相場のストーリーを考える(相場の筋書き)
相場に向かう時、これからの相場展開がどうなっていくのか、自分なりのストーリー(筋書き)を組み立てることが大事です。
それは、短期でもいいですし、中期でも、長期でもいいでしょう。
個人的には、長期のストーリーから組み立てて、より短い期間にブレークダウンしていく方法が、良いのではないかと思っています。
ストーリー組み立ての中心は、マーケットが今何に注目していて(何がテーマか)、どういう相場展開(上げか下げか)をマーケットは期待しているかということです。
なぜなら、相場とは、何かに対する期待によって動いているからです。
したがって、マーケットが最も注目しているテーマと、そのテーマに対してどういう進展をマーケットが期待しているかを、ストーリーの中に反映させなければなりません。
また、ストーリーを組み立ててみて、話の筋書きに無理がないか、また本来重要なテーマなのにストーリーの中でそのことが欠落していないかも、チェックする必要があります。
しかも、相場は生き物ですから、話の途中で、新しい出演者が現れたり、今までの出演者が降板したりしますので、ストーリーは常に調整が必要になります。
この調整が必要だと気づく時は、相場がはずれ出した時です。
つまり、今まで、読みどおりに来ていたストーリーが、ある時からズレが生じる。
つまり、相場が当らなくなる時が、なにか新しいファクターが加わってきたり、今まで構成していたファクターのひとつがなくなったことを示し、ストーリーの調整が必要になったことを知らせてくれます。
相場が当らなくなると今までのストーリーに固執することは危険です。
大幅なストーリーの変更、場合によっては、根本的なストーリーの組み立て直しが必要になります。それを必要とするかどうかは、自分自身のポジションがはずれ続けているかどうかで判断できます。
また、自分なりのストーリーは、頭の中だけでイメージするだけでなく、書いてみることをお勧めします。
書くことで、頭の中でイメージされたことが整理され、組み立てたストーリーが明確になります。
決して長文でなく、ほんの短い文章で結構ですので、どうぞお試しください。