焦らず形勢をうかがう時も必要(相場の方向性)
ひと相場が終わると、次の相場の方向性をマーケットは模索します。
しかし、次の相場の方向性は、なかなか決まらないことも多く、その時々で話題となっているようなことを、場つなぎ的に材料にして動こうとします。
しかし、マーケット全体のコンセンサスを得ていないような材料では、動いたとしても一時的で、上げても戻し、下げても戻すことになります。
こうして、レンジ相場が形成されていきます。
特に、レンジ相場に入ったばかりの時点では、今までのテーマが依然として継続していると見るマーケット参加者や、ひと相場が終わったと見て手仕舞いを先行させるマーケット参加者、そして新しいテーマはこれだと見て動き出すマーケット参加者などが混在する、つまり、いろいろな見方が現れます。
そのため、攻防が激しくなり、相場が乱高下することになりますので、非常に損失を出しやすい危険なマーケットになります。
それまでの素直なトレンド相場から乱高下の相場に移るため、折角トレンド相場で儲けた利益を簡単に飛ばすこともありえますので、乱高下を始めたら、トレンド相場から引っ張ってきたポジションは、即刻手仕舞うことが大切です。
次の相場の方向性が決まるのに、3ヶ月も4ヶ月もかかる時すらありますので、ひと相場終わった後は、焦らずじっくりと形勢をうかがう姿勢でいるべきかと思います。