4つの相場の過程と対処法(トレンド相場とレンジ相場)
相場は、まずトレンド相場とレンジ相場に大別できます。
最低限、これらの全く性格の異なった相場の特徴を理解しておかなければ、相場には勝てません。
トレンド相場とは、もちろん、直線的ではありませんが、蛇行しながらも、一方向に持続的に進む相場です。
ある意味では、正しい方向にポジションを持ち続ければ儲かるという相場です。
一方、レンジ相場は、ある一定の値幅の中で、往ったり来たりを繰り返す相場で、トレンド相場のように一方向に相場を持ち続けても、儲かりません。
レンジのおおよその上限下限を決めて、上がる波に乗って買い、下がるなら波に乗って売りを繰り返すことがレンジの期間のしのぎ方です。
そして、トレンド相場とレンジ相場に大別しましたが、実は、この他にふたつの相場の過程があることを覚えておかなければなりません。
ひとつは、トレンド相場からレンジ相場への変わり目、そしてもうひとつはレンジ相場からトレンド相場への変わり目です。
特に、トレンド相場からレンジ相場への変わり目は、もっとも難しく、折角トレンド相場で手にした儲けを大きく吹き飛ばしてしまいがちな危険な過程です。
この過程に入ったどうかは、相場が激しくまた脈絡なく上下動を繰り返しますので、それでわかります。
それに気づいても、この激しい上下動を無視するのは禁物です。
気づいたら、兎も角も、トレンド相場で儲けた利益は確定し、休むことが大切です。
今までのトレンド相場のつもりで取引をすると、いとも簡単に大やられする危険性が極めて高いと言えます。
最後に、レンジ相場からトレンド相場への変わり目ですが、これはうまくすれば、大きな利益につながるチャンスを得ることができます。
レンジ相場からトレンド相場への変わり目では、レンジの中でもさらに値幅が収斂してきます。
日足で、寄付きと引け値がほぼ同水準で上下に短めのヒゲが出る、いわゆる寄せ線が出た時がトレンド相場が始まるタイミングになることが、多いと言えます。
トレンド相場開始にあたっては、レンジブレイク的な相場のエントリーが良いと思われます。
このように、相場には合計四つの過程があり、難易度が違いますので、まずは、今が、どの相場の過程にいるかを見極められるようになること、そしてそれぞれの過程に対しての適切な対応ができるようになることが、相場を生き抜いていくためには、非常に大事です。
各相場の過程に合わない対応をするとこっぴどい目に遭うことは、私がかつて身を持って実証しています。