自分だけが気づいてる(結構大勢も同じことを考えている)
自分だけが気づいてるとか考えついたと思うことは、よくあることだと思います。
しかし、実際には、自分が気づいているとか考えついたと思うことは、他の人間も気づき考えついていることが多いと言えます。
相場における卑近な例は、マーケットのポジションの偏りです。
自分だけが気づいたとか考えついたと思って持ったポジションですが、気がつけば結構多くのマーケット参加者が同じように考え、同じようなポジションを持つものだと考えるべきかと思います。
そうしたマーケットのポジションが大きく一方向に偏った時は、一も二もなく、早くポジションを手仕舞い、マーケットからゲット・アウト(出る)ことです。
なぜなら、逃げ遅れると、相場の巻戻しに巻き込まれるリスクが高まるからです。
マーケットのポジションが大きく偏っているかを知るには、たとえば、売り方向を狙ってショートポジションを持っている時に、売り方向にフェーバー(有利)なニュースや経済指標が出ても、相場が下げきれなくなっていたら、要注意です。
つまり、それはマーケットのポジションがパンパンにショートになっていることを意味しますので、ここはやめ時と割り切ることが大切です。
実際に、昔、私のいたインターバンクディーラーとポジションテーカー(自己勘定取引専門)のチームで、毎夕、10人のディーラーが、各自のポジションを報告し表にしていましたが、10人中7人ぐらいが、同じ通貨ペアで同じ方向にポジションを張っていることがわかると、それをマーケットの縮図として捉え、これはまずいと、皆手仕舞っていたものでした。
つまり、10人ぐらいでも、十分マーケット全体のポジション状況がわかるものです。