マーケットの出方を知る (行動に出るなりの理由がある)
多くのスポーツや交渉ごとなどでも言えることですが、相手の出方を知るということが、トレーディングでも大事です。
トレーディングの場合、相手とは、ひとりとかひとつの団体ではなく、マーケットが相手だと思って頂けれはわかりやすいと思います。
相手の出方とは、マーケットがある行動に出ることで、行動に出るにはそれなりの事情があってのことですので、その事情を知ることです。
たとえば、突然、高値を買い上げてくる時などは、ある程度のサイズのショートのストップロスがついたかつけにいくことによるのが一般的です。
この執行されそうなストップロスがあるかどうかは、意外とわかりやすく、ショートのストップロスがある場合は、買いが引かなくなります。
一方、ロングのストップロスがある場合は、売りが引かなくなります。
見方によっては、新規に買っているから買いが強いとか、新規に売っているから売りが引かないという見方をされるかもしれません。
しかし、新規の売買は、できるだけ良い約定レートを求めて、静かに丁寧に行われるため、それほどマーケットに影響力はありません。
いずれにしましても、何かマーケットで動きが出るということは、それなりの理由があってのことです。
特に、いったんワッと動いて静かになるという場合もあり、まず打診的に売買して、それから本格的な売買になることが、意外とありますので、この予兆を気のせいにしないことが重要です。