自分の理解度チェック(違いをわかり合う)
昔、先輩か誰かに言われたことですが、「(自分が)何かを本当に理解しているということは、そのことを他人にできるだけわかりやすく説明して理解してもらえるかによる」ということでした。
いつも感心しているのですが、個人投資家の皆さんは、大変良く勉強されています。
問題は、勉強したことが、本当に自分のものになっているかです。
それを確認するのに良い方法は、知り合いとか誰かに、勉強したことをできるだけやさしく簡潔に説明できるか試してみることです。
ポイントは、「できるだけやさしく簡潔に」という点で、これは、自分自身が理解していないとできないことです。
つまり、自分の頭の中で、勉強したことが咀嚼されているかが確認でき、自分自身のためになります。
しかも、その説明を、相手に理解してもらえれば、自分のためだけでなく、相手のためにもなるわけです。
こうして何かを説明し相手に理解してもらうということをお互いに繰り返すことが、切磋琢磨するということの具体的な行動のひとつだと思います。
この他、ひとつのテーマを議論するということも、大事です。
自分が考えてもみなかった切り口を、相手から聞くと大変勉強になりますし、逆に、皆同じ考えであることを知ることで、マーケットのセンチメントの偏りを知ることができます。
尚、注意しておくべきことは、「違いをわかり合う」ということで、いろいろな考え方を否定するのではなく、尊重しあうことが大切です。