オートクルーズ(巡航運転)
米国に住んでいて、この国はやっぱり広いと実感したのは、自動車の「オートクルーズ」を使った時です。
「オートクルーズ」とは、アクセルペダルを踏み続けることなく設定した速度を維持する機能です。
この機能は、良く出来ていて、ブレーキを踏むと自動的に機能が解除になります。
また、加速したい時はアクセルを踏めば加速し、アクセルから足を離せば、設定した速度に戻ります。
日本向きの機能ではありませんが、まっすぐな道を長距離走るには、とても便利です。
一度休暇で、コネチカット州の自宅からカナダのケベック(フランス語圏)まで自分の車で行ったことがありました。
時間にして、片道9時間でした。
さすがに、アメリカは広く、森林地帯が延々と続き、大きなカーブはあっても、急なカーブは少なく、その行程のほとんどをこのオートクルーズを使って、とても快適でした。
まるで、巡航速度で飛ぶ飛行機のパイロットにでもなったようが気分がしました。
アメリカは、スピード制限は州にもよりますが日本より厳しく、またハイウェイパトロールが目を光らせています。
そのため、ゆったりと走るというのが、米国流で、それにはオートクルーズが持って来いでした。
オートクルーズを使っているため、長時間のドライビングでも、あまり疲労感はありませんでした。
おもしろかったのは、国境を越えて、カナダのケベック州に入った途端に、今までズーッと続いていた森林はなくなり、広々とした牧草地帯に変わりました。
その景色といい、刈られた牧草が円筒状に圧縮されているところといい、まるっきりフランスと同じで、旧植民地はいずこも本国の文化をしっかりと受け継いでいるものだと思いました。