意図的にチャートを作る動き
私は、通常1時間足のチャートを見ていますが、時間帯が変わる55分過ぎ頃から00分に掛けて、意図的にチャートを作ろうとする動きを良く目にします。
意図的にチャートを作るというのは、上げであれば、あるポイントよりその時間帯が上で終わるか、次の時間帯が上で寄り付くと、買いサインが出るという場面で、意図的に水準をチャートポイントより上に持っていこうとする動きが出ることです。
どの国の誰がそれをしているのかはわかりませんが、明らかに、チャートを作ろうとする意志を感じます。
もちろん、この上げようとする動きに反発する勢力もいて、時間帯の替わる頃は、上げたい向きと上げさせまいとする向きとの攻防戦が繰り広げられます。
実際にこの意図的な売り買いを直接見たのは、ニューヨークにいた頃で、金曜日のニューヨークローズを作ろうとするお客さんがいました。
金曜日のニューヨークローズは、1週間の大引けとなるため、世界中の多くのトレーダーが注目しています。
毎週金曜の現地時間午後4時30分過ぎに電話をしてきて、大口の玉を打ち込んできました。
もちろん、これにより、週末に大口のポジションを持つことで、大きな週末リスクがあることは、お客さんも承知の上です。
その玉を受けたトレーダーは、週末越えでポジションをキャリー(保持)したくはありません。
そのため、クローズ間際のマーケットでポジションカバーに走りますので、そのトレーダーにとっては、いい迷惑でしたが、そこはプロらしく、愚痴も言わずにカバーしていました。
そして、ニューヨーククローズとなりますが、お客さんが意図したとおりになったかと言えばそうばかりでもありませんでした。
と言うのも、私自身も経験しましたが、金曜のニューヨークは特に薄いとされていますが、売買してみると、買いが湧いてきたり、売りが出てきたりして、意外や意外、厚いのが実情だったからです。