相場の下では皆平等 (相場とは本当に難しいもの)
トレンド相場は、実需や投資家筋などが資金を一方向に移動させることによって起こります。
それでは、トレンド相場を作る投資家筋が絶対的なものかという、そういうわけではありません。
彼らが、大口の資金を動かすことは確かですし、そして優秀なことも確かです。
しかし、相場によって、パワーがあって優秀でもある投資家層ですら、翻弄されます。
ニューヨーク時代、大変お世話になった米系投資銀行の韓国人のファンドマネージャー氏は、マーケットポジションや、マネーフローも詳しく教えてくれ、大変感謝しました。
そんな彼ですら、ポジションが大口のこともあってか、彼の目論見がはずれた相場の時は、大きな評価損に声が上ずっていたことがありました。
パワーがあって優秀なはずの米系投資銀行のファンドマネージャーですら、こんな状況ですので、相場とは本当に難しいものだと思います。
しかし、言い換えれば、収益を上げるチャンスは、機関投資家筋、実需筋、ファンド、個人投資家、投資銀行、政府系ファンド、中央銀行、インターバンクトレーダーと言ったマーケット参加者いずれにもあります。
利益を上げるためには、こうしたマーケット参加者の大勢が今何を考え、どうなると困るのかを日頃から考える習慣をつけることが大切です。
初心者だから、言い訳になりません。
マーケットは、個人投資家であろうと、機関投資家であろうと、区別はしていません。
隙あらば、マーケットは誰に対しても、容赦なく攻めてきますので、十分注意することが必要です。