青い鳥(儲けやすい環境とは)
重要経済指標発表や、中央銀行の金融政策決定のような重要イベントの時に、そのイベントに向けてポジションを張ることが、相場を張ることだと誤解されている方は、結構多いです。
しかし、プロはこれはしません。
なぜなら、50対50の丁半博打で、あまりにもリスクが高すぎるからです。
ですから、結果発表は、ポジションを持たずに迎え、結果が出て、マーケットの方向性がはっきりしてから、相場に乗るというのが、重要イベント時のプロの対応の仕方です。
しかし、それでは、発表後相場に乗ることが、トレードの上でベストかと言えば、決してそうではありません。
ベストのトレードの環境とは、普通の相場です。
普通の相場は、流動性も潤沢にありますし、情報も入手しやすいですし、テクニカルもワークしやすいという、実に儲けるのに恵まれた環境だと言えます。
つまり、求めていた儲けやすい環境、童話的に言えば青い鳥は、実は身近なところにいるものなのです。
そのことに気づいているトレーダーは、意外と少なく、リスクの高い重要イベントに賭けないと張った気にならない人も多いと思います。
もちろん、それはその人の好みの問題ですので、とやかく言う問題ではありませんが、投機も投資と見て、安定的な収益を期待するのであれば、普通の相場で張ることが現実的だと思います。
プロの世界で、マネージャーが求めるトレーダー像とは、損益が月ごとにぶれず、一定しているトレーダーです。
こういうトレーダーは、チームの月間目標をクリアする時に、マネージャーにとっては数字が読めて大変助かる存在です。