型を変える(強い意志が必要)
想定外のことが起きると、人間どうしても、大なり小なり動揺するものです。
それによって、自分で決めたルールに逸脱した行為をしてしまったりすることが起きます。
相場の世界でもあることですが、よくあるケースは、今まで横ばいが続いた相場が、突然動き出し、一気に水準を変えてしまった時に良く起こります。
最近の例で言えば、152円手前で3週間ももみ合っていたのが、4月10日の強い米CPIの発表がきっかけとなり、155円近くまで一気に水準が変わった相場では、まさに多くのマーケット参加者が動揺しました。
こうした、一気に水準が訂正すると、まず波に乗れなかったことへの焦りが出ます。
そのためなにをするかと言えば、やってはいけない逆張り、つまり買い下がりとも、押し目買いとも言われる行為を知らず知らずのうちにやってしまうことが多いと言えます。
そうすると、SHTとかLHTあたりが、待ってましたとばかりに相場を押し下げ、損切を誘おうとしてきます。
日頃からの、売りでも、買いでも、波に乗って、さっさと利食うというスタイルが、むしろやりやすい地合いにも関わらず、伝統芸とも言える逆張りに走るということは、いかに逆張りの型が出来ていて、波に乗ることが、未だに付け焼刃であるかがわかります。
ゴルフなどでも、自分が長年やってきた型に行き詰まりを感じ、変えようとしても、身についた型から、新しい型に替えるのは、大変だとよく言われている通りのことが、トレーディングでも言えるということです。
しかし、それを意識的に変えていかないと、トレーディングの世界では、いつまで経っても儲からず、むしろ損失を出し続けることになります。
その意味から、意識的に自分を変えようとする意志を持つことが大変重要になります。