エクスキューズ(言い訳)
エクスキューズは、誰かにものを尋ねる時などに使う"Excuse me(すいませんが)"というあのエクスキューズですが、マーケット用語としては、「言い訳」という意味で使われます。
どのように使われるかを例を上げて具体的に説明しますと、たとえば、9月から12月初旬まで上昇トレンド続いてきたとします。
しかし、英米勢は12月の本決算を前に、利益を確定しなくてはならなくなった時、たまたま出た悪い経済指標を利食いのタイミングに使い、一気にロングポジションを落としにかかる動き(つまり、利食い売り)が出ます。
このような動きを「マーケットが悪い指標結果を利食いのエクスキューズに使った」と言います。
利食いのためのエクスキューズですから、踏ん切りがつくような材料であれば、なんでもよく、その経済指標自体の内容をうんぬんするものではなく、あえて言えば注目度の高い指標のほうが踏ん切りやすいとお考えください。
こうした利食いのタイミングとしてエクスキューズが使われるのは、欧米勢の6月末の中間決算、12月の本決算の前に出やすく、場合によって、たわいものないようなことでも、エクスキューズに使われることがあります。
大事なことは、上記のような出やすい時期を忘れずに覚えておき、その時期が迫ってきたら、欧米勢がどういったポジションをキャリーしているのかを、それまでのトレンドから読み取り、心の準備をしておくことです。
不確実な相場のようでありながら、脇を締めておくべき時が、事前にも容易に想像がつく時期もありますので、心しておくべきでしょう。
備えあれば憂いなしだと思います。