ミズラン(Mizlin)Part350:紅ほうずき[そば]
ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店とお宿紹介のコラムです。
紅ほうずき
住所:静岡県伊豆市柏久保603-7
電話:0558-72-7200
意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。
東京から三島まで新幹線で1時間足らず、三島から修善寺まで30分ぐらい、三島での乗り換えを含めても2時間足らずで、修善寺に着きますから近いものです。
温かい時期は、車で行きますが、冬場は、特に峠の雪が怖くて、電車の旅となりました。
降り立った修善寺駅は、小綺麗な駅舎でしたが、冬のせいかそれほどの人出もなく閑散としていました。
この修善寺駅から、一歩奥に入ったところに、紅ほうずきはありました。
着いたときは、まだ開店前で、店先で待っていましたが、他にも開店を待つ人たちがいて、人気ぶりがうかがえました。
そして、開店となり、温かな店内へ。
席についてメニューを見てすぐ、ここは呑兵衛のためのそば屋だとわかりました。
だって、美味しいそうなつまみばかりです。
ビールで、舌を湿らせながら、もつ煮込み、鴨焼き、そして天城名産のわさび三点盛りを選びました。
そして、冷のコップ酒に替えて、つまみを頂きました。
どれも、旨い!
これが、電車旅ならではの醍醐味です。
そして、冷酒で温まった舌で、もりそばをすすれば、もう極楽です。
親父も、呑兵衛でした。
酒をうまそうに飲みながら、母が作るつまみに舌鼓を打つあの親父の姿が懐かしいです。
小学生の低学年の頃、悪いことをして怒られ、親父がこぶしを上げる場面もありました。
しっかり目をつぶって身構えたものでしたが、いつもそっとやさしくこぶしをからだに乗せてくるだけでした。
そんなときに、親父のやさしさを感じたものでした。