FXは一生もの(奥が深い)
「ディーラーは、体力がなくてはできないので、若い時しかできない」という意見があることも確かですが、私は、決してそうは思っていません。
むしろ、自分の経験からすると、30代は、相場がどういうものかわかっていないのに、ただひたすらにがむしゃらにやっていたと思います。
確かに、30台で、歴代1位の成績を上げたことは確かですが、本当に相場とはなんたるかについては、わかっていなくて、ある意味力任せで、そしてたまたま幸運にめぐまれていたからこそ儲かったと、今振り返ると思います。
私が、相場がなんたるかが、わかってきたのは、50台になってからだと思います。
そして、相場の仕組みや構造を解明することにより、ジリ高・ジリ安の値動き分析とか、リターンエースとか、三兵とか、ホライゾンとか、二番底とかが段々にわかってきました。
それにより、今までわかっていなかった仕組み・構造がわかることで、相場変動の行方が事前に読めるようになり、取り越し苦労や間違った判断をしなくて済むようになってきました。
同時に、想像以上に本邦勢が海外投機投機筋の収益源になっていたこともわかりました。
そういう意味では、若い時に実体験を積んで体で覚えた相場の習性や癖を、年齢を重ねることによって、仕組み・構造を解明し、より理解を深めたということで、まんざら年を取ることも捨てたものではないように思っています。
若い時は、この後どうなるだろうかとハラハラする場面も多かったですが、最近では仕組み・構造が分かっていることから、不安を持つことが、ずっと減りました。
そして、新しい発見を仕組みや構造を解明することが、今の年になってもありますので。飽きることがありません。
また、いかに心理戦であるかがわかってきましたので、碁や将棋やポーカーのような相手の心理を読むことが、いろいろな人生経験をしている年配者の方が得意とするところではないかと思います。
そういう意味では、一生涯続けられる奥の深さが、FXにはあると思います。