理由は後からついてくる(チャートを読む)
相場には、上がるにも下がるにも、それなりの理由がある場合ももちろんありますが、相場が先に走り出してから、理由が後追いしてくることも結構あります。
それは、たまたま自分自身がその理由に気づいていなかったということもありますが、そればかりではなく、マーケット自体が事前になにかを察知して、もっともらしい理由を待たずに相場が動き出すことがあります。
この相場の動き出しそうな気配は、チャートから結構読み取ることが出来ます。
理由ははっきりしないが、チャートを見る限りでは、どうも動きそうな気配を感じることは、皆さんも経験されているのではないかと思います。
この時に、理由がはっきりしないからと、チャートから発せられるサインを無視することは簡単です。
しかし、チャートは、マーケット参加者の怯えや不安、また期待といったいろいろな感情の集約だと個人的には捉えており、事が公になる前に相場が動き出し、チャートに変化を与えているのではないかと考えています。
たとえば、「沈没する船からネズミがいなくなる」と言われますが、まさにそうした本能的な逃避行動に相通ずるような動きをマーケットもすることをチャートは知らせてくれているように思います。
したがい、チャートに見慣れることが大事です。
そして、ちょっとしたチャートの変化に気づいた時にそのことをを無視しないことです。