リスク感覚の重要性(意識するかしないかでダメージが違う)
マーケットが身構えているか、いないかで、動く値幅は極端に変ります。
要は、不測の事態が起きた時は、マーケットも油断しているため、サプライズから大きく動くのに対して、マーケットが身構えているとパニックせず、変動も最小限に収まります。
ドル/円は、毎年1月のはじめ海外投機筋に売り仕掛けされ、急落をほぼ毎年していました。
ところが、去年の年末に、SNSや番組出演時に、繰り返し警戒を呼び掛けたところ、私の記憶では初めて、1月2日から、それまで下げてきて相場が上昇に転じ、10円の上げとなりました。
また、皆さんお馴染みのロンドン・ホラー劇場ですが、警告を実施していなかった昨年の2月頃までは、ほぼ毎日、ロンドン勢になにも起きていないのに、特に売り下げられ、買い下がった本邦勢が、下げ続ける相場に恐怖して投げていたため、毎日1円以上ロンドンタイムに下げていました。
それが、ロンドン・ホラー劇場と称して、警戒を呼び掛けるようになると、マーケットは狼狽しなくなり、ロンドンタイムでの下げも45銭止まりになり、むしろ仕掛けているロンドン勢の方が、儲からなくなって、干上がってしまったということが実際起きています。
最近、7月・11月・3月に調整的下落サイクルがあることがわかってきましたが、これも海外勢に仕組まれていたものであることが分かってきました。
したがって、単にロングにポジションが大きく偏っていることに比例して下落幅が大きくなるわけではなく、マーケットが心の準備ができていないと、相場は大きく反落する、つまり意識して、不測の事態に備えていないと、本当に具体的に相場がどれだけ大きく反応するかを、実感しています。
そう言う意味で、日頃から、不測の事態に備えて意識を高めておくことがいかに大事か痛感します。
つまり、それぐらい危機意識を持つことが、相場、あるいは実生活でも大事かということです。