目が慣れる(大相場での対応)
相場が大きく動いて、今までの水準から大幅に変っわてしまうと、マーケットは新しい水準に慣れていないため、荒っぽい動きになりがちです。
この新しい水準での荒っぽい動きを、「マーケットは、まだ目が慣れていない」という言い方をします。
こういう状況の時は、新規にポジションを持つのをとどまって、マーケットから一歩引いて、マーケットが新しい水準に目が慣れてくるのを待つことが得策です。
問題は、水準変更によってアゲンスト(不利)のポジションを持ってしまった場合で、特に、2008年のリーマンショック語のような、たとえばGBP/JPYが80円も大暴落するような状態では目が慣れぬままにどんどん水準が変わり、どこまで下がるのか恐怖すら感じるような相場状況の時です。
大暴落の原動力は、膨大なロスカットが出ているということであり、アゲンストの場合、目が慣れるなどと言っている余裕はなく、即刻、どんなレベルであっても躊躇せず、ポジションを投げることが肝要です。
また、この大暴落時には、決して逆張りは考えないことです。
なぜなら、なんでもいいからマーケットから脱出したいというロスカットが殺到していますので、そこへ逆張りで入ろうものなら、串刺しの刑になることは、実に簡単なことです。
もしも、幸運にも、フェーバー(有利)なポジションを持っているのであれば、悠然と構えていていいとは思いますが、ただし確定してこその利益ですので、どこかの時点では利益確定をしなければならないということを、くれぐれもお忘れにならないでください。
そうしなければ、利益は「絵に描いた餅」に過ぎません。