ポジショントーク
自分のポジションに都合が良いように相場を語ることを、ポジショントークと言います。
結構、ディーラー同士で相場について話しても、実はポジショントークであることがよくあり、お互いに同意見だったりすると、百万の味方を得たように話は盛り上がり、自らのポジションがいかに正当か確認することになります。
しかし、相場は冷徹なもので、その相場観が木っ端微塵に粉砕されることも珍しくはありません。
今のお話は、相場の格言に「相場は、連れをつくらず」とありますが、それにも相通ずるものがあります。
また、ポジションを持つことよって、相場の見え方が違ってきます。
同じ相場を見ても、ロングのポジションを持てば上値が重く感じられますし、ショートのポジションを持てば下値が堅く見えるものです。
また、ポジションを持っていない時には、相場が素直に見えるという感想も良く聞きます。
このように、ポジションを持つということが、いかにメンタルな部分に影響を与えるかがわかります。
したがって、ポジションを持っていても、客観的に相場が見れるようになること、そしてどうも自分の見方が間違っているとわかった時に、早々にやめることができるようになることが、大切になるわけです。
しかし、言うは易く行うは難し(かたし)ですが、意識して客観的に見るクセをつけることが大事です。
くれぐれも、自分自身に、ポジショントークをしないように心掛けたいものです。