155円突破に思う(政府は円安の根本原因が分かっているのか)
(今朝5:15のメルマガコラムから)
先月末、4月のドル/円相場は、ジリ高と申し上げました。
実際には、ジリ高以上のテンポで、この4月上昇しました。
この分で行くと、5月・6月の上昇時期も引き続き、放っておけば上昇は続くものと思われます。
しかし。4月中も、財務省からは再三の介入実施を示唆する発言もあり、また日韓協調介入なるものも、出てきました。
しかし、根本的に、付け焼刃の介入に頼り、本質的な日本の抱えるドル不足からのドル買いが手つかずの状況であれば、円安は止まりません。
ただ、最近、まさかまさかとは思っていましたが、いろいろな財務省要人からの発言からすると、どうもこのドル不足のドル買いに対する当局の認識がかなり甘いのではないかと思うようになっています。
しかし、今や、年間取扱高が1京円を超える個人FXで、財務省を信じて、155.00手前でもドルを売っていた、個人投資家層が浮かばれません。
よく政府は投資家保護と言いますが、自分から投資家殺しをやってどうするのだろうと思います。
国は、投資家に、預金から市場性変動商品への乗り換えを推奨し、本年初めには新NISAもスタートしています。
推奨するだけでなく、個人に運用を任せるのであれば、儲かる運用を指導してもらいたいと思います。
そうしないと、個人の金融資産2000兆円は、簡単に消えてなくなります。