荒れても荒れなくても海に出る(安定的なトレーディング)
ある大型魚船で漁をしている百戦錬磨の船長のドキュメンタリーを見て、大変感銘を受けたことがありました。
一番感銘を受けたのは、その人の利益の出し方です。
普通に考えれば、魚が獲れる時に獲れるだけ獲って、やらない時はやらないという狩猟民族的なやり方が良いように、私自身も思っていました。
しかし、彼のやり方は、海に出なくては水揚げもない、毎日海が荒れても荒れなくても海に出て、1匹でも2匹でも多くの魚を獲る姿勢を崩さないということです。
その結果、彼が仲間内で一番利益を上げているそうです。
これを、為替のトレーディングで言えば、前者は稼げる時は稼げるだけ稼いで、後は休むという狩猟民族的な稼ぎ方なのに対して、後者は、相場がある限りは、毎日少しの時間でもトレーディングをして利益を積み上げるという、いわゆる農耕民族的なやり方だと言えます。
この二つのやり方のどちらが選ぶかは、もちろんその人その人の好みです。
しかし、この船長が仲間内で一番利益が上げているという実績から言えば、船長に軍配が上がります。
たぶん、派手さもなくコツコツと利益を積み上げていくやり方には、リスクをできるだけ抑えた堅実さがあります。
投機であっても投資であるとお考えであれば、こうした安定感がトレーディングに必要だと思います。