ドル/円高値圏
ニューヨークダウは、米景気悪化懸念の高まりから売られ、前日比218.02ドル安の33,728.69ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは低下し、暫定値ながら前日比0.043%下げて3.756%で引けました。
原油価格は、欧米の利上げ継続で景気減速懸念から売られ、前日比0.35ドル安の69.16ドルで引けました。
金価格は、米長期金利低下を受けて買われ、前日比5.9ドル高の1929.6ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、シンガポールのショートは解消していなかったもようで、ロンドンオープン前後からロンドンによるシンガポールに対するショート・スクイズ(ショート筋を買い上げて買い戻させて利食うロンドンの得意技)に買い上げられ、一時143.45近辺をつけました。そして、そこから、今度は発表された欧州各国の予想より悪かったPMI・速報値を口実に、英系ヘッジファンドと思われる強引な売りに、ロンドン・ホラー劇場(※)となり、EUR/JPYに押されてド/円も142.77近辺まで下げました。しかし、売り過ぎとなり、143.31近辺までジリ高となりました。ニューヨークオープン後、英系ヘッジファンドと思われる強引な売りが再開し、米PMI・速報値が予想より悪く、一時142.65近辺まで突っ込みました。しかし、利食いの買い戻しが、同ファンドから出たもようで、相場は大幅に反発し、143.87近辺まで急上昇しました。その後、いったん143.69近辺まで緩んだ後、143.75近辺に落ち着きました。
(※)ロンドン・ホラー劇場:なんのニュースもなく、またなんの経済指標の発表もないのに、あたかもなにかあったかのように、相場を一方向に持っていき、マーケットが狼狽して投げてくるところを利食うロンドンの得意技です。ドル/円では、ドル売りが傾向的に多いです。
EUR/USDは、1.0885~1.0900近辺で横ばいでした。
EUR/JPYは、155.48近辺から156.65近辺まで上昇しました。