"We Wish You A Merry Christmas" (メリークリマス!)
"We Wish You A Merry Christmas"、つまり、「楽しいクリスマスをあなたに」という意味です。
この題名のクリスマス・ソングが、数あるクリスマス・ソングの中でも、私が一番好きな曲です。
もちろん、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」も、山下達郎の「クリスマス・イブ」も好きですが、この"We Wish You A Merry Christmas"は、素朴でほのぼのとしていて、またクリスマスを迎えて浮き立つ気持ちが曲から良く伝わってきて好きです。
ロンドンは、12月25日は、海外からの飛行機の到着便は別として、バス、電車、地下鉄といった公共交通機関は終日運休です。
ブラック・キャブと呼ばれるタクシーが、まばらに走っていますが、法外なクリスマス料金です。
要は、25日は、家で静かに家族で過ごす、言ってみれば、日本の元日のようなものです。
さらに、翌26日は、ボクシング・デー(Boxing Day)の祝日です。
元々、このボクシング・デーは、教会が貧しい人たちのために寄付を募ったクリスマス・プレゼントの箱(box)を開ける日に由来しています。
また、この日は、クリスマスも仕事をしなければならなかった使用人達がクリスマスの翌日に、家族と過ごすための休日でもありました。
こうしてクリスマスの一連の行事が終わり新年となりますが、正月はきわめてドライです。
大晦日から元旦に掛けては、思いっきり酒を飲み、「蛍の光」を歌い、元日は二日酔いでひっくり返っておしまいという感じです。
面白いのは、日本では、「蛍の光」は年を越す前に歌いますが、イギリスでは年を越してから歌います。