単なる個人では済まされない(自分たちの図体の大きさを知る)
(今朝5:17のメルマガコラムから)
発想を柔軟にするということは、非常に大事なことだと思っています。
ある程度、状態が一定してしまうと、それが当たり前にようになってしまいますが、相場の世界では、その当たり前が非常に危険だと考えています。
つまり、画一的な考え方によって、物事はこうあるべきだと見てしまうと、自分を自分を縛ってしまうことになりかねず、変化にうまく対応できなくなってしまいます。
今回の155円突破に当たっては、財務省が介入するぞを繰り返したこともあって、155円は超えないもの、むしろ介入が入って反落するから売りで介入を待とうとした、マーケット参加者が多かったと思われます。
それが、実際には介入は出ず、ショートで捕まったマーケット参加者は多いと思います。
あれだけ、介入すると言っていたじゃないかと憤慨されている方も多いと思いますが、財務省も日銀あるは金融庁を通じて、マーケット参加者の注文状況を日々把握しているものと思われます。
今週水曜の段階で、マーケットのショートポジションが大きくなりすぎ、相場が155.00を超えてきたら、これはとても介入では抑えきれないと判断したものと思われます。
したがって、沈黙せざるをえなかったのではないかと考えています。
今まだ、特に本邦個人投資家層が自覚していないことがあります。
それは、集合体としての本邦個人投資家層自身の図体の大きさです。
ご存じのように、個人FXの年間取扱高は、1京円を超えています。
それが、たとえば、155.00手前で大挙して売って下がらなければ、ものすごい大きさの買戻しになります。
これぐらい自分たちの図体の大きさを考えておかないと、相場自体が見えなくなってしまいます。
自分たちは、素人の個人投資家だと思っていては、相場は見えなくなっているほどの存在感になっていることを自覚する必要があります。