ミズラン(Mizlin)Part335:モリタ屋[すき焼き]
ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店とお宿紹介のコラムです。
モリタ屋 東京丸の内店
住所:東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング 35F
電話:050-5457-3790
意地が悪いようですが、美味しいところや良いお宿をお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。
明治2年(1869年)に創業した京都初の肉卸「モリタ屋」が、飲食として京都以外に初めて出店したお店です。
京都は、すき焼きの発祥の地ですから、看板の関西風すき焼きには期待してきました。
関西風すき焼きは、結構甘みが強いということがわかりました。
しかし、肉は上質で、本当にうまかったです。
また、こちらでは、すき焼き以外にも、しゃぶしゃぶ、オイル焼き、焼きしゃぶ、ステーキが頂けます。
京都人が、お肉が好きなのは有名ですが、お肉の入手経路が、東京とは違い、たとえば、長野県の飯田市あたりが多く、逆に飯田産のお肉はほとんど京都に行ってしまうそうです。
実際に、このお店の牛肉も、書類上だけかもしれませんが、長野から京都経由で入ってきているとのことでした。
個人的に食べ物がおいしいと思うのは、日本とイタリアです。
なかでも、京都とフィレンツェが、屈指の食の都だと思っています。
その二つの都市の共通点は、長い歴史と絶対的支配者の存在だったと思います。
京都は千年の都であり、フィレンツェもまた自治都市になって以降千年近い歴史を持ちます。
そして、絶対的支配者として、京都には皇室があり、フィレンツェにはメディチ家がありました。
こうした環境が、良い料理人、良い食材を集めることになったのだと思います。
そう思えば、食もまた、大事な世界遺産だと思います。