逃げクロス (お勧めできない)
逃げクロスとは、たとえば、EUR/USDのロングを持っていて、下げ気味になった時に、ドル/円を買って、EUR/JPYにして急場を凌ぐというものです。
リスクをヘッジする方法のひとつです。
理想的には、逃げクロスにしたことで、もともとのポジションより利益が出た場合ですが、確率的にはかなり低いと思われますので、個人的にはあまりお勧めしません。
なぜなら、逃げクロスにするということは、もともとのポジションがアゲンスト(不利)になったために、別の通貨ペアを絡ませて、一時的に逃げようとすることです。
しかし、もともとのポジションがアゲンストになっている以上、逃げクロスの持ち値は当然悪く、チャラで手仕舞えれば御の字で、多くの場合アゲンストに変わりはなく、悪くすると、もともとのポジションをストレートに手仕舞う以上の損失を被る場合すらあるからです。
リスクをヘッジする最善の方法は、もともとのポジションを減らす、あるいはいったん手仕舞うということが無難な方法だと、個人的には思っています。
逃げクロスは、もともとのポジションに未練があるからこそするわけですが、その未練がかえってアダとなって、自分自身を苦しめることになりがちです。
したがい、自分の非は素直に認め、退却するべき時は退却するということが、結局は自分の身を守ることになると思っています。