この期に及んで(余程儲かっていないのか)
(今朝6:14のメルマガコラムから)
それにしても、クリスマスの4連休前の金曜になっても、海外勢はまだドル/円をしつこく売ってくるのは、余程、儲かっていないとしか思えません。
普通であれば、12月15日頃からクリスマス休暇に入り、温かいリゾート地に向かうもの、親せきや友人に贈るクリスマスプレゼントを物色するのに奔走するもの、クリスマスディナーで浮かれるもの、とても仕事などやってられないはずなのに、まだしつこくロングでもないドル/円をつぶそうと、繰り返し売ってきます。
それもこれも儲かっていないためだということなのでしょうが、こんな状況が昨年末、そして今年の年末2年続いています。
しかし、そういう風に追いやった理由は自業自得です。
去年は、政府・日銀の大量ドル売り円買い介入を抱え込んで総投げし、クリスマスまでその損失を穴埋めしようとしました。
今年は、昨年の介入に懲りて、ドル売りからしか入らなくなり、日本のドル不足のドル買いに向かって戻り売りを繰り返したため、結局買戻しの繰り返しで儲からず、ここにきて11月からの売り仕掛けて、利益の取り返しに躍起になっています。
実に海外勢の生産性のないことに、本邦勢も付き合わされているわけで、たまったものではありません。
しかし、この力任せにやればどうにかなるという発想を変えない限り、彼らの未来はないと思います。
相場に勝つということは、いろいろな戦略・戦術を考え、ある意味相手が想像できないような攻撃を加えることで、相手を動揺させ、こちらに有利に持っていこうとするものだと思います。
要は、知恵比べだと思います。
それを、毎日同じ時間に同じようなことを力に任せにやってでは、ああまたきたかになってしまいます。
その上、それでもうまく行かないと、AIを引っ張り出してくるなど、まったくフェアプレーではありません。
しかし、こうした工夫のなさに加えて、機械任せにしていたら、結局は彼らは墓穴を掘ることになると思います。
こういう相手には、相手に体力を消耗させ、隙ができるのを待つことだと思います。
また、それは、今の本邦個人投資家層にはできる柔軟性があると思います。
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