オーバーナイト(O/N)
オーバーナイト(Over Night、略してO/N)は、一晩越すという意味で、よく使われるディーリング用語です。
一番よく用いられるのは、「ポジションをオーバーナイトで持つ」という言い方で、つまりポジションを翌日に持ち越すという意味です。
具体的には、スワップ取引によって翌日にポジションを持ち越すことですから、わかりやすい言葉だと思います。
オーバーナイトする時のスワップ取引を、オーバーナイトスワップ(O/N Swap)と言い、当日から翌営業日までの1営業日間の最短のスワップ取引です。
因みに、ポジションを週末持ち越すことを、「ポジションを、オーバーウィークエンド(Over Week-end、略してO/W)する」と言います。
インターバンクでのスワップ取引には、最短のオーバーナイトスワップから始まり、1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年あたりが一般的ですが、さらに3年、5年といった超長期のものもあります。
また、翌日まで有効な注文(オーダー)を、オーバーナイトオーダーと呼びます。
その他、オーバーナイトという言葉は、別の言い回しにも使われます。
たとえば、「ニューヨーク勢は、オーバーナイトでやられたみたいで、今日のニューヨークは、静かだ」という言い方をすることがあります。
つまり、ニューヨークは、前日から、彼らの時間帯の夜間、ポジションをキャリー(保持)しましたが、東京、またはロンドン時間に、思惑がはずれて損失を出し、今日のニューヨークは大人しいという意味になります。
といった具合に、オーバーナイトは、トレーディングをやる上で使い勝手のよい言葉ですので、ご記憶にとどめておいてください。