昔観たあるドキュメンタリーに、感銘を受けたものがありました。
それは、中央アジアのあるところで現地の患者さんを相手に働く日本人医師の話でした。
もう良いお年ですが、昼夜を問わず精力的に働いている方で、インタビューに応えて「休むのは、死んでからいくらでもできる」と言われていたのが、大変印象に残りました。
実は、私もその口で、何か没入できるものがあれば、それに一生を捧げたいと思ってきました。
そして、昨年の3月からドル/円の変動が激しくなり、それに収益チャンスがあると見て海外投機筋が大量に、ドル/円マーケットに参入してきました。
彼らは、自分達さえ儲かれば良く、そのためなら、どんな手でも使ってやろうという連中です。
しかも、「日本人はなにもわかっていない」と舐めてかかってきています。
実際に、彼らが参入してきたことは、相場の値動きからわかりました。
たとえば、昨年の5月です。
ドル/円は、3月・4月と一本調子に上昇してきましたが、特にロンドン勢が、プロが良く考えることですが、一本調子に上がってきた相場は必ず調整があると見て、5月に入って調整狙いで本当にこれでもかというぐらいの大量のドル売りをしてきました。
そのため、上げはとめられましたが、日本の実需のドル不足のドル買いがあることから、彼らが想定したほどには下がらず、1カ月後には反発に転じました。
また、今まで動かなかった、仲値決め後からロンドンのアーリーバード(早起き鳥、転じて早出組)が参入してくる夏時間で言えば14時台までの時間帯に、投機筋らしい動きが、昨年の夏ぐらいから観測されるようになりました。
これがいったい何者なのか、最初はよくわかりませんでした。
しかし、売りからしか入らない、大玉で相手を驚かせて狼狽するところを利食おうとする、時間帯がアジアタイムが中心だということで絞り込んでいくと、今アジアでインターバンクのセンターになっているシンガポールの可能性が高まりました。
そして、彼らの動きを追っていくうちに、彼らの手口(トレードのやり方)が、私がインターバンクで、猛烈に叩き合っていた頃のシンガポールとそっくりなことがわかり、これはシンガポールだと断定しました。
いずれにしても、ドル/円で一儲けを狙う海外投機筋が大量参入に非常に危機感を持ちました。
なぜなら、バブルの崩壊により、日本の銀行は立ち行かなくなり、合併に次ぐ合併を繰り返し、都銀13行がメガバンク4行に整理統合し、また活発に為替市場で動いていた日本の多くの企業も為替から撤退、さらに在日外銀のインターバンクがほぼシンガポールに集約され、東京支店にはセールス(営業)しかおかなくなりました。
要するに、日本のインターバンクは、大幅に縮小しました。
そこに海外投機筋が参入するということになると、相手になるのは、取引ボリュームが急拡大している本邦個人投資家層ということになります。
しかし、力任せの海外投機筋に対して、いくら成長著しいとはいえ、個人投資家の集団が太刀打ちするのには、余程の覚悟と具体的な対応策を伝えていかないと、各自がやられてしまうだけでなく、負けたことで利益が海外流出してしまうことになります。
このままでは、それが危惧では済まされず、実際になるという危機感から、もうなりふり構わず、できるだけのことをしようと始めたのが、仲値決めを中心に朝7時台から10時頃までSNS全開でやっている「海外投機筋動向」とロンドン・ホラー劇場への警告です。
始めたのが今年の3月ですから、半年ぐらいになりましたが、その間に、予想以上の個人投資家層の成長があり、また特にロンドン勢、そしてシンガポール勢の体質に変化が出ています。
正直、ここまで、変容するとは思いませんでした。
特に、ロンドンの凋落ぶりが著しいことと、本邦個人投資家層の中で順張りトレードが浸透してきていることは、目覚ましい変化です。
これで、本邦個人投資家層が、伝統的な逆張りトレードから本格的に脱却できるようになれば、さらに成長が見込まれると思います。
そして、個人の集団であっても、やり方次第では、恐ろしく強い集団になることが、決して絵空事ではないことがお分かり頂けるのではないかと思います。
冒頭でも申し上げましたように、私は、一生を捧げるものを探していましたが、「日本の個人FXの発展に寄与する」という具体的な目標が出来ましたので、これに残りの人生を捧げたいと思っています。
本邦個人投資家層は、さらにもっと強くなれると信じて疑いません。
