シンガポール・ホット・テンパーズ(共通認識が必要)
シンガポール勢のトレードを見ていますと、彼らは、かなりのホット・テンパーだということがわかります。
ホット・テンパー:Hot temper、すぐにカッとくる人、短気な人、癇癪(かんしゃく)持ち
シンガポールの特徴は、トレードはまず間違いなくドル/円の売りからです。
1分足で、7時台、8時台、9時台を見ていますと、レートをこれでもかこれでもかと踏みつけるような動きをする時があります。
ちょうどシンガポール勢が、特にその日売り始める時に見られる動きで彼らがかなり感情的になっているのを、これまでも何度も目にしてきました。
また、仲値決めに向けて、日系のメガバンクが実需筋の注文に従ってドル/円を強烈に買い上げてくる時とか、前日ロンドンオープン前後にシンガポールがドルショートであることを、天敵のロンドンに見破られて強烈に買い上げられて(ショートスクイズ)損切らされた時など、苛立ちを隠せずその腹いせから、翌朝無茶苦茶に売ってくることもあります。
その動きから、シンガポールが動いていることが、容易にわかります。
シンガポール勢とは、米系大手銀行中心のインターバンクだと見ています。
なぜなら、彼らの手口(トレードのやり方)が、私が以前インターバンクディーラーだった頃と変わらず、1~3億ドルをインターバンクでぶち込んで、一気に相場を崩そうとするからです。
また、やっているトレーダーの中心が客家(はっか)と呼ばれる中国系で、まさにカンフーのような甲高い声でトレードしています。
また、彼らは、博打が大好きで、私がインターバンクにいた頃は、一日のトレードを終えた後、さらにカード博打を始めるほどでしたので、たぶんあまり様子は変わっていないと思います。
そして、彼らの賭け方は、波に乗ってくるとさらに賭け、とことんまで賭け続ける気質があり、まさにドル/円を売り続けてくるところと、非常に似ています。
ですから、とことんまで売り続けたものの、反発するとまた売り上がり、とうとうショートがパンパンになると、たまらず買い戻すということが、これまでのトレードを振り返ってもよくお分かり頂けることと思います。
したがって、下手に買い下がってロングになれば、とことんまで攻められて投げさせられますので、逆張りは禁物です。
コバンザメのように彼らに乗って、利が乗ればさっさと利食うということが大事です。
今後、彼らを、「シンガポール・ホット・テンパーズ」と命名し、早朝、注意喚起をします。
なぜなら、今や、「シンガポール・ホット・テンパーズ」は、「ロンドン・ホラー劇場」以上にパワフルで、しかも東京市場にもろに影響していますので、本邦勢の共通認識を高めたいと思います。
実施は、明日からを予定しています。