終点手前でバスに乗る(確信を持った時は遅い)
この言葉は、昔トレーダーの先輩から教わりました。
たとえば、相場上昇行きという路線バスがあるとします。
このバスに、路線途中の各バス停で、上げを期待したマーケット参加者を乗せて(ロングポジションを持つ)いきます。
もちろん始発から乗ったマーケット参加者は、一番儲かるチャンスがあります。
乗るバス停が終点に近づくにしたがい、利幅は狭くなり、また、車内ではロングポジションが積み上がっていきます。
そして、終点手前のバス停で、これはもう買いと確信した最後のマーケット参加者を乗せます。
しかし、すぐに終点に到着して、終点手前のバス停で乗ったマーケット参加者は、多少でも利食えれば良い方で、ロングポジション満杯による自律的な反落に巻き込まれる可能性の方が高いと言えます。
つまり、マーケット全体がもうこれは上がるしかないと確信を持った時は、もう終点手前まで来ていることが多いということです。
やはり、バスに乗る(ポジションを持つ)には、ある程度のリスクを覚悟の上でなければ、儲かるチャンスもないと言えます。
ただ早く持てばいいというわけでもありませんが、リスクを抑え過ぎることも禁物で、この辺のさじ加減が難しいところです。