リスク感覚を磨く(生活一般に応用可能)
昔、邦銀にいた頃、3年海外勤務すると2週間帰国できる一時帰国という社内制度がありました。
ロンドンから一時帰国して感じたのは、海外では、「自分を守れるのは自分だけ」という気持ちがあって、常に緊張感がありましたが、成田空港についた途端に、自然と安堵感を覚えました。
そして、都内に入ると、さらになんともやさしい空気に包まれているという同質感を感じました。
国内にいると、その同質感は、言葉ではわかっても、体では感じませんでしたが、海外にいて常に緊張感を感じながら日々過ごしてみると、よくわかりました。
しかし、四方を海という自然の要害に囲まれた島国日本にいると、あたり前に思っている安心感は、ともするとリスク感覚を鈍らせることになります。
リスクは、なにもトレーディングにだけあるものではなく、日常的にいろいろな形で常に存在しています。
そうしたリスクに対して、多少なりとも身構えているか、ノーガードでいるかによって、リスク発生時の対応は全く異なってきます。
そういった意味からも、トレーディングを通して、リスク感覚に磨いておくことは、生活一般にも応用が十分利くことだと思っています。