ばしてしまうことも十分にありえます。
つまり、自分の得意分野を極める上で、同時に得意分野の弱点を知ることも決して忘れてはならないことだと思います。
トレンドもレンジもこなせるようになることが理想形です。
しかし、そのためには、今の相場が、次に上げる4つのパターンのどれにあたるのかを把握し、トレーディングスタイルをスイッチすることができなければなりませんので、その点については十分認識する必要があります。
・トレンド相場--(フェーバーな(有利な)ポジションを持ち続ける)
・トレンド相場からレンジ相場への変わり目--(トレンド相場からキャリーしているポジションは即刻手仕舞う)
・レンジ相場--(一定のレンジを決め、逆張りで入る。入る方向を買いなら買い一辺倒と決め、上がったら利食うというように一貫性を持つこと、そして腹八分でやめることが有効)
・レンジ相場からトレンド相場への変わり目--(逆張りポジションは即刻やめ。流れに乗ったポジションをキープ)
特に、変わり目が損失を出しやすい局面ですので、十分注意する必要があると、いろいろ経験をしてきた者として申し添えておきます。