相場の局面局面で、リーディング・カレンシー(相場をリードする通貨)が存在します。
今どの通貨、あるいは通貨ペアがリーディング・カレンシーなのかをできるだけ早く察知することで、一方向に一番大きく動く通貨ペアでの効率的なポジションメイク(ポジションを作る)や、迅速なリスク回避が可能になります。
リーディング・カレンシーを見極めるためには、現在の相場のテーマに関連する通貨を探すというファンダメンタルズ的な手法もありますが、より実戦的には、いろいろな通貨ペアの動きを同時に見比べてるというクセをつけることが大事だと個人的には思っています。
それぞれの通貨ペアの動きを比較して見ることで、他の通貨ペアに先んじて動いている通貨ペアを見つけます。
いろいろな通貨ペアの動きを比較した結果、リーディング・カレンシーが円絡みであった場合、ドル/円が中心か、クロス円が中心かを、見極める必要があります。
クロス円と同じ方向にドル/円が動いていれば、その場合はクロス円がリーディング・カレンシーの場合が多く、逆に、たとえばドル/円が下げていてクロス円が上げているなど、それぞれが逆行する動きをする時は、ドル主導の相場展開であることが一般的です。
クロス円主導の場合は、いろいろなクロス円の動きを比較すると、リーディング・カレンシーとなっているクロス円がはっきりします。
また、ドル主導の場合は、ドル絡みの通貨ペアの動きを見比べれば、どの通貨ペアがリーディング・カレンシーかがはっきりします。
さらに、いろいろな通貨ペアの動きを比較した結果、たとえば、リーディング・カレンシーがポンドであった場合、次にポンドのいろいろな通貨ペア、つまり、GBP/USD、GBP/JPY、EUR/GBP、GPB/CHF(ポンド/スイスフラン)などの動きを比較してみます。
一番動いていそうなのが、たとえば、GBP/USDかEUR/GBPかはっきりしない場合もあります。
その場合は、1時間足で、GBP/USDとEUR/USDの動きを比較して見るとはっきりします。
もし、GBP/USDが下落していて、同時にEUR/USDが上昇しているような、いわゆる股裂き状態であれば、それはEUR/GBPで大きな動きが出ていることがわかり、その時点のリーディング・カレンシーがEUR/GBPであることがわかるわけです。
逆に、GBP/USDもEUR/USDも同じ方向に動いていて、GBP/USDの方がEUR/USDよりも先んじて動いているようであれば、GBP/USDがリーディング・カレンシーである場合が多いと言えます。
尚、リーディング・カレンシーになりえる通貨は、一般的には、メジャー通貨(主要通貨)であり、動きが速いと言ってもマイナー通貨の場合はリーディング・カレンシーになることは余程のことがない限りありません。