敵を研究する(勝つために)
海外投機筋には二種類あります。
ひとつは、ドルや円の自前の情報がないため、SHTのようなマーケットを一気呵成に力任せで相場を動かそうとしたりするところと、ロンドンのうようにホラー劇場を演出することによって、あたかも何かがおきたかのような値動きを仕掛けることで相手を狼狽させて相場を動かそうとする海外投機筋がいます。
もうひとつは、自前のドルの情報があるニューヨークで、発表される米経済指標やFOMCのようなFRBの金融政策決定の結果などにより、AIを使って一気に相場を動かそうとする海外投機筋がいます。
この中では、取引時間が日本とほぼ重なるSHTが一番目にすることが増えていますが、なにしろドル/円は売りからしか攻めることしかしません。(買戻しはあり)
ロンドンは、最近、急速に衰えており、動かせる値幅も本当に限られていますし、攻め方もパターン化していて、もはやホラー(恐怖)でもなんでもなくなってきています。
ニューヨークは、ある意味厄介な存在で、経済指標やFOMCといったイベントで結果が発表されると、AIを使って瞬間的に相場を動かしてしまうため、なかなか波に乗り切れないところがあります。
しかし、こうした海外投機筋の特徴は、変化しますから、一回きりではなくつねに研究することが必要です。
なぜなら、スポーツの試合と同じで、試合前に相手の攻撃パターンを研究することは当たり前のことであり、より具体的に彼らがどう攻めてくるからどう防御し、さらにどう攻撃に転ずるべきかを考えることは、戦う上で当たり前のことです。
しかも、相手も、うまく行かなければ、見直しをしてきます。
まさに、「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」を繰り返すことです。
思いつきではなく、また感情的にならず、敵の攻撃をかわし、しかも相手の変化を見逃さないことが、安定的に勝つ秘訣だと思います。