Offerに見える、Bidに見える(相場そのものを見る)
トレーダーの間で、マーケットの状況を話す時に、「マーケットはOffer(オファー)に見える」あるいは「マーケットはBid(ビッド)に見える」という言葉をよく使います。
まず、「マーケットは、Offerに見える」とは、「マーケットでは売り気が強いようだ」ということです。
そして、「マーケットは、Bidに見える」とは、「マーケットでは買い気が強いようだ」という意味です。
つまり、マーケットの気配をトレーダー間で確認しあう時に使われる言葉です。
トレーダーは、いろんな情報を見たり聞いたりしますが、結局一番大事なのは、相場そのものがどういう状況にあるかを確認し、それに適応したトレードをすることです。
そのためには、自分自身が相場から受ける印象に素直であることが大切です。
ともすると、相場の動きを自分に都合の良いように解釈しようとしますが、相場は冷徹です。
相場観が合っていなければ、容赦なく思惑とは逆の方向に相場は動き、ポジションはアゲンスト(不利)になります。
そうならないためには、自分の相場観や固定観念にとらわれず、「Offerに見える」のか、「Bidに見える」のかを、相場そのものを純粋に見て判断することが重要です。
また、中には、ダマシ的に、Offerが強かったり、Bidが強かったりする時があります。
これは大体の場合、現状水準の近くにストップロスがあって、買い上げたり、売り込んだりしていることが多く、相場の流れから見破る必要があります。
そのためには、いろいろな相場を経験することが、どうしても必要になります。
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