悔しさ余って(過去の海外投機筋の動きに符合)
(今朝6:11のメルマガコラムから)
ドル/円は、昨日朝の150.56近辺から大きく売り込まれ、ニューヨークでは一時149.51をつけました。
そして、今日これから、またあの売り一辺倒のSHTが売ってくる可能性は大です。
ところで、昨日からの動きは、昨年のある二つの相場局面と類似点があることに気づきました。
それは、昨年の日足で、4月28日と10月31日をご覧いただくと、急上昇していることがお分かり頂けると思います。
この両日に、日銀が金融政策決定会合で大規模緩和維持を決定したためでした。
しかし、4月28日の場合は翌週の5月2日から、10月31日の場合は翌日11月1日から、上げた分をほぼ全戻ししています。
その時何が起きていたかと言えば、いずれも海外投機筋が日銀の決定にいったん損切りの買戻しを大きくしましたが、その翌々日あるいは翌日に悔しくて売り直したためだと思われます。
そして、今回2月13日の予想以上に強い米CPIの発表で、やはり海外投機筋が大きくショートを損切ったものの、やはり悔しくて売り直しているのではないかと思います。
しかし、前出の4月28日、10月31日の2例ともに、反落したもののその後、少なくとももともとの上げたレベルまでは上がっています。
なぜなら、投機的に売り直しても、投機の売りである以上、損益確定のため必ず買い戻さなくてはならず、往って来いになるためだと思います。
要は、悔し紛れの売りに、今回も付き合わされているのだと思います。
今晩は、米PPIの発表も控えており、結果が予想より低ければ、さらに売り込まれる可能性ありますが、いずれにしても投機の売りですので、売ればいずれ買い戻されるものと見ています。