この痛み決して忘れまい(失敗から学ぶ)
痛い目に遭うと、その痛みは忘れないものです。
私が、一番痛い目に遭ったのは、東京でドル/円のチーフディーラーをやっていた時です。
その年の5月から7月に掛けてトレンド相場となり、ドル/円相場は約25円上昇し、ロングをキープしていましたので、大儲けしました。
その後いったん緩みましたが、9月に入り、再び上昇し、さらに儲かりました。
しかし、こうなると、気も大きくなり、相場は上がり続けるものと錯覚を起こしてしまいました。
そして、10月を迎えて、相場は引き続き上げと見ましたが、実際の相場はレンジ相場になっていました。
3円幅ぐらいの狭い値幅の中で、それまでの上昇トレンド相場と同じスタイルで、高値を買って、下げたら投げてを3回ほど繰り返しただけで、折角、4月から9月に掛けて儲けた利益の半分を飛ばしてしまい、物も言えなくなりました。
その後、11月から翌年1月に掛けては、ひたすら次のタイミングを待っていましたが、2月に入り、上昇トレンドが再開し、3月までで、幸いにも、10月のやられを取り戻すことができました。
この4月から翌年3月までの相場によって、相場にはトレンド相場とレンジ相場があり、レンジ相場は相場が動いていないようですが、実は大変危険な相場であることを身を持って学びました。
そして、この痛み決して忘れまいと心に誓いました。