自分にフィットした武器を見つける(試行錯誤は必要)
個人の投資家の方々が利用しているチャートなどの相場へのアプローチ法を拝見しますと、画一的な印象を受けます。
それは、もちろん、いろいろ経験されるには十分な期間が足りないためだと思います。
しかし、相場を闘っていくためには、自分自身にフィットした武器を持つ必要があります。
ある古くからの知り合いのディーラーの場合、東京時間のその日のドル/円の出合い(取引成立)値を、寄り付きから引け値まで時系列で完全に記憶しています。
これは、一種の特技です。
このディーラーは、出合い値を時系列で追うことで、相場がすんなり動く価格帯や揉み合う価格帯といった相場のスメル(匂い)を嗅ぎ分け、さらにそれに基づいて相場の先行き読んでいます。
私の場合は、レートも見ますが、それ以上に、日足や1時間足などのロウソク足チャートの形状という絵から、相場の先行きをイメージしています。
つまり、アプローチの仕方は、人それぞれに自分にフィットするものがあり、決して、皆一律ではないということです。
自分にフィットしたアプローチ法という武器を見つけることは、そうたやすいことではなく、どうしても試行錯誤が必要です。
おろしたての野球のグローブのように、当然、最初は、すんなりとは自分の手にフィットはしないものです。
ですので、ある程度の期間、いろいろと試さざるを得ません。
しかし、ひとたび自分にフィットする武器を見つけたら、そのアプローチ法を継続することが大切です。