おかしいものは、やっぱりおかしい(ただし..時間が掛かる)
相場の世界だけではなく、世の中のことで、おかしいと思うことは、いろいろあると思います。
そうしたおかしいことは、結局破たんするものだと考えています。
しかし、現実に破たんするまでには、自分で考えている以上に時間がかかるのが普通です。
たとえば、過去に、プロの為替ディーラーが、新聞沙汰になるような大きな損失を出した事件が何度かありました。
そのディーラーは、今の相場水準は状況から考えておかしいと気づき、大きくポジションを張りました。
しかし、おかしいことが破たんするまでに、想像以上に時間がかかったために耐えきれず、結局大きな損失の発生を公表せざるを得ない状況に追い込まれた例は少なくありません。
現在も国の経済政策や社会制度などに、おかしいと思うことは、結構あります。
しかし、それが実際におかしい状況になるには、時間がかかると、わきまえておくことが大事です。
そのかわり、おかしいと感じたら、その問題の推移をしつこく追っていくことが大切です。
そして、ひとたび、おかしいことが破たんし始めたら、その時が、ポジションを張る時だと思います。