エントリーのタイミング(リスクと確実性)
損をする場合には、ふたつあると個人的には思っています。
ひとつは、全く自分自身の相場の見方が間違っている場合で、これはあたり前と言えばあたり前のことです。
そして、もうひとつは、相場にエントリーするタイミングが合っていない場合です。
実は、この後者の特にエントリーのタイミングが早過ぎたために損していることが圧倒的に多いと言えます。
相場の方向感については、皆様、合っていることが多いと、自信を持たれて良いと思います。
しかし、問題はここからで、いくら相場の方向感が合っていてもエントリーのタイミングが合っていないと、ご自身が考えている方向に向かう前の相場のアヤ(上げ途上の一時的な下げ、下げ途上での一時的な戻り)に振り落とされて、それから思った方向に動き出し、「やっぱり、合っていたのに...」とホゾを噛むことになると言えます。
なぜ、振り落としが起きる場合が多いかと言えば、前述しましたように、相場の方向感は多くの方が合っているわけですから、それをもとに、同方向にポジションを、ほぼ同時に多くのマーケット参加者が相場を張れば急激にポジションが、買い過ぎ売り過ぎになるため、その後、自律反転的にポジションを解消する方向に動くことになるからです。
少なくとも、言えることは、フィーリングが現実化するのには、想像以上に時間が掛かります。
ですので、フィーリングが湧いたからと言って、すぐに相場に飛び込むことはないわけです、
もうひとつ、エントリーのタイミングとして申し上げておかなければならないのは、逆にエントリーのタイミングが遅過ぎる場合です。
堅く堅実にと思うがあまり、相場が動き出してしばらくして、エントリーすることです。
ある程度の利益を確保することもありますが、ヘタをするとひと相場の最終段階でのエントリーとなることもありえます。
相場のエントリーのタイミングは、リスクと確実性の配合具合だと思います。
リスクがあり過ぎてもダメですし、確実性があり過ぎてもダメだと思います。
個人的には、リスク:確実性が3:7あるいは4:6ぐらいが適当ではないかと思っています。
少なくとも、リスクが5を超えるのは、リスキーでお勧めしません。