方針と柔軟性(相反するトレード方針)
軸足をもって「ブレない」ことと、柔軟に「君子は豹変す」ということは、相反した言葉のように見えます。
しかし、実は軸足がしっかりしていればこそ、変化に対して柔軟に対応することが出来るのではないかと個人的には考えています。
たとえば、ポジションがアゲンスト(不利)のとき、ここは我慢のしどころと腹を据えるのか、ここはロスカットするときと判断するか、少なからず迷うときがあると思います。
その時点で、自分自身の根本的なトレード方針という軸足があれば、結論は自ずと出てくると思われます。
たとえば、自分のトレード方針が、「多少、損益が振れても方針は変えない」というものであれば、そのままポジションをキャリー(保有)するということになります。
一方、「ポジションテイク(ポジションを持つ)のタイミングが合っていなければ、いったん撤退して出直す」というトレード方針であれば、いったんポジションを手仕舞うことになります。
これは、個々人の考え方によって、どちらを選ぶこともありだと思いますが、少なくともこうしたトレード方針という軸足を持っていないと、相場の局面局面で対応が行き当たりバッタリになり、無駄なコストを払うことになります。
ただし、大相場のときは、トレード方針という軸足自体を柔軟にそのときの環境に合わせていくということが必要になります。
これが、つまりは「君子は豹変す」という身のこなしになるのではないかと思います。